『決定版 寅さんの金言 現代に響く名言集』
映画『男はつらいよ』を見たことはありますか?
今年45歳の私でも、本書で紹介されている48作のうち、見たのは10作もないと思います。
1作目から見たくなる
自分が好きな名言を探したくなる
本書では、『男はつらいよ』博士の立川志くさんが、読者をそんな気持ちにさせてくれます。
一緒に学びましょう!💪
「寅さん」って?
本書を読む前の寅さんのイメージって、
という感じで、楽しい映画ながらもどこかワンパターンなイメージでした。
ですが、志らくさんは「『男はつらいよ』は、寅さんの気づきと成長を描く物語」だと言います。
なるほど、1作1作の楽しさだけでなく、続けてみることの楽しさがあることがわかりました。これは1作目から通して見たくなります!
実際、本書でも1作ごとの解説があるのですが、決してワンパターンではないことがよくわかります。
「自分を貫く」ということ
いつも雪駄(せった)スタイルの寅さんのセリフです。
どこまでも自分のスタイルを貫きとおす
かっこいいですね。(実際に雪駄で海外に行きます)
でもこれ、実は日本人的な価値観を否定しているセリフだと志らくさんは解説します。
だって、多くの日本人は外国に行くとそこのスタイルに合わせてしまうじゃないですか。この解説には、つい「ほぉ!」と声が出てしまいました。
もちろん、環境に合わせることが悪いことではありません。
ですが、「自分を貫くってどういういことかな?」と考えるきっかけになるのでないでしょうか。
ちなみに、寅さんはなんでもかんでも自分の考えをねじ曲げないわけでもありません。風来坊をやめて地道に働こうとすることもあります。でも、
「地道な暮らしは無理だったよ、さくら(妹)」
やる前から無理だと言わず、やってみる。やってみてダメだったら素直に認める。そういうところも素敵ですね。
「いま、幸せかい?」
名セリフ集の本があるのですが、その本のタイトルにもなっている名セリフです。
ときどき、自分にも問いたいですね。
でも、決して「NO」と答えないでください。「○○なところが幸せ」と、すでにある幸せなことを探す問いにしてほしいです。
ところで、
そうやって他人の幸せを問う寅さんですが、自分自分の恋はうまくいきません(笑)
愛とは、相手を大事におもうことであり、「相手の幸せ=自分の幸せ」とい考えが寅さんなのです。だから毎度身を引いてしまう。
ちょっともやもやしてしまいますね。
受け入れて、自分らしくアウトプットする
学問の目的はなにか? という問いに
「己を知るためよ」
と、かっこいいことを言う寅さん。新しいものに出会うと、素直な心で自分をかえりみることができる人なんです。
難しい古典文学の話をいったん受け入れ、笑いに変換してアウトプットするなんてこともやってしまいます。寅さんらしいアウトプットです。
でも、自分の中で噛み砕くことができず、みんなに笑われてしまうようなこともたびたびあります(笑)
「忘れ」名人
新しいことを頭に入れるには、忘れることが大事です。
恋も同じです。
何度も何度もフラれた寅さんだからこその説得力のある言葉ですね(笑)
私の場合は、忘れることより、不要な情報にはそもそも触れないようにしています。
自分のベースを昇華させる
寅さんのベースは「照れ」であり、その照れを昇華させたものが「粋(いき)」であると解説されていました。
ベース → (昇華) → ○○○
自分なら何だろう? と考えると楽しいですよ。
ヒーロー
飛んできてはくれないでしょ。と、言われた方もわかってはいます。でも、こんなこと言われるとうれしいですよね。ウソだけど気持ちはホンモノ。
私自身はこんなセリフが出るキャラではないのですが、そんな人に成長したいなぁという気持ちにさせてもらえます。
まとめ
本書は、shinkuさんのnoteで知って購入しました。
『男はつらいよ』、なつかしいなぁと思いながら読みました。
「楽しいけど、ワンパターン」そんな思い込みは吹き飛んで、「寅さんの成長物語」という新しい情報に書きかえることができました。
本書を読むと、『男はつらいよ』を見て寅さんとともに成長したくなる、全作品見たくなる気持ちになれました。
本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋
読書期間 2024/03/29-2024/04/05
初版発行 2023/08/22
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<この記事を書いている「高橋ひろあき」とは?>
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます! 楽しく、読みやすいnoteになるように今後もがんばっていきます。