ヒロハラノブヒコ(勝どきの放送作家さん・京都精華大学メディア表現学部講師)

伝えたいのは万人が違う「センス」ではなく万人が使える「考え方」。「バラエティの元素記号…

ヒロハラノブヒコ(勝どきの放送作家さん・京都精華大学メディア表現学部講師)

伝えたいのは万人が違う「センス」ではなく万人が使える「考え方」。「バラエティの元素記号」提唱者。世界まる見えテレビ特捜部・24時間テレビ・ドラマ声優探偵などに携わる放送作家です。

マガジン

最近の記事

ボッチャのボール

ボッチャのボールは 普通より弾まない。普通より転がらない。 だけど それだから面白い。それだからドラマチックだ。 そして 普通ってなんだろう?

    • 桃鉄特別ルール「MAX年収告白ルール」の巻

      この年末年始は、動画配信界で今年発売の「桃鉄」最新版が大活躍している。 「桃鉄」は芸人の「話芸」がじっくり楽しめる「動画配信用」ゲームとしてはかなり優秀。(「トークが弾む」点では麻雀に匹敵するほど…) そこで「芸人さんの配信」で使えるルール。 「青マス」に止まった時、金額ルーレットが廻って「収入」が決まるのだが…その時「出た金額がMAX年収より大きいか小さいか」を告白しなければならない。 さて、一人で20年やるか笑

      • ドキュメンタリー&ドラマ「解散調停員」の企画書

        夫婦が離婚する場合、財産をうまく分け離婚を円満に解決する「離婚調停員」と言うのがいるが… お笑いコンビが解散する時「あのギャグは俺のもの!」などもめた場合、誰が所有権を判定するのか? ということで、そんな泥沼の解散劇を解消する「解散調停員」という架空の職業をドラマ化。 リアルに解散を考えている芸人コンビが本人役で登場。 解散調停員がコンビの円満な別れを演出する! →解散芸人のリアルキャラショー見せつつ。上手くいってた頃の回想など感動要素も。 で、調子に乗って

        • 成金が独占している美術品を解放せよ「ブルジョアミュージアム」の企画書

          こちらも20年ほど前に作り、開けなくなった企画書ファイルをサルベージしたもの。 世の中には一部のお金持ちが「美術品」を投資目的で独占している。 おかげで、美大生など「芸術に興味があっても本物が見れない」と嘆いている者も… そこでロンブーがキャッツアイ的義賊キャラに扮し(親分は”なんでも鑑定団”の鑑定師)成金の豪邸に行き、そこに眠っている高級な「骨董品」「絵画」を無理矢理借り出す。 →お金持ちウオッチングしながら、金満ぶりを説教する説教強盗?  ▽有名人  ▽社

        マガジン

        • 読み物としての企画書
          248本
        • TheRunningMusic(仮)
          14本
        • 放送作家ヒロハラノブヒコの全企画書
          85本

        記事

          お上に怒られない公道レース!?「法定速度キャノンボール」の企画書

          公道を使ってカーレースを行うと、もれなく「お上」から怒られるが… 30㎞の道のりを1時間で走る=つまり平均時速30㎞ならお咎めもないだろう…と考えた企画。 「スタートから1時間ピッタリでゴールまでの30㎞の道のりを走る」静かなるチキンレースを開催 ▽ルートは数パターン用意 ▽レーサー達は「時計」を見てはダメ。 ▽1時間ちょうどでゴールしなくてはダメ。 過ぎても、早くてもダメ。 ▽1時間の時点で「走行距離30㎞ピッタリ」により近かった方が勝ち! あくま

          お上に怒られない公道レース!?「法定速度キャノンボール」の企画書

          ハイパーおふくろの味ドキュメンタリー「村にトリュフがやって来た!」の企画書

          今、年末大掃除をしているご家庭もあると思うが、自分的にハマっているのが 「PC内の開けない企画書」のサルベージ。要は企画書フォルダの大掃除である。 そんな中、2003年に作った「一太郎ファイル」(ワープロソフト)をサルベージ。要は企画書フォルダの大掃除である。 思い返せばこの企画、その当時、参加していた日テレの番組「ロンブー龍」で実際に放送したっけなぁ(遠い目)。 タイトルは「村にトリュフがやって来た!」過疎の村には高級料理店がない…きっとそこに住む人は一生、フォアグ

          ハイパーおふくろの味ドキュメンタリー「村にトリュフがやって来た!」の企画書

          「部屋で酒飲んでツッコミながら観るTV」の企画書

          日本人はツッコミ体質の人種だと思う。 居酒屋で同僚と喋っていてもツッコンで。 友人と一緒にテレビを見ていてもツッコミばかり。 そしてSNSでは、毎日 何万件というツッコミの書き込みが ならば、そんなツッコミ大好き日本人の為に「敢えてツッコまれ放題」の番組を。 ツッコミどころ満載の様々な業界のダメ人間を紹介 様々な業界に潜むダメ人間たち… ダメ芸人・ダメ俳優 ・ダメアイドルetc…そんな日本全国に潜む「ツッコミ所満載人間」たちに密着し、その「ツッコまれ」っ

          「2020年の流行語 強制体験ツアー」の企画書

          本日、清水寺にて毎年恒例の「今年の漢字」が発表されたが 大方の予想通り「密」に決まった。 が、その発表の姿こそが「密じゃねか!」と話題に。 このように流行語を自らの姿で体現してみる「流行語体験ツアー」を。 例えば今年の流行語ノミネート30語の場合 1.愛の不時着 …本当に不時着してみる 2.新しい生活様式 …やってみる 3.あつ森 …リアルな森を開拓してみる 4.アベノマスク …使って無い人にもらいに行く 5.アマビエ …コスプレしてみる 6.ウーバーイーツ …バイ

          20年間封印されていた一太郎ファイルから企画をサルベージしてみたシリーズ②「ロッシーニのクリスマス」の企画書

          今回も「20年前から開けなかった企画書ファイル」を復元&救出したものを… 読み返してみると、全くお金が無かった駆け出し放送作家時代からすでに「グルメ」に対する執着を感じる。まるでロッシーニのような…笑。 では。 企画タイトル「ロッシーニのクリスマス」 19世紀の音楽界。「セビリャの理髪師」「ウイリアム・テル」をはじめ、オペラ界に残る数々の大傑作を生み出した作曲家「ロッシ-ニ」 「オペラのナポレオン」と称され、音楽家として大成功を収めながらも、突如自ら音楽の筆を折り「料

          20年間封印されていた一太郎ファイルから企画をサルベージしてみたシリーズ②「ロッシーニのクリスマス」の企画書

          20年間封印されていた「一太郎」ファイルから企画をサルベージしてみたら…

          現在はマイクロソフトのWordユーザーだが、以前は四国が誇るIT企業「ジャストシステム」(余談だが、ジャストシステムでは週に一度、社員食堂で副社長が蕎麦を茹でてくれるらしい笑)のワープロソフト「一太郎」信奉者だった。(台本をメールする時「一太郎」だと先方が開けないため、泣く泣くWordに。今でもATOKだけは頑なに使い続けている。) というわけで、昔創った一太郎ファイルは開けないままPCの片隅に放置していたのだが、最近になってWordでも開けることが判明。20年前に書いた企

          20年間封印されていた「一太郎」ファイルから企画をサルベージしてみたら…

          「テレビの大喜利番組」でウケるには「テレビの言葉」が必要だと思った。

          先日放送されたIPPONグランプリを観て1つ感じたことがある。 それは 「どの芸人さんもテレビをよく観てるな〜」という事。 良く考えてみたら、視聴者も「テレビを観ている人」 審査員も「テレビに出ている人」 つまり「テレビの言葉」という共通言語を共に理解していないと笑えない。 例えば「半沢直樹」のパロディや固有名詞で回答したい場合、観ている方と大喜利に答える方の「半沢直樹」という「共通言語」が必要。 「半沢」ぐらい社会現象になってしまった「共通言語」なら簡単だが「

          「テレビの大喜利番組」でウケるには「テレビの言葉」が必要だと思った。

          「良い番組の3つの条件」

          長いテレビ業界生活で、「良い番組ってなんだろう。」と考える中、 朧気ながら掴んだ3つの条件(3つの「やすさ」)がある。 それが ①観やすさ ②創りやすさ ③出やすさ 大前提、エンターテイメントを提供しているので「面白さ」「楽しさ」は当たり前として… 視聴者にとって「観やすい」番組(嫌悪感がない・ゴテゴテし過ぎない) そして、スタッフが「創りやすい」番組(フォーマットが決まっているなど) さらには出演者も「得」をする、出たくなる「出やすい」番組(負荷がかからな

          「黒歴史暗記会〜ほじくり先生(仮)」の企画書

          芸能人なら誰しもプロフィールからも抹消した忘れて欲しい過去=黒歴史がある。 ▽ 菊池○子…ラ・ムー ▽ 松嶋○々子…近未来警察072 ▽ 綾○はるか…ビューティコロシアム (伏せ字。詳しくはググって笑) しかし! それをあえてほじくり返すばかりか、むしろ覚えやすいように暗記する「裏芸能史勉強会」を開催。 どぶろっく的な歌ネタ芸人が登場。曲に乗せて語呂合わせ。  ▽ ラ・ムーのアルバム曲全曲暗記 要は「お笑い」で芸能人の恥部に光を当てる「しくじり」

          テレビ界の大実験「倍速TV」の企画書

          「全録」でバラエティを見る時ついつい「倍速」にしてしまう。 トーク番組などはだいたいストレス無く楽しめる。と言うかむしろ、通常のの速度に戻した時「テンポ悪りぃな〜」と感じてしまう。 当たり前の話だが、倍速にすれば30分番組を2本、30分で観ることが出来る。 例えば、地上波での放送を「倍速」で行ったら…30分番組なのに1時間の撮れ高があった時など「捨てる」ことなくオンエアできるのではないか? 視聴者も得するはずである。 そんな「○倍速」でお送りする番組、どうだろうか?

          主宰・明石家さんまの「コメディエンヌ養成所」の企画書

          時代はコメディエンヌを求めている。 女優は綺麗なだけではダメ…コメディエンヌの力があって初めて一流と言える。 そしてお笑い界の隆盛やコント番組の盛り上がりに欠かせないのが女優の「コント力 」 古くは 「みなさんのおかげです」…宮沢りえ 「ごっつええ感じ」…篠原涼子 「ワンナイ」…小池栄子 etc コントで付けた実力で一流女優へとステップアップした者は少なくない。 コメディエンヌを輩出することが未来のお笑い界の運命を左右し、女優にとっては一流女優へのステップ

          主宰・明石家さんまの「コメディエンヌ養成所」の企画書

          女性芸能人限定「全国一斉!中身美人テスト ~アナタの心の顔をビジュアル化します~」 の企画書

          テレビ界も「カワイイ」だの「ブサイク」だの「見た目」をあれこれ言うのが憚られる現代。 「顔じゃなくて中身=ココロだ!」というが、その「ココロ」をビジュアル化してみる企画。 ただの心理テストと称し女性芸能人数10人に「中身ブサイク判定テスト」を受けさせる。(心理学者がれっきとした知見に基づき編み出したアンケート) ▼大事モノに順をつけよ(金・家族・健康) ▼今、一番謝りたい事を書け など。 それをもとに「心の顔」をビジュアル化! (ここのプログラミングこそ発明

          女性芸能人限定「全国一斉!中身美人テスト ~アナタの心の顔をビジュアル化します~」 の企画書