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2022年 THANKS釧路 御礼ツアー②

「おはよう、釧路!」

2日目 晴天
早速、朝食バイキング

釧路のホテルでいただくヨーグルトは、少し水っぽくて逆に手作り感いっぱい
スープが2種類あって、朝から贅沢感(パン食べかけか~い)

8:30 ホテルを出て、釧路駅へ

来釧した際は必ず足を運ぶ「釧路駅」

本日目指すは、川湯温泉
10月、阿寒バス「ピリカ号」に乗って道東三湖を巡った際
車窓から見た寂れた風景が、ショッキングでずっと心に引っかかっていた。
Ph1.6強酸性温泉も気になっていた。

川湯温泉 再び

片道2,100円の切符を購入し、駅構内をプラプラしていると
「!」
掲示板に
「ほっかいどう応援クーポン2枚で、JR北海道全線乗り放題」の文字
(うそー。2,000円で知床斜里や網走や北見、帯広、札幌、函館・・・みんな行って帰ってこれちゃうわけー!うそでしょー)
早速、みどりの窓口で払い戻し、フリー切符をいただいた。

フリー切符を手にしてから、反省。
今回は、釧路御礼ツアーだった。
来釧するたびにお世話になったJR北海道さん
多く払うことはあっても、得をしてはいけなかった。
猛省。

8:57発 釧網線網走行き「快速しれとこ摩周」乗車

見どころが多いのはどちら側かネットで調べるも、いつも列車の進行方向を誤ってしまい、
非絶景側に座ってしまう。この日もそう…
たんちょうさんですよー。
小さな湖はすでに凍っていて、冬はじまりの景色

乗客のほとんどが観光客のため、車窓にシカやたんちょうが見えると
みんなこぞって、カメラや携帯片手に、右に左に移動。
釧網線名物、汽笛「ピーッ、ピーッ」
これを聞くと、乗客民族大移動。
必ず左右どちらかに、退避する動物あり。
途中、汽笛とともに徐行した際は、たんちょう3羽が
線路をふさいでいた。

毎回こんな感じ
こんなに気が抜けない列車があるだろうか。

10:27 釧路を出て1時間30分、川湯温泉に到着した。

降車したのは、私とあと一人だけ
ホーム脇に
一般の方からの贈り物だとか
小さいながらも、おしゃれでキレイな駅舎
一部はレストラン「オーチャードグラス」

バスの運転手さんから、弟子屈町には皇室御料地があり、そこに建設された貴賓室を駅舎として残したと聞いた。
どうりで素敵な駅舎だった。

川湯温泉駅は魅力的な駅だった。

駅舎を出ると、てしかかし…
よく見ると、顔出し部分が小さっ、誰用?
駅舎横に「あし湯」
帰りの列車待ちで、温まりましたー-

駅から温泉街までは、上下列車の到着時刻に合わせて阿寒バスが運行してくれている。
温泉街までは、10分

弟子屈町はすでに冬の装い

深く知りたい 弟子屈のこと ビジターセンター

川湯ビジターセンターで降車

館長さんらしき方に、道東三湖を中心としたエリアを詳しく説明していただいた。
10月に巡った際にバスガイドさんから教えてもらったり
自分で調べたりしたが、その一つ一つの情報の理由や裏付けを聞くことができた。
摩周湖は、あまり凍らないようだが、今シーズンは凍るらしい。
来年2月21日全面氷結。
北見工業大学教授が今までのデータや研究から、予想を立てたらしい。

さまざまなパネルが分かりやすい
これは熊の出没回数。今年は昨年を大きく上回っている
弟子屈町内でも場所によって泉質が全く違う 川湯温泉は驚異の強酸性
※ちょっと誰かさんのしっぽが邪魔なんですけど 
2階は休憩コーナーとCafeがある
建物全体に木のぬくもりを感じる素敵な場所

ビジターセンターの裏手から「つつじヶ原自然探勝路」が硫黄山まで続いている。
硫黄山の脇には、硫黄山から採れた硫黄を釧路まで運んでいた釧路鉄道の
軌跡があるという。
最高の晴天だったので、10月に訪れた硫黄山周辺まで歩くことにした。

すでにサラッサラの雪

硫黄山まで 散策

硫黄山は活火山。岩と化した山肌からは硫黄を含んだ黄色い噴煙が
今も噴出している。
そのため、周辺の土壌は酸性を帯び、生育する植物に影響を及ぼしている。

ビジターセンターを出ると、しばらくは「アカエゾマツ」の森
ところにより、残雪
もしかしたらクマさんに遭うかもと言われたので、一人歌いながら歩いた
進んでいくうちに、辺りは白樺の木立に変身
正常なものよりも細くて背の低い白樺 寿命も短いらしい これも硫黄の影響
噴煙を上げる硫黄山  ここまで近づくと通常の草木は生えないらしい
酸性土壌を好む北海道固有のエゾイソツツジの大群落
硫黄山
10月にはピリカ号に乗って訪れた場所。その際は噴煙を上げる山肌にまで登った。
キャッホー! 360℃の大パノラマ
大自然の中 日差しをたっぷり浴びて 私だけ~

10月のバス旅行で訪れた際、
再訪し、独り占めして大自然を満喫するなんて想像しただろうか。
冬にもかかわらず、汗ばむような日差しに冷気を含んだ空気が心地いい
道東を訪れるときは、決まって私を守ってくれる大きな力を感じる。
本当にありがとう。北海道との出会いに感謝。

気持ちよく散策を楽しんだ後、温泉街に引き返す。

強酸性温泉を求めて

第48代横綱 大鵬の記念館
「巨人 大鵬 卵焼き」 流行語
昭和の子どもたちが好きだったもの 
お昼は「お多福食堂」さん
マスターと女将さんで切り盛りしていた
エゾシカ肉が名物みたいだけど…
食べてみたかった「かしわうどん」を頼む おいしいうどんだった!
川湯温泉の名の通り 川が温泉だった
今度はぜひ泊まりたいな

どこの宿泊施設も、日帰り客に開放していた。
川湯観光ホテルさんは、湯舟が低温、中温、高温と別れていて
露天風呂あり、サウナあり。
川湯を存分楽しめた。
強酸性は、体の部位によっては沁みた。
湯上りは、ロビー横の休憩どころで携帯の充電がてらゆっくり休む。

ホテルの前にも あし湯
街なかにも あし湯
川湯園地

商店街にある「風月堂」さんで、お土産にお菓子を買う

洋菓子もおいしそうだったけど、持って帰るわけにはいかなかったので
こんなにかわいい「こぐま最中」と栗まんじゅうを購入
釧路出身の作家 原田康子さんの『挽歌』碑(川湯園地内)
好きな人と川湯温泉まで足を運んだことが小説に出てくる

釧路と出会ってから、
釧路出身の作家、原田康子さんや桜木紫乃さんを読むようになった。
原田さんの描く、主人公の詳細な心理描写に魅力を感じている。

16:20発 ビジターセンター発 川湯温泉駅へのバスに乗り込む

ビジターセンターも閉館時刻
これから弟子屈町に静かな夜が訪れる
少し雪が舞い始めた
川湯温泉駅に着くと、雪の降り方が少し強くなった
なんだか幻想的
ホームには、私のほかに年配の男性
私と同じ、釧路泊で川湯に入りに来たとのこと
夜のとばりが山間の町に 静かに下り始めた

列車を待つフォームを間違えて
列車がホームに入ってくる寸前に、慌てて通路を渡ってしまい
「ピーッ、ピーッ」汽笛を鳴らされてしまった。
シカの気持ちがよく分かった…

16:52発 釧網線 釧路行 乗車
夜の列車は、民族大移動がないので、乗客は静かに安堵の眠りについていた。

川湯温泉は決して廃れてはいなかった。
湯舟で一緒になった女性も
帰りのホームで一緒になった高齢の男性も
川湯の温泉が一番だと言い、何度も訪れていると言っていた。
自然の宝庫。自然と共存し、その魅力を伝えている。

今度は、雪深い季節に訪れたい。
胸の奥に、大切にしまっておきたい場所。

18:45着 釧路駅

「風月堂」さんのクマさん
お座り姿がかわいくて、食べられない…

このあと
再び釧路の夜に飛び出していく…

続きは


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