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きれいだけど不格好!?アムステルダムの建物は、なぜ曲がっているの?

こんにちは、アムステルダムで交換留学をしていたHIROです!

アムステルダムに行ったことある方は、きっと一度感じたことがあるのではないでしょうか?

アムステルダムに行ったことのない方でも、ネットで、「アムステルダム 建物」などと検索すれば、感じるはずです。

そう、

アムステルダム(オランダ)の建物曲がってね?


今回は、留学先大学で学んだアムステルダムの歴史、コース名は「Amsterdam: A historical introduction」よりアムステルダムの建物の歴史から少し内容を紹介したいと思います!
あまりちゃんと勉強していなかったので、自信はありません、、(笑)


簡単なコース概要

僕が受講していたコース(クラス)の1つである「Amsterdam: A historical introduction」は、週2回、そのうち1回は、excursion(遠足)で、アムステルダムの中心部に出て、建物や歴史的に意味のある場所を訪れ、よく観察し、問題に答えるという内容。

4人グループで基本は移動し、問題を解く。これに惹かれてこのコースを受講を選択したが、問題が意外と多く、さらに難易度も高い、、、難しい問題やネットで調べても出てこないような問題にぶつかるとチームの雰囲気も悪くなり、気まずくなる。チームメンバーは、なんと日本人の子と同じチームで、(めちゃいい人だった!)他は、韓国の子とドイツの子でした。幸いチームメンバーに恵まれたため、なんとかこの授業を修了することが出来ました(笑)

総評としては、まずまず面白く、自分の英語力向上にためになった授業ではあったのですが、期待していたよりも楽しくはありませんでした。(笑)

以下、

  • なぜ建物は、左右に曲がっているのか?

  • 実は前後にも曲がっていた!なぜ前後にも曲がっているのか?

  • アムステルダムの建物の歴史

でお届けします。

ちなみにこれが、使用していた(使っていないけど、買わされた)教科書になります。

これが使用していた教科書
全然読んでおらず、きれいな状態のため、家具として使用しています。

こちらAmazon japanより、日本で買うと6,500円程します、、恐ろしい。(現地で買った時も、4,000円程したので、結局高い、、、)


なぜ建物は左右に曲がっているのか?

まずは、これらの写真を見てください。

特に左側に注目!

写真だと少しわかりにくいかもしれないのですが、実際に見ると結構曲がっています!建物が可愛らしいので、曲がっててもおしゃれに見えますよね、、、これがヨーロッパの羨ましいところであり、憎いところでもあります(笑)

なぜ、曲がっている?

結論から言うと、地盤沈下による影響が大きいです!

オランダは、国土のほとんどが200メートル以下で、その4分の1が海面より低いです。

また、アムステルダムの建物は17世紀頃より建設された伝統的な建物が多いため、数百年にわたって地盤沈下等の影響を受けています。ひずんでしまうのは無理はないですよね、、、


また、オランダでは泥炭地(peat bog)を開墾(reclamation)してきた歴史があります。
以下は授業で学習したなのですが、泥炭地を開墾し、水の流れを確保、はじめは、麦類等の畑として土地を利用、土地が使い古されるにつれて牧場として利用するというように変化していく形ですね!これも土地が沈む1つの原因でありそうです。



実は前後にも曲がっていた!なぜ前後にも曲がっているのか?


次に、この写真を見てください!

あれ?手前の建物の一つに前に出てきている建物がありませんか?
そうです。これ実は、曲がっているんです。

この理由としては、地盤沈下もあると思うのですが、別の理由もあるそうです。(アムステルダムクルージングツアーでのツアーガイドさんによると、)それは、建物の上部に設置してあるフックについて説明してからの方が分かりやすいかと思います!

「アムステルダム フック」と調べるとでてきます!
自分のアルバムに持ち合わせていなかったので、、、

こんな風にどの建物にも、上部にフックが付いています!この用途としては、今までの写真でも見て分かるように、アムスの建物の入り口は非常に狭くなっています。そのため、大きな家具などが玄関から搬入するのが技術的に無理、、、。だから、このフックを利用してロープか何かで引っ張って窓から搬入します!そのせいもあってアムスの建物は窓が大きいのも特徴です。

そして、先程のなぜ建物が前後に曲がっているのかの答えとしては、フックを地用して大きな家具等を搬入する際に、家具が空中で揺れてしまい、建物にぶつかってしまわないようにという理由があるそうです。


アムステルダムの建物の歴史

続いて、アムステルダムの土地利用の歴史について簡単に見てみます。

以下の図では、どの年代にどの土地が開発されたのか(どの土地に建物が建設されたのか)が示されています。下に汚い字で、アムステル川が示されていますが、この川に着目すると、現在の地図と比較しやすいと思います。この中心部一帯は形が卵のようになっているのが分かります!(Ring of canalと呼ばれる)

以下の1枚目を見ると、中心の運河(水色の部分)から左右に土地開発が進み、その後、同心半円状に開発が進んでいるのが分かります。当時開発が進んでいなかった地域(灰色等)は主に、泥炭地や森林が広がっていました。

Ring of canal と呼ばれる運河の形
現在のアムステルダム(Google Mapより)


続いて、建物の様式の歴史について見てみましょう。

建物A(Hrengracht 285)
建物B(Herengracht287)

この2つの建物の違いが分かりますか?

少し画像が見にくいかもしれませんが、上部の装飾に違いがあります。1枚目は2枚目よりもよりシンプルに見え、かつ2枚目には、一番上にオブジェのようなものが置いてあるのが見えると思います(いや、見えにくい笑)。また、窓の形にも違いがあり、1枚目は横の3つの窓の形は全て同じ形で左右対称であるのに対し、2枚目の建物の窓は左右非対称になっています。

また、この違いからおおよその年代ができます!

授業資料より

1枚目の建物Aは、左の緑枠内の Louis-XIVに該当し、その特徴としては、

  • Symmetric(左右対称)

  • Heavy lines

  • 1700-1725年に建てられた。

2枚目の建物Bは、右の緑枠内のLouis-XVに該当し、その特徴としては、

  • Asymmetric(左右非対称)

  • Fine lines

  • 1750-1775に建てられた。

このように建物の装飾や構造からおおよそ建設された年代が分かります。

この2パターン以外にも様々な様式やデコレーションがあり、非常に興味深いです。


最後に

以上が、アムステルダムの建物の不思議さやその歴史についてでした!週1ペースで記事を書けるように頑張っていきたいと思います。2つ目にして早速の遅れ、、、





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