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不安や恐れを手放すために(4)~認知の癖に気付こう

 不安や恐れは、どこに存在しているのでしょうか。今回はこれをテーマに考えてみます。

 「黒猫が目の前を横切ったらよくないことが起こる」とよく言われますね。

 では、黒猫が目の前を前を横切って、あなたが「不吉だ。悪いことが起きそうで不安だな」と感じたとします。すると、このときの「不安」はどこにあるのでしょうか。

 不安は、現実に存在するのでしょうか。
 いいえ、実際にあるのは、「黒猫が目の前を横切った」という事実だけです。

 では、どこにあるのでしょうか。

 答えは、「人の心の中」です。
 不安も苦悩も、悲しみも、恨みも、ことごとく自我の中にあるだけで、ほかにはどこにも存在しないのです。
 不安は、自我がその人の心の中に生み出すものなのです。

 こうして考えると、なにが起きたかではなく、受け止め方=認知の在り方=が問題だということが分かります。

 つまり、「黒猫が横切る」=「不吉」という思い込み、または枠、ブロックがあるがために、自我の中に「不安」というマイナスの感情が生じるのです。

 視点を変えてみましょう。「黒猫」=「可愛い」という思い込みがあるとします。
 すると、黒猫が横切ったら、「可愛い。撫でたい。触りたい」と思うのです。

 黒猫が横切ることについて、ある人は不吉だと受け止め、また別の人は可愛いと受け止めるのです。

 このことから分かるのは、あなたが抱える不安や苦悩、悲しみは、認知の癖=思い込み、枠、ブロック=を変えることで、軽減され、解消されるということです。
 
 しかし、人は長く親しんできた癖には、気付きにくいものです。

 そこで役立つのが、カウンセリングです。
 あなたに、認知の癖への気付きをもたらし、不安や恐れを手放すことにつなげます。
         (続く)

 

 

 

 

 

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