『鬼』〜ukuleleで奏でる創作物語〜エピソード②

この「鬼」というものは
何を比喩しているんだろう？

思い当たる事例が多すぎて
例えきれない。でも、
これらの「鬼」に気付き始めたのは
いつくらいからだったんだろう？

もう忘れている人も多いかもしれないけど、
「特定秘密保護法」や「マイナンバーカード」が
騒がれ始めた頃、
「戦前と雰囲気が似ている」と
懸念を示す声がチラホラと聞こえた。

その頃はまだ、新聞のコラムなんかにも
このくらいの記事が載ってたと思うから、
少なくとも、まだマスコミが世論を作る時代だとしても、
この感覚は共有されていたんだと思う・・・
(いや〜どうかな？それも怪しいな)

テレビの要らない暮らしになって久しいが、
(マツコデラックスが何なのか
知らなかったくらいの昔からです)
お店とかに行って、テレビが点いてたら、
「ついつい見ちゃうよね〜」
と言っていたレベルから、この数年は
テレビが点けっぱなしにしてあると、
気持ち悪くなってテレビのある部屋から出るか、
実家とかだと「消して」と言っています。

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「なんとなく戦前のよう」
と言われるようになってから
「戦争」についてよく考えます。

「戦争」ってどうやって始まるのかな？
きっとある日突然、
でも当然と思えるくらい自然な感じで
「本日より日本は〇〇国と戦争状態に入りました」
と、政府が宣言したその時、
戦争が始まるんだろうな。

多くの人は「情報」だけは理解するけど
実感として感じにくいだろう。
それ以前から、生活の状況が変わってきている実感
は、あるかもしれない。

原発が作られた。
原発が壊れた。
放射能が飛び散った。
被爆はなく、
被曝は・・・？

「ただちに人体に影響はない」
この年の流行語大将はこの言葉だと確信してたけど
・・・候補くらいには上がったのかな？

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いつまでも「新型コロナウィルス」と呼ばれる
新型コロナウィルスはどこまで感染が拡がるんだろう？
怯える声の情報とは裏腹に、
数年前から妙に引っかかる
「10人に1人が癌の時代です」と謳う
大手の公共性の高いお店から聞こえてくる
がん保険のCM。

癌は時代と共に増えるものなの？
癌を手厚く保証したり、医療技術が進歩する前に
癌が増えた原因はいっさい触れられず、
「癌は治る時代です」って。

いつ、戦争は他人事から、自分ごとに変わるんだろう？
地域の誰かが死んだ時？
近所の誰かが死んだ時？
家族の誰かが死んだ時？
それとも自分が死んだ時？

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どこかの家に強盗が入り、
一家が斬殺される事件を想います。

我が家は隣で
「今日も平和だなぁ」なんて言って、
静かな星空を眺めていたとします。

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時代は今、どんな時代なんでしょうか？

「鬼」とは一体何なんだろう？
鬼と神は何が違うんだろう？

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ソースもわからないSNSの
ただの文字情報だけど、
東日本大震災でずっと心に残っている話が
いくつかある。

地震直後、旦那さんが東電に勤める近所の奥さんが
「ごめんなさい。うちには小さな子どもがいて」
と言い残して真っ先に避難されたという話。

鬼に救われた人、鬼に殺された人。
紙に救われた人、神に殺された人。

鬼と共に、僕らはいったい何処へ向かうのか。
命をながらえ、鬼に心を捕らえられながら、
いったいどこで安息するのか。

鬼は神なのか？
神は鬼なのか？

「正直な心」すらも
どこにあるのかわからない。

ただひとつ、救いなのは、
「正直な心」は
いつでも「ここ」に在るということ。

鬼の掌に乗った「私」は「悪」なのか。
神の掌に乗った「私」は
病んだ「悪」の世から旅立ち、
神官と共に方舟に乗ったのか。

運命に逆らい、生贄の烙印を押されようとも
踠き、戦い、生き生きと生きるのか。

転機は今まさにやってきた！と、
今までの生きにくかった世とはサヨナラして、
新たな調和の世を創っていくか。

「テレビでも、職場でも、
家族や友人達との間でも、
全く触れられること」のない
『鬼』の存在って、何なんだろう？

テレビでも、職場でも、
誰とでも挨拶代わり話す
『鬼』の存在に隠れて、
言わずに、言えずに抱え込んでいる
何かの存在でしょうか？

この先、現実この世は、
どう転がってゆくのか、
自分的にも、世の中的にもわからない。

だからせめて、
こんな空想の物語を生み出すような人が
世の中に一人、生まれるような、
今はそんな世の中だってことを
みなさんとシェアして、
僕たちがこれから
もっと晴れやかに生きられるように
考えて
かんがえて
かんむかえて
神迎えて
彼(か)の身を迎えて・・・

要は「閃きと共に」
より一つの心地好い生命体として
在っていけたらいいな。
と願っています。

P.S.
「考える」って
自分の頭までを行き止まりにして考える
ことじゃないんだよ。
本当の「考える」って
もっと遠くにある我が身(神)を迎えて
考えることなんだ。

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