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【クリエイティブ事例】貧困の負の連鎖を断ち切るためのしくみ提案 Cars to work

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【概要】 応用度 - B

(応用できるようになるための難易度やや高め)
カンヌ2024、SDG部門グランプリ。

何かひとつのしくみや新しいルールを入れることで、世の中のコミュニケーションや流れが、バタフライエフェクトのようにパタパタっと改善されていくアイデアは、広告業界によらず非常に魅力的であり、パワフルだ。

そして、そういったアイデアの提案こそがクリエイティブがやるべきと思っていたけど、最近では「コンサルやマーケの人間とクリエイティブが手を組む」と、こういった仮説ができやすいのではないかな、と思う。

たとえば、ふるさと納税は「税収が大都市に集中しすぎる問題」を解消するために、「地方に納税=地方のプロダクトを買うと、買ったぶんの住民税を控除できる」というしくみである。
このアイデアを可決するためには、まず「購入分の住民税を控除しても、税収・個人・地方商店の相互に利得が生まれるシミュレーション」が非常に大事で、そのシミュレーションがクリエイティブだけでは難しい。

ただ、できたソリューションを「ふるさと納税」なり「新NISA」なり「イデコ」なりでわかりやすく世の中にデリバーするところは、クリエイティブがやればいいなと考える。

ぼくもこういうものは大好きで、かなり昔になるが、「Ole! Ole! CR-Z」というキャンペーンを行った。「自分のSNSのニックネームにクルマの名前を入れると、そのクルマが当たる」という内容だ。

エンドユーザーにはちょっと手間を与えるかわりに、魅力的な参加インセンティブがある。大局的に見ると総合的には大きな広告効果や課題解決に変わっている、という構造を設計する、ということである。

「cars to work」も、そういったソリューションの話だ。

では、いきましょう。

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