パーパス・ドリブン経営|論語 述而篇
こんにちは📚
東洋、西洋の古典からの学びを記事にしています。
今日は久々に論語からご紹介。
(意味)
質素なものを食べ、水を飲み、枕は自分の肘で代用する。
そのような生活の中にも楽しみを見出すことができる。
不義理で得た富貴など、私にとっては浮雲のようにいつなくなるかもしれないものだ。
(前半)質素な生活に楽しみを見出す
孔子はあくまで精神的な活動が最低限できる生活であり、それ以上には関心がないようです。
「道」を求める行動と思考・文筆活動ができるミニマムな環境を必要としています。「楽しみ」というのも娯楽というよりは精神的な活動による発見や学びを得ることです。
冒頭の画像は、今現在私が執筆している机を撮影したものです。
テレワークが増えたため業務遂行の必要もあり徐々に環境を徐々に構築しています。
ここで音楽を聴きながら執筆することに楽しみを覚えますが、物欲も出てきます。
「もっと打ち心地の良いキーボードが欲しい、便利なマウスがあるなあ、せっかくならいいスピーカーを、、、」
デスクツアー動画を観たり、となってしまいます。物欲とは際限がありませんね。孔子の言葉は、そんなときの重しとなってくれそうです。
邪な欲を起こさないで生産的な活動に集中できる環境は維持したいと思います。
(後半)この言葉の本質は後半にあります。
ここに、渋沢栄一の解釈を追加します。
渋沢栄一は、大河ドラマで一躍時の人となりましたが、多くの事業を成功させた大実業家でありますが、その根本には国家のため、社会のため、という大原則が働いていました。
原則に基づいた正当な富貴は受け入れるが、邪な心で富を築こうということは全否定しています。
「パーパスドリブン経営」
渋沢栄一は国家・社会への貢献を大義としています。
現代の企業や官の活動では、どうでしょうか。
SDGsがいよいよ形式的なものではなく本気で取り組むべき道標になってきています。各事業を、SDGsのフィルターで改めて見直す時期に来ていますし、これから新規事業を起こす場合にも大事な指標となるでしょう。
なぜなら、事業のパーパス設定はますます投資家からも重要視され、従業員の働く意義に対しても大きく影響するためです。
「不義にして富みかつ貴き」を目指すのではなく、
「大義に従い富む」を求めましょう。
ではまた!
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