マガジンのカバー画像

『灯イケ』メイキング

15
運営しているクリエイター

記事一覧

『灯イケ』メイキング1

リアルな場所で作品を形にするのに悪戦苦闘して、よし、これからはネットに直接発表しよう!と考えた時、どうせなら制作過程も見せようと決めました。ところが小説を書くのに夢中になりすぎて、過程のアップをすっかり忘れていました。やっちまった。

ただ挿絵を書く作業がこれから続くので、それをメイキング的にアップしようと思います。
決して「どうだ、すごいだろ!」的なものではなく、いかに手探りでやっているかを晒す

もっとみる

『灯イケ』メイキング2

そうか、挿絵を描くということは、キャラクターのビジュアルを決めなくちゃならないのか!まあ、薄々気づいていたけれど、避けて通っていたこの問題。主要人物を描かないなんてありえないので、とりあえず自然体で描いてみる。

もうこれで決定。主人公とその母。第1回に家業の日用品店が登場する。背景をかくのが面倒臭い!でもよく考えたら、漫画なら各コマでいちいち描いているので、1枚で面倒臭がってどうする、と考え

もっとみる

『灯イケ』メイキング3

第1回を無事に投稿した。ふぅ。2枚目の挿絵は結局こんな感じになりました。

ゴヤに遠く及ばず。当たり前。
なぜゴヤゴヤ言っているのかというと、僕は基本的に自分の作風というのがないので、何々風と決めないと描けないんです。
挿絵を初めに描こうと思った時、どんな作風にしようと考えて、ネットに溢れているシンプルなものや、ペイントソフトを使ったのは、自分で描く必要がないと思ったので、できるだけ線の多い絵にし

もっとみる

『灯イケ』メイキング4

noteは7割ぐらいスマホで見られてるんですかね。僕もブログで確認したらそんな感じでした。ビジュアル的な作品を載せるのにスマホとPCって見え方が違うと思うんですが、考えすぎでしょうか。
自分の挿絵はPCで見たら荒いなぁ、と思って無意識に少し綺麗に描くように振れたら絵として面白さが減った気がする。挿絵という用途ならそれでいいはのか?
でもゴヤの版画とか、ガサガサなところにひかれるんだよなぁ。

これ

もっとみる

『灯イケ』メイキング5

更新頻度の少なさを補うためのメイキングが遅れがちに。本末転倒だ。相変わらず挿絵は苦戦中です。

でも、第4回の京花の絵から少し調子が出てきたような気がします。

実は調子が出てきたのではなく、前から気になってたこれが届いたのです。

寺田克也さんの落書き集。超有名ですけど、アート事情に詳しくないので、最近まで存在を知りませんでした。ここまで描けるには脳が完全にイラストを描くためにカスタマイズさ

もっとみる

『灯イケ』メイキング6

更新頻度ってどれぐらいが最適なのかなぁ。いま小説を一週間で4回更新したけど、挿絵が仕上がったその都度上げたので、すごく不規則になっちゃった。
無理したら隔日も可能だけど、まあ週二回ぐらいがベストかな。小説のストックは無いので、次回作まで間が空きすぎるから、挿絵を早く描き上げて、余った時間に次の小説にかかった方がいいか。
こういうネットのコンテンツは認知されるまで1年以上かかるらしいので、地道以外の

もっとみる

『灯イケ』メイキング7

第5回の挿絵は、原口町長だけで少し地味になっちゃいました。

これは、アングルっぽいものをイメージして全く違うものになった感じです。右手は同じ。

ドミニク・アングル。好きなんですよねぇ。ゴヤとは真逆の作風ですが。

原口にはモデルというかイメージキャストがいまして、それは俳優の小野武彦さんです。好きなんですよねぇ。挿絵はそっくりにはならなかったんですが。王様のレストランとか最高!

僕はシナリオ

もっとみる

『灯イケ』メイキング8

なぜ小説と同時進行でメイキングを書くかというと、単純に映画とかのメイキングを見るのが大好きなんです。本編は1回見てメイキング10回とかザラです。

今まで見たメイキングで一番心に残ったのは、かぐや姫の物語を特集した、所ジョージさんの『笑ってコラえて』の中で高畑勲さんがフレデリック・バックを訪ねる回。これは、いまだに何度も見返してます。

テレビだからそのまま流れて人の目に触れないのが残念と思うぐら

もっとみる

『灯イケ』メイキング9

再定義という言葉を最近よく目にします。たぶん、視点や切り口を変えて、古びた価値観を再生させて利用するという感じだと思います。今ものを生み出すということは、必ずこの再定義が含まれていないとダメなんじゃないかと思うんです。

たぶん『灯イケ』の場合は、ウェブ小説で作者が挿絵も描いちゃう、すると作品のイメージがより伝わるのではないか?という仮説を元にしているので、その点でウェブ小説を再定義していると言え

もっとみる

『灯イケ』メイキング10

小説本編の8回目の投稿からPVが鈍くなった。何が悪かったんだろう。更新時間を9回目から朝に変えたのがいけなかったのか?そういえばマガジン内の表記の仕方を1回目を頭に来るように変更したけど、これは関係あるように思えない。
後は単純に内容が面白くなくて、もういいかと思われてしまったか。
一番しっくりくる理由は単純に長いというのかな。小説としてみれば、少し長めの短編ぐらいと思うんですが、全15回も読まな

もっとみる

『灯イケ』メイキング11

この物語は、はじめシナリオとして完成させた後に小説にしたので、自分では分からないですが、やっぱりだいぶシナリオっぼい小説なんでしょうね。シナリオはとにかく説明しないというのが鉄則ですが、小説はどんなふうに説明するかが勝負ですから。

このあたりの挿絵は構図に迷って、結局背景のない、面白味のないものになっちゃったなぁ。

このあと、物語が動き出すと、描いてても楽しい挿絵が現れますが。

『灯イケ』メイキング12

小説は10回目の投稿で、全15回なので3分の2が終わりました。そろそろ、クライマックスに向けて話が加速して行く頃です。

真理と高島は、ほとんどゴスロリとヒッピーの記号を描いているようなものですけど、面白いです。面白いと喜んで描くので、つい途中の過程を撮影するのを忘れちゃうんですよね。

このカフェ『オーシャン』の場面は、明らかに椅子のデッサンがおかしい。描いてる時は気づいてなかったです。

『灯イケ』メイキング13

今回は第11回。マクルはこぶしを追い出す署名にサインをさせられます。作品のモチーフの重要な要素に友情がありますが、親友だった彼らが厳しい局面になる場面です。もう後半なので少し遅い(汗)。副主人公がこぶしなので、その影響です。マイルドヤンキーに亀裂が入る的な感じですか。ここをもっと強調しないと作品として弱いかな…。

こぶしがマクルの部屋へ無理に上がり込んだのは、彼が父を尊敬していると言っているのが

もっとみる

『灯イケ』メイキング14

今回は第12回。マクルが浜辺を走っている挿絵は描いてる途中経過を撮影し忘れました。反省。

カエルと泳ぐ挿絵は波をどう表現しようか迷った末にこうなりました。とても波に見えない?(汗)。

このあたりは、絵に動きがあるシーンなので、描いてるぶんには楽しいです。

父を亡くした海難事故をきっかけに、海が怖くなったマクルが、そのトラウマを克服して、再び海に入れるようになる、というのがテーマならここで物語

もっとみる