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夢とは

「バンドやってお金持ちになりたいとか
バンドやって有名になりたいとか、
そんな二つも望むなよ。
バンドをやるってことが手段なら
金持ちになるためには
不動産やったり、
他にも手段はなんでもあるだろ?

バンドやるのが夢なら、
バンドを始めたときから
ずっと夢は叶い続けてるんだよ」

こんなことを言っている
甲本ヒロトさんの動画と出会い、
それまで曲解していた
彼の発言が、
僕の中に響いていった。

前回のnoteから、
派生している想いを綴ります。

さて、
どうなんだろ?

以前、何かで聞いた彼の
同じような発言で、
こっそりと、
自我による
彼への熱狂が
そっと離れていった時のことを
思い出す。

彼は
「ロックンロールがしたい。
バンドがやりたい。
ギターをガーッと鳴らして、
バンドが出来た時、
夢が叶った。
その夢がずっと叶い続けてるんだよ」

みたいなこと。

僕は羨んだ。

バンドが出来ていること。
素敵な音楽をしていること。
多くの人に影響を与え、
有名になって、
おそらく
お金持ちになっていること。

中学生の時、
ブルーハーツを聴いて
音楽を始めた。

その後、
ブルーハーツの新譜を待ったり、
雑誌のインタビュー記事や、
刊行された本を読みまくった。

ブルーハーツ、RCサクセション、
ヒロト、マーシー、清志郎、チャボ・・・
彼らの10代の時のエピソードと
その時の「今」の自分と重ね、
「バンドがやりたい」とか
想ってみた。

海外から日本に届いてきた音楽。
ビートルズ、ローリングストーンズ、
セックスピストルズ、ジャム、クラッシュ・・。

彼らの音楽にガツンとやられ、
バンドがしたい。
ロックンロールしたい。
と、
いつも彼らは言っていた。

それを読みながら、
「あぁ、僕にとって
それがブルーハーツであり
RCサクセションなんだな」
なんて想ってみたりした。

でも違和感。

彼らは「僕」ではなかった。

僕はどうも、
本音を言えば、
彼らのように、
ブルーハーツ、RCサクセションで
「ガツン」といった
衝撃を受けていない自分がいた。

それは何なのか、
最初からわかっていた。

僕は、
「同じように
バンドがしたい。
ライブがしたい。
ロックンロールがやりたい。」
と、
想ったわけではなかったんだ。

思春期当時の僕は
ただただ、
「自分が何を感じているのか。
それはどういうことなのか。」

これをただ描きたかった。
描いて理解したかった。
青春のこと。
遠くまで行きたくなる感じ。
海が見たい感じ。
どうして青空を見上げるんだろう?

自転車をこいで
好きなコが住んでいると
想定される住所のあたりを
ゆっくり通過する時、
その季節の匂いを
たっぷりと吸い込んだ
レンタルCDからダビングした
カセットテープから流れるブルーハーツは
そのまま、
そこへ行かなくても、
あの匂いを再現できる記憶媒体だった。

そして、
それを代替の記憶媒体ではなく、
自分自身の創作の
記憶呼び戻し機能として、
オリジナルの詩、曲を創りたいと想った。

(最近、「密教」ってそんな感じ、と聞いて
興味津々)

そうなんだ。

「バンドがやりたい」
ではなく、
「詩が歌いたい」
だったんだ。

だから歌った。
詩を創った。

なかなか
その感じを
うまく掴まえられなかったりもした。

だから
歌えば詩そのものになる。

その歌う詩が
納得の詩だったら、
何度でも歌いたい。
歌っていたい。
歌い続けていたい。

この夢は
すぐに叶う。

一歩、この文字を打ち込む作業をやめて、
口を開けば、
すぐに叶う。

その夢を阻むものは
お金の計算だったり、
スケジュールの整理だったり、
好いとか悪いとかじゃなくて、
育児だったり、
夫婦のつきあい、
友達づきあいだったり。

ライブ会場へ向かい、
挨拶をして、リハ、音調整だって。

歌えない時は
夢が叶っていない。

歌った瞬間夢が叶う。

で?

で、どうする?

今後のビジョンは?

う=ん・・・

いい感じを
またつかまえたいね。

うたが、音が、言葉が、 もし心に響いてくれたなら サポートいただけたら嬉しいです。