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払われるお金について考えていること

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2022・3・5
仕事について
払われるお金について考えていること
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強制的に時間をとられることがないと逆にだらけて時間を無駄にしてしまうヒロです。
自分ひとりだけだとなまけちゃいます。みんなそうだと思います。
やらなきゃいけないからしょうがなく身体を動かすんです!!(大声)

前回にプリプロの絵は単価が高くなる傾向にあるというような話をちょっとだけしました。お金の話って主観によらない「事実」が多くなるので大事だなと思っていて、知ってることを共有していこうと思います。

(ちなみになんで事実が大事かというと、同じ世界で物理的に現象として共有できるものは事実しか無いからです)


今日は仕事の対価として得られるお金について、どう考えているかを共有するので何かの参考になればと思います。

お金の話ってしんどいかもしれないんですが、「考え方」の共有なので元気な時があればできれば読んでみてください。もしかしたら考え方がわかれば今より楽になるかもしれないので。認識は変えられるから。

先日とある依頼で提示された報酬の値段が低く、そのままだと赤字になって受けることができないので逆にこちらから、こう考えたら値段を高くする意味があるのでこの値段でどうですか?という再提案をしました。

相手も納得してくれてその値段で受けることになりました。

どんな会話だったのかを具体的に説明してみますね。
考え方のひとつの例として受け取ってもらえたらいいなと思います。



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▼・自分が使う時間・その後生み出す利益・実は必要な隠れ経費
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まず値段を決めるには、人によって考え方があると思うんですが、僕の場合は決める為の基準があります。


・自分が使う時間
・その後生み出す利益
・実は必要な隠れ経費


「自分が使う時間」は一番シンプルな考え方で、自分が生活するのに必要なお金がいくらか、月々いくらの固定出費があるので月にいくら稼がないといけないか。
だとしたら単純計算で1日いくら稼がないといけない。1ヶ月の労働日数を20日で計算するとして、依頼の絵を描く為には自分の能力だと何日必要だから、だとしたら、

作業日数 × 設定した1日の値段 = 請求するべき報酬額


ということになります。このやり方はある程度の自分の過去データが必要になるので経験が必要になります(それか誰かに参考に聞いてみるとか)(でも実感がないとわからないんですよね、、)。

・月に必要なお金がいくらか
・作業にかかる日数がどれくらいか

この情報が必要になるので、ここは自分で考えてみる必要があります。

「その後生み出す利益」は、もし自分が行った仕事がどれくらいの利益を生み出すのか予測できる場合に、行った仕事に対して正当な対価だと感じるかどうかです。

例えば絵を1枚描いたとして、その絵がその後生み出すであろう利益があります。
それはもしかしたら絵をプリントして販売したりグッズに転写して販売したりかもしれないし、広告として使った場合に人の注目を集める力かもしれないし、制作プロダクションにおいてその絵があることで他の工程の時間が短縮できる時にその絵が生み出している価値は高いということになります。

その価値に対して正当だと感じられない場合は交渉できるかもしれません。
(わかりますかね?もしわからない時はコメントください!)

「実は必要な隠れ経費」は、これは場合によって色々あるんですが、、、
例えばマネージャーのような存在がいるとして、自分が手を動かして仕事をしてる時にマネージャーが事務作業をしてくれているとか、「手を動かす為の時間をマネージャーが作ってくれている」ということになります。(もし生活の為の家事をしてくれている人がいるとしたら、その人は自分が手を動かす為の時間を作ってくれているということです。なので手を動かしてる人だけがお金を作っているわけではないです。これを理解できてない人と過ごすと言葉にできないネガティブな違和感を持ち続けることがあります。気をつけないといけないと個人的には思っています)
そういったマネージャーに払うお金とか。

あとは修正対応に必要な時間とか。自分の維持費とか。隠れてる経費が実は色々とあるんですよね。

僕は基本の値段設定は上記のような要素から決めます。
結果的にだいたい月これくらい必要だなってところがあって、僕個人としてはそれ以上のお金は今は必要ないのでそれ以上稼いだ分をゴキンジョの運営や人に支払う分としてまわしています(個人で必要なお金の量って決まってるはずなのでそれ以上持つ理由がない場合は持たなくていいと思うんですよね。個人で何億とか有意義に使える人って少ないはずです)。



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▼提案された金額が低い時にやったこと
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値段は仮ですが、起こった出来事は実例です。


ある企画書用の絵を依頼されました。依頼値段は3万円(仮)。
向こうから渡された条件として絵を描くのにかかる時間の算出に必要な要素は、

・フルカラーでなくてもよい
・街中の絵なので街をデザインしないといけない(資料はある)
・キャラクターデザインがまだ無いので絵として成立するレベルで最低限はデザインしないといけない
・ラフの状態で良い
・構図をデザインする必要がある


というようなことがあります。
以上の条件から考えた時に僕の場合だと企画書で使えるレベルの絵にするのにおそらく最低でも2日は必要だと思いました。
3万円だと赤字です。でもこの企画は興味あるのでできたら受けたいと思いました。

でも赤字だと活動維持ができなくなるので交渉することにしました。


値段を上げられる要素として考えたのが「街のデザインをする必要がある」ということです。

「その後生み出す利益」のところで説明した中に、「制作プロダクションにおいてその絵があることで他の工程の時間が短縮できる時にその絵が生み出している価値は高い」ということがありました。

企画書用の絵ではありますが、僕は街のデザインをした経験があるのでそのままプロダクションに引き継げる要素を入れて絵を描くことができると提案しました。
その場合にどうしても2日は必要だから8万円(仮)にしてもらうことはできるか。あとでその設定を使うことができるから全体で見た時に安くなるはず。だから報酬をあげてほしい。という交渉です。


納得してくれて8万円(仮)で引き受けることになりました。

この時に相手が納得する為の「説得力」が必要になります。
説得力を持つためにはいろんな要素があります。プレゼンの内容、経験があるか、過去の成果物のクオリティなど。
これをまとめると「信用」になるのですが、それはまた今後お話しします(ゴキンジョは「信用してもらえるか」が行動指針になっています)。



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▼不安や欲望と対峙しないといけない
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僕は絵の技術を伝える時に「ある条件においては必ず正解はある」と伝えています。
日本のアート教育では「正解はない」という教育が多かったからそれをなんとかしたいと思っているからです。僕の経験や認識では必ず正解はあります。


それと同じでお金の算出方法にもそれぞれの条件において正解は確実に存在します。

正解以上のお金がもらえると嬉しいですが、本当に必要なのか考えるのは大事です。
お金が無くなったらどうしようって未来を不安に思うのはわかります。


でも僕は不安や欲望と対峙しないといけないと思っています。


不安や欲望は誰かを傷つけてしまうかもしれないからです。


お金はそういうものと結びつきやすく人間の判断をにぶらせます。なので注意が必要です。でも上手に付き合えるとすごく便利なものです。
だからちゃんとうまく付き合う方法を知って実践して、わかったことをみんなと共有できたら誰かの未来が良くなるかもしれないから共有していきます。


不安や欲望と対峙するのって簡単じゃなくて、でも、大切にしたい人や事を大切にしたいから考えていたいです。


そのことを考えると自分が持っている暴力性とかの話にも繋がるのですが、それもいつかまた綴ってみようかなと思います。


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