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八百比丘尼 伝説

八百比丘尼の伝説を皆さんは知っていますか?

八百比丘尼(やおびくに)または(はっぴゃくびくに)の伝説は
日本国中に点在しています。

八百比丘尼は800歳まで生きたが、その姿は17~18歳の様に若々しかったといわれており、各地方により伝説の細かな部分は異なるが大筋では、人魚の肉を食して永遠の命を得たが、知っている者や夫などが何度も自分より先に死んでいくことで、生きていることの寂しさを感じ、出家して比丘尼となり
全国を回る。そして洞窟に入って暮らし800年で没したとなっています。
諸説ありますが、ともに人魚の肉を食べた者たちは、外部的要因があって
皆、命を落としています。

ほとんどが、このあらず時に尾ひれはひれの物語が付け加えられて、各地方の八百比丘尼伝説となっています。

ちなみに故郷である、須崎市多ノ郷の賀茂神社の狛犬の隣りに4mぐらいの石塔が立っているのが、八百比丘尼が恩人に向けて建てたものとされているようです。


人々が憧れている「不老不死」「不老長寿」は一人だけ長生きをしても、報われないものだと言う教訓の物語なのでしょうか。
伝説がない地域を調べて下さった方の資料では、北海道と九州の南以南にはこの伝説はないそうです。

どうですかこの八百比丘尼伝説は、ご存じでしたか。

ここからは、とても俗な話になりますが、「みんなは人魚の肉があれば食べますか?」

みんなで食べればみんなが長生きして、一人寂しく生きていくこともないので、どうです食べますか。
よくテレビや映画で永遠の命について、善玉と悪玉の両雄が話すときに
「人間は死ぬからこそ美しい」と、永遠の命を求めない側のセリフが有ったりします。
実際、どうなんでしょうかねぇ。

もう一つ、私が思った俗な話ですが、日本全国に八百比丘尼の伝説があるのは、八百比丘尼が全国を歩き回ったせいなのか、それとも日本のほとんどの漁場で簡単に人魚の水揚げがあったのか。
今のように乱獲で魚が減っている中、人魚は絶滅危惧種になってしまったのか。昔日本の高知県沖ではクジラが取れていたほどですから、人魚の一匹や二匹は取れたのではないでしょうか。

海外では人魚のお話はきれいな恋のお話ではなかったでしょうか。日本人は人魚を食べてしまいますけど。

ではまた。




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