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人生の休憩記録番外編④「診断結果」
ついに診断結果の日が来た。
この日も時間休をもらいクリニックへ。
やけに風が強かった。
いつもの海外のリゾート地の風景がテレビ画面から流れる。その日はぼんやり画面を眺めていた。
いつもの臨床心理士さんが出迎えてくれた。
「風が強いですよね」
「そうですね」
その後に続く言葉を私は発さずに、荷物を置いた。
テーブルに一枚の紙が置かれる。
診断結果の紙だ。
最初にテストの結果から説明された。
最初から最後まで丁寧に質問に答えてもらったり、問題を解いていたり、取り組む姿勢が素晴らしかったですと。
私は小さくうつむく。褒められ慣れないがゆえ顔が真顔でも笑顔でもない変な顔になった。
私が受けたのは、ウェクスラー成人知能検査といい言語理解や知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度を検査するもの。
それと、CAARSすなわち成人ADHD評価尺度という検査。これはADHDを評価特定するために用いられる。
自分のIQもわかるため、自己理解するための一つの指標となる。
言語理解や知覚推理に関しては平均より上だったが、ワーキングメモリーやとくに処理速度が平均より下だった。
納得した。
確かに、私は人より聞いたことをすぐ理解はできないため、常にメモをするようにしている。メモをして自分で後からゆっくり考え理解して、わからないことは質問する。その場では質問できない。
処理速度に関しても、昔から算数が苦手だった。こんな計算もできないのかと母に叱られたことも算数嫌いに拍車がかかったが、桁が多くなると暗算できない。
論理的思考が苦手。だから、仕事では新卒時代や、最初の一年は四苦八苦する。
一回教えてもらっても全て理解できず、また教えてもらう。仕事が増えると、時間がかかる。
私は人生を振り返りながら診断結果を黙々と聞いていた。
次にCAARSの結果、多動性衝動性はなく、不注意や記憶の問題がスコアが高く。ADHD指標68という結果に。
最後の文言には、聞いたことを覚える、作業を素早くする、物事を計画的に考えることにら難しく感じ自信をなくされているため、アプリやメモを活用しましょうやら、時間をかけてやりとりできる環境であれば落ち着いて表現できるのでSNSなどで発信するやメール手紙で伝えると良い。
自分の生きづらさの部分に対し、アドバイスが書かれてあった。
臨床心理士さんからは、これで説明は終わりで医師から話があるということで終わった。
その時点で私は、ADHDなのか分からなかった。
その数分後診察となる。
医師からは、ADHDですと。
グレーゾーンでもなくだからと言ってがっつりADHDでもない。
ただ処理速度やワーキングメモリーなど平均より低くCAARSでスコアの結果ADHDと判断できる。
と。
この結果を聞きどう思った?と聞かれて、
私は、
腑に落ちたと伝えた。今まで抱えていた生きづらさの原因がわかり、少しホッとしていると
私は聞いた。どうすればより良くADHDをカバーして過ごせるのか。
医師からはそれ以上努力しようとしなくて良いですよ。もともとメモを取ったり、アプリを活用していたり自分のできないところを理解しながら取り組んでいる、ADHDは共存していくことが大事。そのままでいいのだと言ってくれた。そして、
薬もあるので、試しながら行きましょう。と
私はそれでも、この結果をもとに自己理解をさらにしながらカバーできるものはしていきたいと考えた。
だが、
前向きに捉えている自分とショックを受けている自分がいた。
今までの生きづらさを振り返り腑に落ちた。がんばろう…という自分とADHDなんだ。と落ち込む自分。
そんな複雑な表情の私に先生は2冊の本を紹介してくれた。
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このころから適応障害の症状が少しずつ悪化してきていたこともありこの2冊を勧めてくれて、すぐさまAmazonで注文した。
この2冊は端的に言って読んで良かった。
診断を受けた人、生きづらさを感じている人は読んでみてほしい。
引き続き仕事が溜まり、残業の毎日。その1週間後耳が聞えづらい。ご飯が美味しくない食べられない。周りの声が響き、耳栓をしながら仕事を続けていたが、突然その日はきた。
⭐︎備忘録ギャラリー
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