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菜根譚

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忙殺と余裕の間ちょうどいい感覚(菜根譚)

忙殺と余裕の間ちょうどいい感覚(菜根譚)

こんばんは📚

今回は『菜根譚』からお届けします。

(意味)

人生において暇すぎても雑念が起こるし、忙しすぎても本来の自分の真の姿を見失ってしまうものだ。
したがって君子は、心身の苦労をする一方で、風流を嗜むことを忘れてはならない。

どんなときもくつろぎを忘れない。

 仕事をしていると、繁忙期は訪れます。また、自ら仕事にのめりこみ過ぎていることがあります。充実した忙しさの後の質の良い疲労

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楽しみもほどほどにね。(菜根譚)

楽しみもほどほどにね。(菜根譚)

こんばんは📚

しばらく投稿の間が空いていました💦
受験勉強のため、当面、投稿の頻度は週1程度を予定しています。

さて、気を取り直し、本日は『菜根譚』の言葉をご紹介します。

(意味)

美味しい食べ物は全て、腸を痛めて骨を弱めるものだ。
腹半分にしなければ体調を崩す原因となる。
楽しいことは何でも、身を傷つけて徳を失う原因となる。
ほどほどにすることだ。

(解説)

 これは、とても身近

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日々の生活の中にある価値観を見直してみる(菜根譚)

日々の生活の中にある価値観を見直してみる(菜根譚)

おはようございます📚

 週末は午前中に気持ちを落ち着かせて、古典の言葉に浸りnoteの記事にしてみる、という習慣になってきました。
 孫子よりも菜根譚の世界観。自然と暖かな内容の言葉を選んでいる気がします。

(今日の言葉)

(意味)

一つ楽しいことがあれば、すぐに楽しくないことが起こる。
一つ良いことが起これば、すぐに良くないことが起こって
相殺されるものだ。

日々いつものご飯を食べ、

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逆境には生きるヒントがある。(菜根譚)

逆境には生きるヒントがある。(菜根譚)

おはようございます📚

今日も菜根譚から珠玉の言葉をお送りします。

(意味)

逆境の渦中で過ごしていると、身の回りのあらゆるもの、出来事が良薬となり、
知らぬ間に礼節が洗練され、行動も磨かれる。
一方、順調に進んでいるときは身の回りのあらゆるものが武器となり、
その実体である中身を骨抜きになっても気づかない。

前回(昨日の投稿記事)に引き続き、「逆境」がテーマです。

逆境とは望んで飛び込

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逆境が人を育てる(菜根譚)

逆境が人を育てる(菜根譚)

こんばんは📚
今日も『菜根譚』から人生訓をお届け。

(意味)

低いところ(低い身分)にいると、高いところ(高い身分)の危うさがわかる。
陽の目の見ない場所からは、脚光を浴びている人が透明に見える。
静かにしていれば、動き回る人の空しさがわかる。
じっと黙っていれば、多弁な人の節操のなさがわかる。

隠キャと陽キャ、リア充

 ここで出てくる対比表現、低い高い、晦いと明るい、静と動、黙と多言、

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必ず自分で確かめる。(菜根譚)

必ず自分で確かめる。(菜根譚)

こんばんは📚

400年前の比較的新しい古典である『菜根譚』より、処世術として役立つ言葉をご紹介。

(意味)

人の悪い噂を聞いても、すぐに「悪人」と決めてかかってはいけない。
人を陥れる者が意図的に誘導しているかもしれない。
人の良い評判を聞いても、すぐに信用をおいてはならない。
ひねくれた人が自分を売り込むために流した噂かもしれない。

 ここでは、人を見るときに、其の良し悪しは自分で判断

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つかず、はなれず(菜根譚)

つかず、はなれず(菜根譚)

こんばんは📚

しばらくぶりの、『菜根譚』からお届けします。

(意味)

性急に事態を知ろうとしては、かえってわからなくなるものである。
寛容に構えていれば、自然に明らかになるだろう。
無理やり相手を責め立てて、怒りを買うことがあってはならない。

人を扱おうとしても、従ってくれないこともある。
しばらく放っておけば、自然に変化するだろう。
人を操作しようとすると、益々頑固になるようにさせては

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執着という病はやっかいだ(菜根譚)

執着という病はやっかいだ(菜根譚)

こんばんは📚
今日は菜根譚から珠玉の言葉をお届けします。

(今日の言葉)

(意味)

私利私欲がこじれた病は治すことができる。
しかし、理屈や思い込みに執着して凝り固まった病は治りにくい。

今回も2つのケースが対比して表現されています。

「欲」も「執着」も、人生の中で必要な要素であります。いずれも人生のアクセントです。

「欲」

 前者は、欲という病です。若いころは、血の気が多く、アグ

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忍耐力がものをいう。|菜根譚

忍耐力がものをいう。|菜根譚

こんばんは📚

いよいよ年末ですね。

 今日の「青天を衝け」(NHK大河ドラマ)では、渋沢栄一が日本人の道徳観を論語の一節を使って米国人に日本人移民の排斥をやめて手を取り合って生きてくことを訴えました。

 論語は中国より伝わってきましたが日本人の思想に広く影響を与えています。

さて話は変わって、今日は菜根譚より珠玉の言葉をお届けします。

(今日の言葉)

(意味)

「変に処して」とは、

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人間性のバランス感覚(菜根譚)

人間性のバランス感覚(菜根譚)

こんばんは📚

本格的に寒くなってきました。年末はどのように過ごされますか?私は受験勉強です!

さて、今日は前回に引き続き『菜根譚』から。

 前回の言葉は、人間関係における「バランス感覚」のお話でした。

 そして今回は自分の生き方について、偏りすぎてはいけないよ、というお話。中国古典の言葉って、このうに相反する態度の両方あわせもつことが必要だ、という意味合いのものが多いです。東洋の考え方

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友情のバランス感覚 (菜根譚)

友情のバランス感覚 (菜根譚)

こんばんは📚
いよいよ寒くなってきました。あっという間に年末です。

今日は菜根譚から短い言葉をご紹介します。

(意味)

 友達との付き合いにおいては、3割の侠気に抑えなさい。

「侠気」とは、いわゆる男気(おとこぎ)のことです。まあ、男らしい、と言う言葉は現代では性的な偏見にも捉えられしまうのですが、自己犠牲をも厭わずに困っている人を助けたり、親分のためならどんなことでも実行する、そんな意

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恩を返す相手 (菜根譚)

恩を返す相手 (菜根譚)

(意味)自分が人に施した恩は忘れなさい。
しかし、人に与えた過ちは忘れてはいけない。
そして人から頂いた恩は忘れてはならない。
しかし、人から受けた恨みは忘れた方がいい。

とことんGive & GIve この言葉は綺麗事かもしれません。人間の本性として人に与えた恩に相応しい報いを得たいですし、自分の過ちは忘れたいものです。
 しかしこの文脈では、そうではありません。施した恩を忘れ、恨みを買ったこ

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人の悪を攻むるには、はなはだ厳なることなかれ(菜根譚)

人の悪を攻むるには、はなはだ厳なることなかれ(菜根譚)

こんばんは。
引き続き今日も菜根譚からご紹介。

人の悪を攻むるには、太だ厳なることなかれ。
その受くるに堪えんことを思うを要す。
人に教得るに善を以てするは、高きに過ぐることなかれ。
まさしくそれをして従うべからず。

(意味)人の落ち度を攻めるときは、厳しすぎてはいけない。
相手が受け入れられる限界を考えてやる必要がある。
人を指導するときは、高いレベルを期待しすぎてはならない。
相手ができる

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人生、一分を減省せば、便ち一分を超脱す。 (菜根譚)

人生、一分を減省せば、便ち一分を超脱す。 (菜根譚)

こんばんは。読書してますか?📚

日は、菜根譚から珠玉の人生訓をお届けします。

人生、一分を減省せば、便ち一分を超脱す。
如し交遊減ずれば、便ち紛擾を免る。
言語減ずれば、便ち愆尤寡し。
思慮減ずれば、便ち精神耗せず、
聡明を減ずれば、則ち混沌完す。彼の日に減ずるを求めずして、
日に増すを求むるは、真に此の生を桎梏するかな。

(訳:守屋洋氏)「この人生では、何事につけ、減らすことを考えれば

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