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配慮はするが、遠慮しない(星野仙一)



おはようございます。中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いています。自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てるとうれしいです。

フィールドでは熱血漢で知られる元中日の星野仙一監督、とても人間味のある人物でした。人と関わる

 「こんな言い方をしたら気に触るだろうか」という気遣いで物腰は柔らかに。相手への気配りは忘れない。

 でも、これを言ったら気に触るだろうか、というふうに、中身を遠慮して控えることはしてはならない。これは、誰にとっても真摯な態度です。

 監督→選手、選手→監督といった上下関係があっても、また逆のケースでも同じです。

 例えば上司に対して横柄な態度をとる人はあまりいませんが、上司と反対の意見を持っていても遠慮して言わないでおこう、波風を立てないようにしよう、と口をつむんだことは経験あるのではないでしょうか?

 しかし、議論の場でそれは真摯な姿とは言えません。監督、上司など上長の視点での意見と、現場担当の意見が食い違うこと自体はごく自然なことです。視点、視野が広いから必ずしも正しいとは限らず、やはり現場の生の意見が正しいということも当然あるのです。

 率直な意見を言って、食い違ったら折り合いをつけるか、現場の意見を聞いてもらった上で、上長が判断するのであれば最後はそれに従うか、曲げずに貫くか、ケースバイケースです。沈黙することはやはり良くないことでしょう。

 貞観政要には次のような言葉があります。

言い方には配慮し、遠慮なく意見しましょう。

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