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深津CXOのChatGPTセミナーから見えた”リーダーの本質”

 2月9日(木)20時にnote社主催、今話題のチャットAI「ChatGPT」を仕事に使うポイントのセミナーがありましたので、翌日には受講レポートにまとめてみました。さらに今回は”リーダーの本質”にまで掘り下げたリライト版です。記事末尾には、セミナーのアーカイブ(YouTube動画)と関連記事のリンクも貼っていますので、併せて、ご覧ください。

 セミナーの形式は、noteプロデューサー/ブロガーである徳力基彦さん(以下、徳力さん)が司会・生徒役で進行。先生役にチャットAI黎明期から活用しているnote CXOの深津貴之さん(以下、深津さん)をお招きして、「ChatGPT」を仕事に使うポイント解説、という形式でした。
 私自身、セミナー受講前までChatGPTを使ったことが無かったので、徳力さんから深津さんへの”ガッツリとした質問”、初学者でもとても理解が深まり良かったです。概要をイラスト化するとこんな感じです。

図①:徳力さん→深津さんへの”ガッツリとした質問”が初学者にとても優しかったです。

 とにかく”先生役”の深津さんの、読みが鋭いし面白い!今まで何となく、ChatGPT=”世界をひっくり返すツール”のイメージがありましたが、より明確になりました。そして何よりも、”生徒役”の徳力さんの質問がありがたい!ついつい、深津さんがご自分の世界に入り込み、私などの初学者が付いていけなくなりそうなときに、助け舟的な質問を投げかけてくれました。

 私なりの理解で、とても気付きになったこと。これは、ChatGPTは、いわゆる”先生”のように聞いたことを教えてくれるのではなく、しっかりと指示を出さないと欲しい回答がもらえない存在だということが分かりました。例えるなら、明確な仕事の指示を出さなければいけない秘書”みたいなものでしょうか。
 その仕組みは、”確率的にありそうな続きの文字をつなげるAI”であること。例えば、「昔々、あるところに・・・」とAIに読み込ませると、次に続く文字を確率的に割り出す、という仕組みということです。質問のやり方が重要になってくる、ということなんですね。

図②:ChatGPTは、いわゆる”先生”というより、”秘書”みたいなものでしょうか。

 そして、今回のセミナー内容を”自分ごと”に置き換えます。よく「経理業務や税理士の仕事はAIによって大きく変わる」と言われていますが、ここ20年ほどで、今まで経理部員がやっていた仕事が、システムが動きやすいように業務運用が見直され、標準的になった業務を企業外部にアウトソーシング。更にはロボ化、AI化・・・と更なる効率化が求められています。
 税理士業務も同様、AIが発達すると納税者の皆さんは自身で申告業務を行うようになってきます。ゆえにAIとの付き合い方を考えなくてはならない時期になってきているかもしれませんよね。

図③:税理士業務もAIとの付き合い方を、考えなくてはならないかもしれません。

 企業の経理業務も、実際の作業は外部のアウトソーシングやAIロボに任せ、経理部員は「指示を出し、責任をとる」仕事に特化しつつあることからも、AI化の流れは不可避だと感じています。

 以上までのChatGPTの解説を、同じ中小企業診断士仲間であり、SDGsに強い、マスメディア出身のげっちさんにシェアしていただきました。

 改めてChatGPTの登場で、”人間に任される役割”とは”経営者の役割”と一緒であり、次の3点に整理することができます。

① 選ぶ
② 条件を狭める
③ 謝る

人間に任される役割”と”経営者の役割”とは?

 では、深津さんのChatGPTの解説を聞いてみましょう。セミナーのアーカイブ(YouTube動画)の約59分時点で「人間の仕事はどうなっていくの?」のテーマで、次のように説明されています。

・・・芸術の究極的なところは・・・何をやるか、何をやらないかを決めることであって・・・絵が上手いか等はエッセンスの部分ではない(ということをAIを考える上で大切にしています。)
・・・あと、ミケランジェロが言うには「芸術というのは、例えば大理石の立方体の中に、天使とか女神とかが既に入っているので、俺の仕事はそれを削り出すことだ」・・・これは”可能性空間の限定”と一緒なんですね。

深津さんChatGPTの解説「人間の仕事はどうなっていくの?」より(一部抜粋)

 深津さんの解説を、私なりの理解で図解してみるとこんな感じです。

図④:AIを語る上で、”人間に任される役割”と”芸術の究極的な部分”が似ているのでは。

 また、”人間に任される役割”は”経営者の役割”とも一緒なんですね。

図⑤:”芸術の究極的な部分”をビジネスにもあてはめてみました。

 以上、いかがだったでしょうか。最後にタイトルの”リーダーの本質”に迫ってみようと思います。ん?謝るというのは、ビジネスだけの世界だけではない?・・・まさにそうです。政治の世界も同様のことが言えますよね。AIを語る上で”人間に任される役割”を考えることは改めて大切では。
 ”入口戦略”と”出口戦略”。・・・リーダーを語る上で、AI化でビジネスや政治の世界でも、一層重要になってくると考えています。

<以上となります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。>

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