学校選び1

実は初めは柔道整復師の免許を取ろうと思っていた。やはり治療家としてどんな資格があるか調べれば最初に目にするのは柔整や整骨院といった言葉であろう。
しかし色々と調べるうちに、柔整師はあまりおすすめできない、といった発信を多く見かけた。理由はともかく、おすすめできないと言われれば少し考える必要がある。
対して鍼灸師に関しては、おすすめできない、という発信は少なく、むしろ柔整師の方がどうせ取るなら鍼灸師の方がマシだと言い切る記事すら見かけた。
う~ん。両方取れればそれが一番だろうが、もしかしたら時間的にも経済的にも片方しかとれないかもしれない。だったら鍼灸師からとっておいた方がよさそうだ、と感じ、鍼灸師科に進むことにした。余裕があったり関心が強ければ柔整師も取ればよい。

ここから学校選びだが、本当を言うとほとんど決まっているようなものだった。経済的余裕の無さからアパートを借りることはできず家賃を払う必要のない実家から通うしかない、そして実家から通えるところが、車で50分程度の田舎の学校しか無かった。むしろそこがあったから進学が現実的になった。
鍼灸師の発信するSNS等で情報を集めたところ、学校は正直どこでもよい、ということだった。これは自動車学校のようなもので、あそこの学校の卒業生は運転が上手い!とか事故発生率が低い!とかそんなことないように、鍼灸学校も正直どこも似たり寄ったり。精々学費が安いとこに行っとけばよい、と。
これは通ってみて実際そうだろうなと思った。学校で行う実技の授業などゲームを始める前に取扱説明書をざっと目を通したくらいの充実度でしかないと感じる。臨床ですぐ活躍できるレベルには全く程遠い。そしてこれはどこの学校でも同じだと思うのだ。だったら安いとことか近いとこでよい。
幸いうちの学校は学費も他に比べれば少し安いということだったので好都合だった。まあ実感できない安さではあるが。
ただし学校に行き始めてから聞いた話で、都会の方の立地の良いところにある人気の学校は、実は内容があまり良くなく、行ってから後悔する人もいる、という話もある。
なのでどこでもよいとは言っても高い学費もかかるし選べるのなら一応調べる必要はあるだろう。学校案内パンフレットでどんな学校か調べてオープンキャンパスで実際に校舎内、教員、学生を見る。ネットやSNSを使って学校の評判を知るのもいいだろう。知り合いに資格を持ってる人や学校のことを知ってる人がいれば積極的に相談すべきだ。
ちなみに学校案内は耳障りの良いことしか書いてないし実際入学すると、記載のなかった想定外のことを知らされたりするのであくまで参考程度に。
オープンキャンパスもお客さん扱いで綺麗な部分しか見られないことがほとんどだとは思う。しかし学生に直接質問できる機会があったりするので最も確度の高い情報を得られるだろう。
ネットやSNSはより実際に近いところが知れたりするが、とはいえ信憑性が低いしそもそも情報数自体が少ない。なので内容よりも良い噂が多いか悪い噂が多いかくらいの感じで見るべきである。
まあ結局100%確実に失敗しない選び方などなく入ってみないとわからないというのが本当のところである。しかし何もわからずなんとなくで入るのとある程度調べてから覚悟して入るのではかなり変わってくるのでそこの部分で手は抜かない方がいい。
どんな学校だろうが辞めるやつは辞めるし受かるやつは受かる。あくまでそれは大前提となる。

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