【コーチングって大事、だけど】子どもに関わるときに考えていること
【コーチングを学びたい】【コーチングを学んで仕事に活かしたい】
そんな先生が増えているように感じてて、めちゃくちゃいいなあと思っています。
それと同時に、子どもとコーチ的に関わるってことは、
自分の考え方の偏りやこれまで培ってきたモノサシを一度リセットしたり、価値観のバイアスをフラットにしたりする営みも加わっている
ということにも気づくことになると思います。
学ぶことによって、他人を変えることの前に
「自分が変わっていく」ことで、人にもいい影響がある
(そのいい影響が他者の変容、これはオマケくらいのもんと思ってる)
という大前提に気付かされるんですよね。
自分自身がどこまでも変容中である、ということを踏まえても、自分の今の取り組みを言葉にしておきたいと思い、文章にしています。
子どもと関わるときに大事にしているコーチング的な関わりも含めたこと
コーチングで大事なことは、いろんな本とか人とかに書いてあるのだけど、ここでは5つにまとめます。
1 承認
2 傾聴
3 質問
4 フィードバック
5 提案(リクエスト)
コーチングは、クライアント(コーチングを受けにきた人)が
「行きたいと思っている方向に行けるようにサポートする」
といったことがテーマだから、大前提
「それっぽい関わり方をして、子どもを上手に動かす」ことが、
コーチングのスキルを使うとできるわけではない、ということ。
一方で、子どもに考えさせる、ことはもちろん「ここだけは伝えておきたい」という事柄も、大人にはあると思います。
コーチングを学び出すと、途端に「ティーチ」することが怖くなったりもするように感じているのですが(個人的見解)
子どもの場面に合わせて、コーチング・ティーチングを使い分けることがあっていいと思ってます。
じゃあどんなふうに使い分けるか、いつもボクがやっている場面を振り返りたいと思います。
遊びの場面での「カウンセリング」「ティーチング」「コーチング」
AさんBさんが遊びの中でトラブルを起こしました。
1 お互いの言い分を聞く(承認・傾聴)
お互いの言い分を聞きながら、事実を整理します。そのときに、どの場面で、どんな気持ちになったのかも整理しておきます。
トラブルが起きたときは、たいてい誰かが泣いていたり、めっちゃ怒ったりしていて(小学生の場合ね)。だから、何が引き金になったのかを知っておくことは、謝るときに「何に対して謝ればいいか」というマイルストーンになります。
2 何がきっかけで怒ったり、泣いたりしたか、確かめる
どんな内容や行動、言葉に怒っているのか、泣いているのかを確かめます。
遊びの中に起きることなので、遊びに夢中になっていてついうっかり、とか、わざとじゃないのについ。という、意図性についても確かめておきます。
けど【わざと】【わざとじゃない】はあんまり重要じゃなくって。ここを強調すると言い合いになるから。
ただ、
相手はわざとじゃないみたいだよ。
君はわざとに感じたくらい、悲しかったんだよね。
と、それぞれの立場をいったん受容・承認します。
トラブル解決は、基本的に全部事実ベースで進めるのを基本にしてます。
3 お互いがこれからどんな関係性になりたいか確かめる
このあたりがコーチング的な関わり。
友達同士の関係性の今後は自分で決めていい
【これからどうやって過ごしたい?】
と聞いてみる。こんな回答があるだろう。
・これからも(本当は)仲良く遊びたい
・ちょっと今は怒ってるから関わりたくない
もちろん、お互いに傷つけた部分については謝らなければいけない。ここは【ティーチング】する。怒らせたり、悲しませたりした部分については言葉で手当をするように教える。
これからどんな関係性でいたいか?によって、大人の関わり方も変わる。
3ー1 これからも仲良く遊びたい場合
・こじれた部分を繰り返さないための方法を考える
▶︎ルールを決めたり、仕組みを変えたりする。遊びの場合、ルールが十分に仲間同士に伝わってない場合に揉めることが多いため、ルールの確認をすることでこじれなくなることも多い。
3ー2 ちょっと怒ってるから関わりたくない場合
▶︎許せそうになったら教えてね、と伝えて解散する。だいたい、いつの間にか一緒になって遊んでいる。「もういいの?」と聞くと、「うん」とあっさりしている。怒りは時間が解決してくれることも多い、そんなもんだよな。ってなる。
まとめ:どこまで自分のことを理解しながら人の話を聞けるか?
誰でも気づかないうちに、自分の偏りのもとに話をしています。
自分が傾いていることに、自分ではなかなか気づけないときも多いです。でも、そこにいち早く気づきつつ、他者と関わるのがコーチング的な関わりなのかなあと思います。
例に挙げたように、子ども同士がトラブルを起こすことは、できるならば予防的な指導をしておくことに越したことはありません。
でも、トラブルのようなピンチをチャンスに変えることもまた、ナイスプレーになります。
自分の感情の起伏を理解しつつ、
フラットさが乱れる場面をできるだけ少なくするような環境を作ったり、
乱れたときにどうやって体勢を立て直して子どもと接するか?
振り返るのもしんどいですが、そんなときはお手伝いしますから、SNSからお問い合わせください〜。d
次は、予防と解決の観点から、環境整備や声かけについて書いてみようかな。
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