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『仕事の報酬とは何か 人間成長をめざして』

「・・・何のために仕事してるんだっけ?」

ふと、そんなことを考えてしまうことはありませんか?
考えてしまっていいんです。すごく大事なことです。

「仕事の報酬は、給料や収入だ」と答えるビジネスパーソンは、残念ながら大切なものが見えていない。と、著者の田坂広志先生は言います。

なんと…。私もいまならそう答えてしまうので、その「大切なもの」ってのが気になりますね。


一緒に学びましょう!💪


目に見えない「3つの報酬」

本書では、目に見えない「3つの報酬」について学びます。それは、

①能力 ②仕事 ③成長

です。

目に見える報酬に目を奪われると、働くことに喜びを感じなくなるといいます。

私はそちらに目を奪われているつもりはないのですが、それでも喜びを感じていません。私の場合は、なんだか違う原因がありそうです。

本書からは、この3つの見えない報酬と行動のヒントをえることができます。


「師匠」を見つけよ(①能力)

一流のプロは、するべき努力を愚直にやっています。近道はありません。そんな一流のプロたちも過去にはすばらしい出会いをもっています。それが、

師匠

との出会いなんですね。

「師匠」を見つけることが、プロとしての「能力」を磨いていくうえで、もっとも大切な方法なのです。

みなさんにも「師匠」と呼べる人がいますか?

私はいま、ハードもソフトもだいたいわかる「ものづくり何でも屋」的に仕事をしているのですが、以前、この師匠に出会っています。

いまのように広く仕事ができるようになったのも、師匠から多くを学んだおかけです。

本書では「師匠からでなければ学べない3つのポイント」も紹介されています。ぜひ本を手にとってご確認ください。


「師匠」は自ら見つける(①能力)

「師匠」との出会いを妨げているのは、「周りに、ろくな人物がいない」と嘆く、自分自身のおごった心かもしれない。

p.81

との言葉にはドキッとしました。

私も、過去に師匠と呼べる人に出会って以降は、「また別の師匠に出会えた!」という経験がなかったのです。

ですが、田坂先生は「周りに必ずいる」といいます。

私の師匠も、技術力はスゴかったのですが、それ以外は首をかしげてしまうところは多々ある人でした。スーパーマンはいないのです。だから、

一芸を学ぶ

その気持ちで、周りを改めてよく見てみませんか? 師匠は自ら見つけるのです。

「身近」というと、このnoteも対象だと思います。noteは、まさに一芸に秀でた人がいっぱいで楽しいところですよね。

見つけようとしたけど、職場ではやっぱりいない…。そんなときは、ここnoteで見つけるのもアリですよ!


「商品」ではない「作品」なんだ(②仕事)

目に見えない報酬の一つが「仕事」ってどういうこと?

と思われた人も多いかと思います。上の図解にも書いていますが、この「仕事」というのは、「仕事を残す」ということですね。

「負の遺産」みたいなのを残していく人がたくさんいるので、そういうものに目を奪われがちですが、ここで言っているのは「よい仕事」です。

本書の中で、とっても素敵なリフレーミング(言い換え)がありました。

我々が、仕事を通じて創り上げ、顧客に提供しているものは、単なる「商品」ではない。それは「作品」である

p.99
製造業に限りません

「作品」と考えると、自分の仕事が誇らしく思えてくるのは不思議なものです。

まぁそんな感じで、私たちが「仕事そのもののなかに、大きなよろこびがあること」を忘れてしまっているのですよね。

「仕事はガマンだ」と考えていると、よろこびなんて感じることはできません。だからこそ、「心の姿勢」が問われるのだと田坂先生は言います。


「成長」は最高の報酬(③成長)

「成長」は、最高の報酬です。なぜならそれは、「人間を高めることのよろこび」だから、「決して失われないもの」だからです。

まったくそのとおりだと感じます。私自身の大事にしている価値観も「成長」だからです。

だからこそ、「成長」を感じられないことに耐えられないのですが、

じゃあ「いまの仕事の中でどう成長したいのか?」という問いには、いまだに答えを出せていません。

我々の成長の後ろには、我々の後ろ姿を見つめる若き世代たちがいる

恥かしくない後ろ姿を見せたいものです。


自分へ問いながら読む

読書は、「著者との対話」や「自分との対話」であるなんて話を聞きますよね。

本書は、講話スタイルのため、まさに「話を聞いている感覚」になるように書かれています。

だからこそ、「自分へ問い」ながら読みやすい本だと感じます。例えばこんな問いです。

 ①「磨きたい能力」はあるか?

 ②「残したい仕事」はあるか?

 ③どう「成長」したいか?

 ④プロってなんだろう? 何のプロを目指したい?

 ⑤私のまわりの○○さんの「師匠」と呼びたい一芸はなにか?


まとめ

田坂広志先生の本は、はじめて読みました。

本書は180ページほどあるのですが、1ページの文量が少なく、話かけるように書かれているので早い人なら数10分で読めます

ですが、本書は「自分をふり返る」「自分へ問う」ことをしながら読むことに魅力がある本だと感じました。

「能力」「仕事」「成長」の見えない報酬について、じっくりと考えながら読んでみてください。


本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋


きしゃこく先生にご紹介いただきました。
ありがとうございます💪

読書期間 2024/06/07-2024/06/08
初版発行 2008/07/17

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<この記事を書いている「高橋ひろあき」とは?>

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます! 楽しく、読みやすいnoteになるように今後もがんばっていきます。