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本を読んでもらうって楽しいね~ZOOMで読書会 その21

21回目の「ZOOM読書会」。
学生時代の友人「🐰さわ」と 私「🐻くば」がそれぞれ本を紹介します。

過去の読書会はこちら

☆🐻くば☆

<テーマ>春になったのが嬉しくて~題名に「春」とつく本

1 猫吉ねこきち一家物語 春夏 大島妙子

湖のほとりで暮らす描吉一家。お父さん・猫吉、お母さん・お茶目。そして昆布助こぶすけ
猫吉の仕事は「きれ」を売ること。今日もいろいろなお客さんがきます。
春のお話と夏のお話が、コマ割りで描かれている絵本。

コマ割り絵本だから、なおさら、絵のすみずみでいろいろな発見をする楽しさがある。

スズメたちが、
「きたきり雀じゃ かっこわるうござんすね」
と言って きれを買っていったのに笑った。後からちゃんと、そのきれで作った服を着て登場してくるのがいいねえ。

たくさんきれを買っていった「大きな」お客さんも、最後に その買ったきれを使った服で登場!!

ゆったりとした時間が 流れていて、ほんわか力を抜いて楽しめる本。
秋冬版 も読みたい。

2 春を背負って 笹本稜平

脱サラをして 父親の山小屋をついだ亨。ホームレスのゴロさんとともに、小屋を守るために奮闘する。 
◎84歳のクライマーがなくした時計が見つかった場所は・・。
◎自殺の恐れのある女性が熱心に見ていたのは、シャクナゲの群生の写真。
◎下山できなくなった女性に届いた夫の事故の知らせ。

登山の経験はほとんどない私でも、本を読むと、その魅力の一端を体験させてもらえる。
この本は、登山者ではなく、山小屋のスタッフということで、受け入れる側の視点。

脳梗塞で倒れたゴロさん。幸運がたくさん重なり、早い時期に薬の投与をすることで、劇的によくなった。脳梗塞の薬の話は聞いたことがあったが、こんなに効くものなのかと印象に残った。

いろいろな悩みや悲しいことはあるが、前に進もうとする人を描いているので、安心して読めた。

3 やがて訪れる春のために はらだみずき

会社をやめた真芽まめは、入院した祖母ハルの家の様子を見に行った。見る影もなく荒れ果てたその庭。真芽まめは、手入れを始める。ハルは次第に認知症が心配され、家を売る話が進んでいく。

まず、植物やハーブが、たくさん出てくるのが私の好み。 

認知症が心配されるハルが、「だれかに追いかけられる」「家にだれかがやってくる」と言う。
真芽にも、「誰かの足あとが家の中にある。」のような不思議なことが起こる。
こんな謎も、少しずつ解き明かされるのが、爽快。

幸運に思われるできごとも、思いがけない人からの援助も、真芽が一歩 歩き出したからこそ手に入ったもの。前に進むということの大切さを感じた。

今回、読み直して気がついたのだが、目次に二十四節が使われている。素敵。(立春 記憶の花   穀雨 花の名前  立夏 土のにおい・・)



🐰「猫吉一家」は猫の本だからぜひ読みたいなあ。
作者の大島妙子さんて・・(ネットで著作を検索)・・わあ!たくさん作品があるねえ。「オニのサラリーマン」 ジローとぼく」・・ 読みきれないくらいだよ。 
🐻富安陽子さんが文を書いた「タヌキの土居くん」もおもしろかったよ。
 
🐰ガーデニングっていいよね。私も観葉植物の鉢は、家の中にいくつかあるよ。
🐻へええ、なに育ててるの?
🐰うーーーん 名前忘れた。
🐻笑
🐰豆苗もよく育てるんだけど、それだけで何かガーデニングをやってる気分になるよ。
🐻私も毎年、アサガオ育てるけど、種をまくと芽がでるのがすごく楽しみ。 朝、目が覚めたら、まず一番最初に「アサガオ、芽が出たかな?」って思っちゃう。初めてアサガオを育てた1年生みたいだよね(笑)


☆🐰さわ☆

<テーマ>小学校で読み聞かせをしました

図書館のボランティアをしています。先日、小学校で、読み聞かせをしました。

(さわは、実際に小学校でやったように、読んでくれました)

1 ごきげんのわるいコックさん(紙芝居) まついのりこ

作者のまついのりこさん ご本人の講演会で知った紙芝居。まついさんの実演が すごく楽しくて、参加型の読み聞かせ というのも この時知りました。それから、たぶん30年くらい、私の読み聞かせの定番。子どもたちも大好きなので、ボロボロになってしまって、もう5代目かな?

最後は、読み手が、椅子などにのって、いっぺんに投げるまねをします。受け取るまねをしたり、「落としちゃった」と言う子もいて、とっても盛り上がります。
欄外の「演出ノート」には、書かれていない演出ですが、まついさんが講演会でやっていました。
小学生はどんな反応をするのかちょっと不安でしたが、やってみたら大成功。びっくりしました。

2 きょうはすてきなおばけの日! 武田美穂

子どもたちが小さい頃、何度か岸田典大さんの 読み聞かせパフォーマンスを見に行きました。
実際の読み聞かせに 私がまねできるなと思ったのが、この絵本。

「『お・ば・け』と言ったら『キャー』と言って手をあげる」 を 一度練習しただけで、子どもたちは特に合図無しでもタイミングをつかむことができました。
校庭にお化けがたくさん出てくる場面では、それぞれのおばけを大きくしたものを使いました。


3 じごくのそうべえ たじまゆきひこ

関西弁で読めたら一番いいんだろうけど、習得できそうもないので、なんちゃって関西弁で読んでます。
「ふんにょう」という言葉は伝わらないと思い「うんちとおしっこの地獄」という一言を付け加えました。
「じんどんき」の場面は、参加型にしました。最初はみんなで、その後それぞれ担当したいものを聞き、けったり、ひっぱったり、こちょこちょしたりしてもらいました。



🐻さわは、前に長谷川摂子さんの講演会にも行ったんだよね。講演会っていいねえ。私も もっともっとたくさん行っておけば良かったよ。
🐰当時、私は、まついのりこさんて知らなかったんだけど、たまたま都合がついて行ってみたんだよね。行ってすごくよかったよ。
🐻本を読んでもらうって楽しいね。私は、子どもの頃、本を読んでもらった記憶がないの。
この年になっても、他の人に読んでもらうと、わくわくしちゃうよ。



2年ほど前に図書館で借りた「やがて訪れる春のために」。今回、読書会の本に選んだので、また借りてきて読む。

う~んやっぱりいい! 何度も読み直したい!
ということで、自分でも購入してしまった。

「もう、本は買わない、増やさない。」と思っているのだが、最近またじわじわと増えてきているような気が・・。


読んでいただき ありがとうございました。