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エッセイ

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#子どもに教えられたこと

答えが10を超える足し算

答えが10を超える足し算

夏休みだ。小学1年生の息子には、国語の「読み声」(よみごえ:宮崎の方言および習慣)といって、教科書の音読のほかに、足し算引き算カードに毎日取り組むという宿題が出ている。

息子は、答えが10以内の足し算と引き算は両手を使って解けるし、手を使わなくてもすぐに答えられる場合も増えてきた。しかし、答えが10を超える足し算がなかなか難しいようだ。

私は普段あまり息子の勉強を見てやれない。宿題は放課後デイ

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メフィラス星人の足

メフィラス星人の足

 息子と私は、時折性格が真逆だ。

 先日、小学1年生の息子と、宮崎市の美術館と博物館へ出かけた。みやざきアートセンターで8月28日まで開かれている「TSUBURAYA EXHIBITION 2022」と、宮崎県総合博物館で9月4日まで開かれている「モンスター水族館」を観に行ったのだ。

 5月の下旬に、学校から帰宅するなり「モンスターはね、どようびとにちようびなんだよ」と息子は話した。なんのこと

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「あしたふとうたべたよね」

 5才になり、お子は言葉も流ちょうになってきたと先日書いたが、言い間違いもある。私のお気に入りは「あしたふとうたべたよね」だ。

 「きのう」「きょう」「あした」のどれがどれを指すのか、お子はいまいち分からないらしい。「きのう」を「あした」というのはお子がよくやる間違いだ。反対に「あした」を「きのう」と言うこともある。

 発語が今よりたどたどしかった2~3才の頃と変わらず微笑ましいが、その頃と違

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「お子」

 「お子」という表現を使いはじめたのは確か、私の小さな人が3歳の頃からだ。この表現は私のお気に入り。なぜなら、この小さな人に対する敬意と愛情が程よく表せている気がするからだ。

 「お子」は「お子さま」の“お子”。「さま」をつけるほど大仰なつもりはないが、「お」を添えて敬愛の念を表したい気持ちをお子に対して私は抱いている。

 お子は私にとって師。彼はこの地球をあそぶ偉大な天才なんだ。いつも目の前

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