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『人を動かす』[完全版]

言わずと知れた名著である『人を動かす』

「言わずと知れた」とか、えらそうに言いつつ、私がこの本を知ったのは、ほんの2年くらい前です。それまではほとんど本を読んでなかったのです。

この『人を動かす』ですが、「新装版」とか「超訳」とか「完全版」とかいろいろ出版されているのをご存じですか?

・・・え?どれがいいの?

と調べたときに「完全版はオリジナルである。他は、カーネギーの妻によって内容が改訂されている」というのを見て本書に決めました。

一緒に学びましょう!💪


技術的知識は、収入増加の要因のたった15%

もちろん、技術知識も大事なんですけどね。

でも、こ~んなに収入に影響すると知れば、「人を動かす」能力も伸ばしてみたいと思いませんか?


『人を動かす』には人間関係の9割が書いてある


と、聞いたことがあります。

古典はルーツですね。ここから派生した内容の本が世の中にたくさんあります。

私も、「あれ?この内容『ハーバード流交渉術』や『心理的安全性のつくりかた』に近いなぁ」と思ったところがありました。

古典はルーツ・・・「じゃあ古典だけ読めばいいじゃん」と考えた時期もありました

内容はわかりやすいけど、抽象度が高く、大事なことが多すぎて具体的になにをすればいいのかわからなくなってしまう

実践難易度が高い。古典にはそんな印象を持っています。


本書は行動するための本である

とはいえ、本書の中にも「行動するための本である」と書いてあるとおり、

本を読んだら行動してなんぼ


ですよね。

この記事で少しでも「行動してみようかな」と思ってもらえればうれしいです。

本書のカバーそでに「本書を最大限活用するための9つのアドバイス」が書いてあります。これいいな!と思ったので抜粋して紹介します。

人を動かす能力を獲得したいと決心し、学び続けましょう
重要な箇所に線を引きましょう。
あらゆる機会に実践しましょう。
実践の成果を毎週、確認しましょう。
⑨いつ、どのように実践したか記録しましょう。

本書のカバーそでより

学び続ける決意!大事ですね(①)。実践したいことを決めて(④)、実践し(⑥)、記録し(⑨)、振り返る(⑧)ということですね。


人間の取扱説明書

「人間の取扱説明書」というのは、本書第1章のタイトルです。私としては、この第1章に書かれている原則が一番大事だと感じました。


原則1 批判や非難で人は変わらない。


自分が批判・非難されたらどうですか?いいわけ(正当化)をしてみたり、ガード(防衛)したり、しちゃいますよね。人間だもの。

相手に対してもそうです。批判や非難で人は変わらないのです。じゃあ何をするのか?「理解する」(受けいれる)のです。


原則2 相手が欲しいものを与える。


自分が欲しいものには相手は関心がない
のです。

子どもが「このおもちゃが欲しい!」と駄々をこねて、「こっちの方がいいじゃん!(安いから)」と勧めても聞き入れてくれないのと同じですね。


原則3 相手の視点で相手の問題を解決する。


ただ、相手の問題を解決するのではなく、相手の視点になることが大事なのですね。

原則1での「理解する」とは、相手の視点になることも含まれているのだと思います。


その他の章

第2章 人に好かれる6つの方法
第3章 相手を自分の考え方に同調させる12の方法
第4章 怒らせずに人を変える9つの方法
第5章 敵を味方に変える方法
第6章 家庭生活を幸福にする7つの原則

どれも大切ですが、一度に全部を実践するのは大変です。

「いま必要なのはこれだ!」というのを知って、決めて、そこを集中的に読んで、実践していくのが本書の使い方かなと思います。

今、あなたに必要なのはどの章でしたか?


まとめ

最後に、訳者あとがきですごく刺さった言葉があったので紹介します。

本書は、『人を動かす』というタイトルですが、そこには「自分を動かす」というテーマが隠れています

訳者あとがきより

最初に動くのは自分


なのですね。


本日の学びはここまで。また来てください。👋


読書期間 2020/11/09-2020/11/30
初版発行 2016/11/25 ※原書は1936年

今回はこちら

他にも、新装版や超訳版もあります。よく見るのは新装版ですかね。

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