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【じーじは見た!】 前編:あれどうなった?<プラ新法編>

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉

じーじは、プラスチック資源循環促進法(通称プラ新法)の施行(4月)を前にこんな投稿をしていました👇

この法律は、これまでの法律とちょっと違っていて、企業だけではなく自治体も一緒になって取り組むことを求めた法律です。

さらに企業に対しては、ここまでやらないと法律違反ですよと基準を決めるのではなく、目標を自分で決めて開示してくださいね、開示内容を役所でも見ますけど、ステークホルダー(投資家・消費者等)がそれを見て企業を評価しますから野心的な目標にした方がいいですよと企業の主体的行動を求めた法律なのです。

企業は、自ら野心的な目標を設定しなければならないので大変です。

自治体も今はまだ手探り状態です。その中で渋谷区が先陣をきって新法に適応した資源ごみの回収方法へ変更することにチャレンジを始めました。

まずは下記の動画をご覧ください。

1️⃣ プラスチックの再生はものすごく大変!

渋谷区の分別回収、随分と面倒だなと思いませんでしたか?

そうなんです。すごく面倒なんです。でも、まずは、この面倒な分別回収なしには再利用は進みません。

それにしても、どうしてプラスチックは紙のように古紙を回収して再生紙にするようなリサイクルができないのでしょうか?

結構いろいろな自治体でペットボトルはこれまでから資源ごみとして回収されてきましたよね。

ところが、紙が紙に生まれ変わるようには再生されず、ペットボトルを回収してもペットボトルに再生されることはありませんでした。

これがプラスチックの現実なのです。

なにせ人類が生み出したプラスチックは1950年から2016年の間に約83億トンが生産され、そのほとんどがリサイクルされずに廃棄されてきました。

その一部が海洋ゴミとなって海の中や自然環境中に流出しているということが大問題になってきたという悲しい現実があります。

日本は下表のとおり86%を有効利用しています、マテリアルリサイクルを173万トンしていますと優等生の成績を発表しています。

プラスチックリサイクルの基礎知識2022(プラスチック循環利用協会)より抜粋

しかし、サーマルリサイクルというのは要するにプラスチックを焼却処分して熱利用していますという数字であり、ヨーロッパではリサイクルには定義されていない数字です。

また、173万トンのマテリアルリサイクルの数字には、海外にプラゴミ輸出した83万トンが含まれていますから実際に国内でリサイクルした数字は90万トン(173 - 83)に過ぎません。

日本製紙連合会ホームページより古紙利用率と古紙回収率の推移を抜粋

紙のリサイクル(66%)に相当するプラリサイクルの数字は、117万トン(90+27)でリサイクル率は14.2%(=117/822)というのが本当の意味でのプラスチックのリサイクル率であり、これが日本の実力値なのです。

2️⃣ どうして再生が難しいのか?

紙は、段ボール古紙と新聞・その他程度の分別で十分に紙に再生できますが、プラスチックは、そう簡単ではないのです。

プラスチックリサイクルの基礎知識2022(プラスチック循環利用協会)より抜粋

ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、ポリスチレンなど様々な種類のプラスチックがあり、ポリエチレンをリサイクルするにはポリエチレンだけを集める必要があるのです。

仮に人手を掛けて、そこまで分別できたとしても、品質劣化をさせずに元通りに再生するには技術的なハードルが高いのです。

更にプラスチック製品が単一の樹脂ではなく、複合樹脂で作られているので、再生利用を更に困難にしています。

複合樹脂とは、複数の材質のプラスチックを合わせて作るもので、たとえばポリエチレンとポリアミドを合わせるという具合です。

どうしてそうなるのかと言えば、単一樹脂よりも加工が容易でプラスチック製品やプラスチック容器に自社の独自性(デザイン)を表現できるようになるからです。

再生しづらいプラスチックは、各社のエゴの結晶とも言える訳です。

3️⃣ プラスチック資源循環は本当にできるの?

企業の独自性やデザイン性を表現してきたプラスチックを再生するには何が重要だと思いますか?

独自性を捨てて共通化を企業間で協力し合うという利他的行動です。
建て前でなく本当にそれってできますか?

そういった動きが出てきてはいます。問題は、足並みを揃えてどこまで企業が協力し合えるのか?ということです。

容器の形状が全部同じで、単一樹脂でできたプラスチックなら再生利用ができるでしょう。でもそんな風になったら企業はどこで差別化すればいいのでしょうか?

自治体だって同じです。渋谷区だけが分別回収が実行できてもだめなのです。全国どこに行っても同じようにプラスチックが回収されて、再利用されなければ意味がないのです。

これまで便利だった使い捨ての大量生産大量廃棄のライフスタイルを本当に資源循環型に変えられた時、人々や企業の差別化は、リアルの世界ではなく、メタバースの世界だけってことが未来の理想社会かもしれませんね?

プラスチックの再利用は、難しいけれど、きっと世界がうらやむ品格を持った国民ならば実現できるかもしれません。

頑張れZ世代!
昭和を満喫してきた自分勝手な昭和人たちではきっと無理だから😅

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(感謝)

▼きしゃこく先生のしゃかせん「昼活(社会人先生になりませんか?毎日12時)」でじーじの記事を紹介いただきました。じーじの記事を紹介いただき、ありがとうございます。

【じーじのもろもろ】デジタル田園都市国家構想基本方針が出てたよ⁉

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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▼じーじがWEB3.0を記事にするとこんな感じになる。

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