ヒライユウキ|日詰平井邸

平六醸造代表醸造家。 家族のルーツであり国重要文化財にも指定されている 日詰平井邸の醸…

ヒライユウキ|日詰平井邸

平六醸造代表醸造家。 家族のルーツであり国重要文化財にも指定されている 日詰平井邸の醸造所復活を目指しています。全国の日本酒をイベント限定の角打ちで提供したり、酒米を育てたりしています。好きなものはラーメン、カレー、すし。趣味はカメラ、家庭菜園、サウナ。1991年10月12日生。

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復活の時、新しい歴史の一歩を一人でも多くの人と。ストレッチゴール1000万円に挑戦!

こんにちは。ヒライユウキです。 岩手県紫波町の国指定重要文化財「日詰平井邸」に遺された造り蔵を100年の時を越えてクラフトサケ醸造所としてよみがえらせるプロジェクト。 2月14日プロジェクト公開直後より地元地域のみなさま、北海道から九州まで力強くサポートしていただいている酒販店さま、そしてお酒を心から愛するファンのみなさまの熱い応援によって、当初目標で設定した250万円を初日に突破することができました。 正直、嬉しいよりも驚きでした。 人口3万3000人の北国の小さな

    • 蔵開放|100年の時を越えて新たな時代のクラフトサケ醸造所復活へ

      こんにちは。ヒライユウキです。 家族の創業地である100年の時が流れる家「日詰平井邸」に残された醸造所の復活を目指しています。 日詰平井邸は、岩手県紫波町日詰商店街の南端に位置する国指定重要文化財です。 1921年(大正十年)に私の高祖父にあたる12代・平井六右衛門が完成し、当時の内閣総理大臣であり同郷の政友である原敬(はらたかし)を招いた近代和風建築。 敷地を囲うレンガ塀、張り廻られた大正ガラス窓、完成披露宴を開催した44畳の大広間の空間を実現した屋根裏のトラス式構造

      • お米って種なんだよなあ

        こんにちは。ヒライユウキです。 家族の創業地である100年の時が流れる家「日詰平井邸」に残された醸造所の復活を目指しています。 お酒造りをしていた時「お米って土みたいだなあ」ということをよく考えていました。 日本酒とはお米からできているということは、もはや言わずもがなという感じなのですが、お酒造りの工程でいろんな菌を米に植え付けます。 たとえば麹菌。 これはいわゆるカビの一種で、麹菌の胞子(種)を蒸したお米に振りかけてわざとカビを生やすのです。麹菌が生育していく過程で

        • 【予告】100年の時が流れる醸造所復活に向けたクラウドファンディングに挑戦します

          こんにちは。ヒライユウキです。 家族の創業地である100年の時が流れる家「日詰平井邸」に残された醸造所の復活を目指しています。 1921年に12代平井六右衛門が完成させた国指定重要文化財「平井家住宅」は、平民宰相・原敬(はらたかし)首相をお招きした近代和風建築です。 ▼日詰平井邸 https://www.hiraroku.com/ 母屋の奥には当時日本酒や味噌醤油などが醸されていた仕込蔵が今も残っており、この場所に醸造所を復活させます。一般的に日本酒が醸される冬期間だけ

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          株式会社平六醸造を設立しました

          こんにちは。ヒライユウキです。 家族の創業地である100年の時が流れる家「日詰平井邸」に残された醸造所の復活を目指しています。 本日2023年1月20日、株式会社平六醸造を設立しました。 私の先祖、6代目平井六右衛門が酒造を創業してからおよそ250年。日詰平井邸に遺された、かつての仕込蔵を現代によみがえらせます。 私が醸造所を復活させる紫波は、日本三大杜氏に数えられる南部杜氏ゆかりの地とも言われており、彼らが長い間培ってきた酒造りの技術や哲学を心からリスペクトしています

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          初めての酒米を納めました

          こんにちは。ヒライユウキです。 家族の創業地である100年の時が流れる家「日詰平井邸」に残された醸造所の復活を目指しています。 10月12日は何の日? そうです、私の誕生日です。 31歳を迎えるこの日に、私は素晴らしいプレゼントをいただきました。かつて家業を営んでいた酒蔵を離れ、今春からチャレンジした酒米つくり。収穫した吟ぎんがちゃんをついに納品いたしました。敬愛する岩手の2人の杜氏に自分のお米(処女作)を酒にしてもらう権利。これほど光栄なプレゼントは他に無いでしょう。

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          日本酒の辛口に潜む魔物

          こんにちは。ヒライユウキです。家族の創業地である100年の時が流れる家「日詰平井邸」に残された醸造所の復活を目指しています。 全国には本当に飲み切れないくらい日本酒があります。1563場も酒蔵があり、そこから複数のアイテムが世に出されているわけですから、死ぬまで出会うことすらない酒がたくさんあるわけです。 まして岩手という超ド田舎で暮らしていると、美味しいお酒に出会うチャンスもかなり限られてきます。 自分が勉強したい(飲みたい)のもあるし、全国のお酒との出会いを楽しんで

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          米をつくらせてもらう有難さ

          こんにちは。ヒライユウキです。 家族の創業地である100年の時が流れる家「日詰平井邸」に残された醸造所の復活を目指しています。 私がかつて造っていた清酒や、これから造ろうとしている酒の原料はお米です。お米が無ければ酒はできません。主原料であるお米をどこで調達するか、というのは醸造所復活において重要なテーマです。 天空のイネ 吟ぎんが私は今、醸造家時代にやり残してしまった事のひとつ、酒米栽培に取り組んでいます。品種は吟ぎんが。 「吟ぎんが」とは、岩手県独自の酒造好適米です

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          お酒の製造免許の話

          こんにちは。ヒライユウキです。 家族の創業地である100年の時が流れる家「日詰平井邸」に残された醸造所の復活を目指しています。 さてさて、醸造所を復活するぞー!と意気込んだのはいいものの、お酒を造るには国税局から製造免許を取得しなければなりません。仮に免許なしでお酒を造ると、酒税法第54条により10年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられると同時に、製造された酒類、酒母、もろみ、原料、副産物、機械、器具又は容器を、所有者の如何に関わらず没収されます。密造ダメ、ゼッタイ

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          クラフトサケとは何者なのか

          こんにちは。ヒライユウキです。 家族の創業地である100年の時が流れる家「日詰平井邸」に残された醸造所の復活を目指しています。 先日のニュース。 清酒の製造免許の新規取得が制限される中、どぶろくやその他醸造酒でいわゆる酒蔵としての新規参入がここ最近動きとしてみられます。「ほぼ酒(日本酒)」なんて表現がされる通り、原料もマインドも日本酒の酒蔵に近いところにある、言ってみれば新ジャンルです。 そんな新ジャンルの酒の6つの醸造所が集まって設立したのが「クラフトサケブリュワリー

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          現代によみがえれ、日詰平井邸醸造所

          こんにちは。 はじめまして、ヒライ ユウキと申します。 私は今、無職です。 どうでもいい話ですみません。一応誤解があるといけないのでアレですが、自分で会社を辞めました。以前は醸造家でした。愛する妻と可愛い息子(4)がおります。 なんとなく申し訳ないので、庭に小さな家庭菜園をつくって野菜を育て始めました。でも思うように採れなくて、家計の足しにはなっていません。このままでは、晩御飯が私の分だけ玄関先に配膳される日も、そう遠くありません…これを回避するために、最近は私が晩御飯

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