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【日記】5月の終わりに寄せて

気がつけば5月も最終日を迎え、いよいよ夏に向かう。
6月はまだ夏本番とは言えないものの、やはり夏が始まったという感覚は強いだろう。
世間的には大きな季節の変わり目だ。


もっとも、夏は6月に入った瞬間に始まるわけではなく、5月から少しずつ夏の気配が漂う。
「初夏」という言葉が5月を含めて指すように、5月でも夏を感じ取ることは可能だ。

一般的に6月に入れば夏が始まったことを強く実感するが、実は「夏の下地」はすでに5月から整っている。


そもそも四季は、月ではっきり区分けられるものではない。
例えば気象庁の予報用語では6月~8月が夏とされるが、その前後の5月、9月でも夏の気配は存在する。
気象庁の定義上は5月は春、9月は秋となるが、いずれも確かに「夏」があるのだ。

また、逆のことも言える。
例えば6月はまだ夏本番とは言えず、日によっては春らしい天候になることもあるだろう。
さらに8月であれば、エリアによってはすでに秋を感じる場合もある。

こうした例は春、夏、秋、冬の全てに言えることだ。
明確に「この月から夏」「この月が終われば秋」などと仕分けられる問題ではない。
ついつい忘れがちになるが当たり前のことで、定義と感覚は必ずしも一致しないものだ。


四季に断絶はない。
連続するものなら、明確な区分けも難しいというわけだ。
四季は全て繋がり、巡る。

こんな当たり前のことも、日常ではつい忘れがちになる。
断絶のないものは、美しく強く、そして頼もしい。

5月の終わりに寄せて、改めて四季の存在に思いを馳せる。



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