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チームビルディング|成功の循環モデル

こんにちは。

 これまで主に中国古典を学びながら組織運営への応用について考察するスタイルの記事をメインにしてきました。
 今後も古典の学び記事を続けていく所存ですが、より組織運営の現場で実践的な行動につなげるための記事を増やして行こうと思い立ちました。今回は、チーム形成に関する内容になっています。

チームの最小単位


 業務遂行のために個人が集まった最小単位のチーム、場合によっては課レベル、もしくは複数チームが集まって一つの課を形成するような、多くて10人くらいのチームで業務をすることが多いのではないでしょうか。
 一人のマネジャーが目を行き渡らせることができるのは、7〜8人とされています。また、かつてのモンゴル帝国では、10人を1部隊として構成し、10部隊を一つの塊とする、というような階層構造で軍を統率していました。

最小単位のチームのリーダーと構成メンバーは、どうやって成長したら良いか、というのがお題になります。ここまで前置きでした。長くてすみません!

チームの結束を高めるには成功循環モデル

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 「成功循環モデル」は、MITの組織学習センターのダニエル・キム氏によって提唱された、より良い組織を生み出すフレームワークです。


 ①関係の質(信頼関係を構築する)
 ↓
 ②思考の質(ベクトルを合わせる、自分たちの存在意義を明らかにする)
 ↓
 ③行動の質(主体的・能動的・協力的に動き出す)
 ↓
 ④結果の質(最終的に、アウトプットの質が向上する)

関係構築が最初


 まず、信頼関係を構築し、「成功循環モデル」をグルグルと回し続けること、これがチームが成長する軌道になります。あくまで、最初は関係の質を高めることなのです!
 どうしても、短期決戦で「結果の質」を求めてしまいがちですが、それではチームは成長できません。そして疲弊していくばかりです。
 繰り返しますが、まず関係構築を行い、構成メンバーの心理的安全性を高めてあげること、これが肝心です。

 テレワークと出社のハイブリッドな勤務形態が常態化した昨今、この関係の質を確保するための努力がマネジャーには求められています。出社していたらなんでもない挨拶や、隣の人とのちょっとした会話、コーヒーブレイクで確保できていた会話量や、ムードメーカーの牽引力などは実は重要です。
 1on1やオンラインでも会議、ショートミーティングにおいて、
 ・メンバーに共感する・感謝を伝える・仕事の目的共有・相互理解 といったことがチームで行われるよう配慮することが求められています。

 今回は「関係の質」についての記事でした。チームビルディング関連の記事が完成したら投稿してまいります。

(参考)


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