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見つかるはずない部屋探しの話

去年からずっと
母と別で暮らすために部屋を探している。

もっと前からかな…
とにかくずっと探している。

全然見つからないのは
私の考える部屋探しの条件が
とても見つかりそうにない条件
それは見つかるわけないわって条件だから。


といっても
私に拘りがあるわけではない。
私自身の拘りは
長良川に近くないこと。
2階以上であること。

それくらい。

あんまり古い部屋は嫌。
もっと街の方が良い。
学校が近かったり小さな子がいたりして
喧しいアパートは嫌。

これは娘の拘り。

駐車場が2台分、無理なら周辺が駐禁でない所。
3階以上は階段がきついから2階が良い。
実家からあまり遠くない所。

これは母の、違う
私が母のことを考えた上での条件。


自分で引っ越すだけならとっくにできている。
でも、
物件の情報を見ながら
「ここは良い感じだけど向かいに小学校がある」
「あぁ、折角良いトコなのに3階では無理」
って、
そうやって今まで幾つもの物件を諦めた。

まぁその前に
収入が安定していない時点で引っ越せないか。


う~ん…
何やってんだ私は。

頭の中で「ここを出たい」「ここを出たい」
そればかり考えている。

その前に、定職につかないと借りられない。
条件が揃わないと決められない。

たった一つ、救いは
母が別で暮らすことに納得しているということ。


私は自分のことだけ、自分と娘のことだけで
母と別になりたいわけじゃない。
以前はそうだったけど今はちょっと違う。

母に楽に暮らして欲しい。
私と娘がいなければ
母は無理して働かなくて済む。
年金で、この家でのんびり暮らせる。
近所の人たちとモーニングに出掛けたり
庭にお花を作ったりして過ごせる。

私たちがいることで
母は年金だけでは足りないから働くしかない。
自分の時間がない。
体はもうガタガタ。
娘に言いたい放題言われて気を遣いっ放し。

私と娘がここを出て
私が今よりしっかりと働くようになれば
母は残りの人生を自分のために使える。
自分のための人生を楽しめる。

都合の良い言い訳のようだけれど
最近はその気持ちの方が強くなってきている。

テレビでよく目にするからかな…
一人でもゆったりと老後を楽しんで生きる人や
年なんて気にしない!と新しいことにチャレンジする人
今、結構いるんだなぁって。

そういうのを見て、自分の母を見ると
可哀想で
申し訳なくて


勝手が良いよなぁ私。
母のこと、面倒臭いって思ったり
でも母のこと、可哀想って思ったり

そんなもんかなぁ

あぁ

違う、部屋探しの話だった。

そもそも定職がないのに探してどうする?
探してない?
こうして遊んでるのか?
そんなバカな
でも確かに現実的じゃないな。
でも探してる。
あれもダメ、ここは無理。

いつか見つかるのかな…
見つかったところで
ホントに引っ越せるのかな…

そう思いながら
また探してる。

探してることで安心してないか?

いつか出られる。
きっと出られる。

そう思うことで今を乗り切ろうとしているだけ
そうなのか?

それって情けないな…
ダメだ。
絶対出よう。

そう思って、またこの後も探してみる。









愚痴るように書きながら、ぼちぼちと前に進んで行きたいです。気分を悪くされることなく「ふふんw」ぐらいの感じで読んで下さい。そしてまたいらして下さい。