【自伝的随筆】『女帝は嗤う』2

あんまり毎日、子どものころの嫌な思い出ばかり書いていると、気が滅入ってくるので、今日は子どものころの良い思い出でもひとつ……

多分気分が躁なんだと思います。

自分でも、そういった気分の変化が分かるので、躁のときはできるだけ明るいものを書きたいと。

あと、姉のことばかり書いて、ひどいお姉さんだ! と、思われるかもしれませんが、それはそれで姉が可哀想で、私に対しては決してひどい姉ではなかったわけで、ひどいことばかり書いていると、私のほうが姉に申し訳なくなるので、良いことも書かないと、と思ってます。

前にも話しましたが、姉とは喧嘩らしい喧嘩をしたことがありません。

まあ、7つも年が離れていたので、その点は姉のほうが大人だったのでしょう、喧嘩をする相手でもないと。

それか、祖母や母と喧嘩ばかりして疲れていたのか、私に対して家族のなかで安らげる、心を許せる相手としてみていたのか……あっ、言い忘れましたが、姉は父とも喧嘩をしてました、まあ、父のほうがあまり相手にしてませんでしたが。

私に対しては優しい姉でしたし、彼女から色々と影響を受けました。

前にも話しましたが、歴史……特にエジプト考古学。

吉村作治先生の本や番組はよく見ていました。

その影響で、私もエジプト考古学にのめり込み、挙げ句にエジプトだけでなく、日本や世界の歴史や考古学を勉強するようになりました。

ちなみに大学はそっち系でした。

姉の場合は、エジプト考古学から歴史全般が範囲でしたが、私はさらに超えて、いわゆるミステリー系までが範囲となりました。

古代ミステリーから、UFO、UMA、幽霊、占い等のスピリチュアル系などなど……

『ムー』は、読み漁ってました。

いまでも怖い話は好きで、よくYouTubeの心霊系の動画をみています。

昔はユリゲラー氏とか、宜保愛子さんとか、心霊写真とかの番組を良く見てました。

夏休みには、お昼に『あなたの知らない世界』という心霊番組をやってたんですが、いまはそんな番組、やらなくなりましたね。

いま思い出しましたが、心霊系も、姉が良く見ていました。

歴史の話でもうひとつ……『源氏物語』は、姉から借りた『あさきゆめみし』で覚えました。

古典好きになったのも、姉の影響かもしれません。

ちなみに漢文も好きです。

『あさきゆめみし』を読んでから、私の歴史漫画遍歴が始まります。

その前に、小学舘だったでしょうか? 日本の歴史とか言う各時代毎のマンガ本はもってたんですがね。

あれは説明染みて面白味がなく、歴史の中のダイナミズムが感じられないので、退屈でした。

『あさきゆめみし』は、絵柄も内容もはまってしまいました。

そのあとは、里中満智子さんの『天上の虹』『長屋王残照記』『女帝の手記』……私の書いている『法隆寺燃ゆ』は、多分に里中さんの影響を受けてきます。

安彦良和氏による『ナムジ』『ジンム』『ジャンヌ』『イエス』などなど。

歴史ものは、小説のみならず、漫画もドラマも好きなので、いまでも良く見ます。

そういえば昔、日本テレビ系列でやっていた年末大型時代劇『忠臣蔵』『白虎隊』『田原坂』なども、姉の影響で見てました。

うちは紅白歌合戦を見ない変わった家なので、代わりに時代劇です。

年末は、姉とともにテレビの前を陣取って、姉から歴史の流れや、白虎隊とは何かとか、会津と薩長とはとか、色々話を聞きながら見てました。

歴史の話になると、姉は詳しかったですね。

今では、私のほうが詳しいですが。

あと、『万葉集』や『古今和歌集』などの歌の本も借りたりして読んでました。

姉が本を読んでいる印象はあまりないのですが、姉の部屋の本棚もそんなに本はなかったですし、でも、よく本を借りて読んでました。

というか、父も母もあまり本は読まない人でしたが、なぜかうちには日本文学全集と世界文学全集のの約100冊近い本がありました。

これ、誰のために買ったのか分かりませんが……多分私のためではないと思います、姉のため? 詳しく聞いたことはないので分かりませんが、誰も読んでないようだったので、私が読んでました。

いま思うと、やっぱり変わった家族です。

本でいうと、漫画本とかも姉から借りて読んでましたね。

必然少女マンガが主になります。

その中でも面白かったのが、『有閑倶楽部』

あと、『パタリロ』とか、『あさりちゃん』とかも読みましたね。

年がバレますが。

こうして書いてると……………けっこう姉の影響を受けたものを思い出します。

テレビの『あぶない刑事』とか、姉はユウジ(柴田恭兵さん)のファンでした。

必然歴史もので、いまや長寿番組となった『世界ふしぎ発見!』、第一回目の放送をうっすらと覚えています。

あとは、音楽でいくと、大江千里さん。

はじめは姉からCDを借りてカセットに録音し、聞いてましたが、そのうち私のほうがはまるようになり、私がCDを買って、姉に貸すような状況でした。

ちなみに、音楽のジャンルでいくとジャズが好きで、千里さんがジャズへ転向したときはびっくりしましたが、ジャズ好きの私としては、千里さんとジャズという「一粒で二度美味しい」状態です。

しかし、良く良く思い出してみたら、私の趣味嗜好は姉の影響を受けているようで、やりたいことは矢張り、歴史や小説を書くことで、そのやりたいことを作ってくれた、そして思い出させてくれた姉に感謝です。

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