解散2週間前。 現在の心境
解散まで2週間を切った。
1ヶ月ほど前まではちょっとした炎上や慢性的な軽度の病みに襲われ、動画作りの気力がまったく湧き上がらないような状態が続いていたが、人間の気分とは山の天気のようなもの。
今では晴天とまではいかないが、それでも土砂降りの雨は止み、安定した気持ちで動画制作に取り組んでいる。例えていうと、ちょうど今のようなまだ少〜し肌寒いお天気の日みたいな感じ。
2月上旬、このチャンネルをどう終えるか?ということをみんなで
話あった。
最後にやりたいことってなんだろう?
それをここ数ヶ月ずっと考えてきたが、意外にもこれといったものは出てこなかった。それは心のエネルギーに比例するもので、かつてよりも行動力が落ちてしまっているから思いつかないのかもしれなかった。
自分ではこれ!といったものはなく、
まぁ俺たちと言えばこれだよねというような以前やったことの
ある定番企画を提案しておいた。(のちにキム主役のホラーゲームという狂気の企画を生み出したりはしたが)
そしてそのほかのメンバーが列挙した企画が全体の5〜60%といったところか。議論の末、合計で20個ほどの投稿をすることが決まった。
同時に、2月はその準備期間としてチャンネル初の正式なる活動休止ということが決まった。
自分は前々から予定を立てて遂行するのが好きではないタイプだが、
実は一度みんなと予定を決めてしまえば、その実行に対する真面目さはチームでもかなり上位に位置している自負がある。
おそらく、真面目になってしまって自分が気疲れするのが嫌だから、普段予定を立てることに気が乗らないのかもしれない。無論、そういう真面目(というか焦り)モードの時は集中したいがあまりだ「話しかけんなオーラ」を体中から発しており、嫁が触らぬ神に祟なしと言わんばかりに気を使わせる羽目になる。自分にとってこの辺のマインドコントロールは大きな課題だ。
予定の話に戻そう。
自分にはさらに特大プロジェクト、「ファンミーティングでミュージカルをやる」などとYouTube界では前例のない大げさなことを宣言してしまったのだ。1人で台本作成からイメージ動画作りから、音楽手配から、なにから何まで背負いこむことになってしまったのである。
動画投稿に、ファンミーティング。
完遂するまで全く気の抜けない2ヶ月間になるであろうことがこの時決定した。
一度決めてしまえば、あとは手を、体を動かすだけだ。
思えば「病む」という原因の一つには「何をやるべきか」を考えすぎることにあるような気もする。
普段から意思決定をたくさんしている人はできるだけ晩ごはんのメニューで悩みたくないという願望があると思う。(完全なる主観だが)
YouTubeでは企画を考える。そしてその中身(構成、準備物)を考える。
そして編集(どういう見せ方しよう〜?)を考える。
考えてばっかりだ。うまくいってる時は苦も感じないが、
そうではない時の心理的ハードルはものすごく高い。
例えていうと、どこを投げても打たれるイメージしか湧かないピッチャーの気持ちだろうか。(野球に詳しくはないが)
ゆえにそういう細かなことは人に決めてほしい。もう考えるの疲れた〜〜〜。となってしまうのだ。
その結果、予定など自分の意思では決められないが、みんなで決めてくれれば、それ以降ひとまず企画の提案で悩む必要はなくなるのだ。
これはチームにおいての大きなメリットと呼ぶべきだろう。
このみんなでやらなきゃ達成できないという暗黙の連帯責任が自分を突き動かす原動力となった。それに加えて、もちろん最後は悔いなく終わりたい…という気持ちもある。
この2月は傍から見れば休みはしていたものの、稼働量でいうと全盛期の夏くらいは頑張ってと思う。"老い"の傾斜配点を考慮すると体感今が一番頑張っていると言ってもいいだろう。
ここ数日は予定の編集スケジュールを2日巻きで終わらせられた。
これはなかなかの偉業だ。
編集の休憩中にサイト記載の放映スケジュールを何度もチェックするくらい見たすぎる映画を我慢し、友人の温泉の誘いを断り、
ミスドを買いに行くときは嫁に運転をしてもらい、ガタガタと揺れる車内で編集した。レストランにはPCを裸で持ち込み、待ち時間で編集……はしなかった。(おしゃべりしちゃいました★)
そしてついに昨日、さすがにバチは当たらんだろうと確信できたところでようやく映画「ブルージャイアント」を見に行った。
泣いた。
そして今もこの少しばかりの余裕を切り崩して、この文章を書いている。
なんて幸せなありがたい時間なんだッ!!!!!!
追い込まれているここ最近は「解散して時間できたらゲームいっぱいやるぞぉ〜♥別にしたいゲームないけどぉ〜♥あと漫画もたくさん読んじゃうぞ〜★」という妄想が次から次にあふれてくる。(解散後は2ヶ月後に迫る結婚式の準備に忙殺されることになるが…)
まるで現役生の受験1週間前のような。あの「早く終われ!まだ来るな!」みたいな、そんな気持ちを思い起こさせる。
これもまた青春だ。
青春がその当時青春だなんて気づかないのは、その時を生きるのに一生懸命すぎるからかもなーなんて最近思ってる。
没頭しすぎてその世界にいる自分がこの世のすべてだと思っているような。
はっきり言って今かなーりキツいし追い込まれてる。
とにかく無事に動画投稿を完結させ、最後に会いに来てくれたリスナーの皆さんに自分ができる"最高"をお届けする。そこに妥協はない。
俺は今きっと青春の只中にいるのだろう。自分ではあまりそう感じないが、
1年後の自分はきっと「お前、青春してたぞ!」って言ってる気がする。
青春というのは何か凄まじく人生において美しいもののように語られるが、
実際青春真っ盛りの当の本人たちからすると、早く過ぎ去ってくれ!と思っている場合も多そうに思う。
現にこの俺はそうだ。
早く終わってほしいと思う。本気だからこそ。こんな暮らし続けてたら寿命縮むわっ!!!!
こういう時こそ楽しむのが大事ッ♥……..そうだ。よく言われる常套句。
今この貴重な解散2週間前を楽しむ。
でも実際感情としてたのしいか?と言われたら、そういうもんでもない。
俺的にこういう時の楽しめっていうのは、
今この瞬間、のめり込みはするけど、ふとした瞬間でいいから
これを1年後も10年後も覚えてられるように今を噛みしめるってことなんじゃないかと思っている。
そしてこの文章を書いているのも、つまりはそういうことだ。
今この瞬間思っていること、考えていることはきっと、すぐに消えてしまうだろう。だから書き残そうと思った。人生で大きな節目となる貴重な残り2週間を忘れないために。
今が青春だったかどうか、あとでわかる。
今はまだ。
満足したので編集に戻ります。
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