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子どもの遊びで「やりたい」を叶える方法とは〜実現可能性を一緒に見つけよう!

学童保育から教育・福祉について考える!いわたつです。
6年間の小学校教員経験
放課後子ども教室の運営室長を経て、
2021年から学童クラブの現場推進リーダーに着任。

現在は学童クラブの運営に関わりながら、発信を続けています!

「子どもの健全な成長を保障する」という目標に到達しようと奮闘する保育者の努力にもっと注目してほしい!
そんな想いを心の中でメラメラと燃やしています!

学童保育

ボクが住んでいる地域はまだ梅雨入りしていないものの、雨の日が続いています。雨の日が続くと、子どもも大人もイライラしてきます。そんなとき言ってしまうこと

〇〇してはいけません

この記事で言いたいのは、この「〇〇してはいけません」の言葉がダメという結論ではありません。子どもが遊びを挑戦しにくる学童の場だったら、「してはいけないこと」を「してもいいこと」に、どんどん変換していけばいいと思うんです。

これまで放課後の現場に勤務してきて、たくさんの「周囲の人が迷惑に感じること」「続けたら他人にケガをさせるリスクがあること」に出会ってきました。

子どもって、こういうこと割とやります。わざやっている場合もありますし、無意識的にこんな動きがしたくなっている場合もあります。大人としては「なんだこいつは…」という悪者扱いな目で見がちです。

怒りママ

そこを何とか

「地球に生まれてまだ数年、区別もまだつかないよね…」

とおおらかにみてもらえたらいいなと思うのです。

ここからは、ボクが「〇〇してはダメ」「〇〇してほしくない」を「これならどう?」に変換してきた事例について紹介します!


①紙飛行機が室内を縦横無尽に舞う

こんな経験はありませんか?まさしく、「紙飛行機を部屋の中で飛ばしちゃいけません!」と言いたくなる場面ですよね(笑)

ボク自身、紙飛行機って飛ばすためにあるのに「紙飛行機を作るのはいいけど、紙飛行機を飛ばすのはやめてね」なんて言っていたこともあります。

紙飛行機

その当時のボクにとっては、すごく譲歩した提案だったのですが、子どもからしたら納得いかなかったでしょうね…(笑)

紙飛行機を作ったときに危ないのが

・人に向けて投げている
・人がいるのに認識していない
・いろいろな方向に飛ぶため、飛行機が飛ぶ経路の予測がつかない

といったあたりですよね。これを解決する方法は

①紙飛行機を飛ばす方向を決める「→」を作る
②紙飛行機を当てる「まと」を作る
③かぜの少ない日に屋根のある屋外で遊ぶ
④紙飛行機をみんなで一斉に遊ぶ時間を作る

があります。こうすれば

「紙飛行機をいつでもどこでも自由に飛ばすことは叶えられないよ。他の人が楽しく遊んでいるところに飛行機が飛んでいってケガをさせる自由はあなたにはないからね。でも紙飛行機をやっちゃダメとは言いたくない。だから、この範囲だったら紙飛行機を使って遊んでいいよ。ただ、君たちがやりたいことをやり続けるために守ってほしいこともあるからね。」

と伝えることができます。


②折り紙を無駄に使われそうで嫌だ

折り紙はどうせ減るんだから、たくさん使ったらいいじゃないか…とも思うのですが、なぜだか「折り紙1日◯枚」とか決められてしまう。個人的には違和感もあるため、何か上手に活用できないか…

・折り紙は枚数が限られている
・子どもが折り紙を無駄に使うんじゃないか
・子どもの折り紙の使い方が雑でもったいない

折り紙の枚数をめぐる問題は、大人がこんなことを考えているんだと思います。大人は「もったいなくなければいい」「無駄じゃなければいい」という考え方であるとするならば

掲示物を一緒に作ることで折り紙をいっぱい使う経験を積む

ことができますよね。

折り紙を使った掲示物を作るのであれば

・季節の掲示物
・幾何学模様や切り絵を題材にしたアート作品
・折り紙で登場人物を作った物語や漫画の作成

めちゃくちゃ楽しいことができそうです!この際に、あったらいいと思うものは、A3用紙や模造紙です。大きな紙があることで、楽しみはぐんと広がります。子どもの中には、「折り紙でたくさんの作品を作る」ことは想定していても、「折り紙を大きな紙に目一杯敷き詰めて、作品を作る」ことは想定しておらず、めちゃくちゃワクワクすること間違いなしです!


ボクのInstagramには、実際に遊んでいる様子なども掲載しています(もちろん子どもの顔は載っていません)ぜひチェックしてみてください!


「やりたい」を可能な範囲で一緒に実現しよう!

子どもは日々、「学童行ったら〇〇やろう」「家に帰ったら〇〇やろう」といった具合に妄想をしています。

それを「ダメ」「できない」「またそんなこと言っている」というと、

やりたいことができなかった。どうせまた言ってもダメだろう

という感覚だけが子どもに残ります。子どもが思い描いた通りにはできなくても、子どもが「やりたいこと」と、「できそうなこと」を一緒にすり合わせていくことが大人・保育者の仕事でもあります。

ぜひ、子どもの言うことに「ダメ」「やめてほしい」と言いたくなったら、この記事を思い出してもらえたら嬉しいです!

今回の記事を書くきっかけをくれた
#logmi  さんありがとうございます!

「もっと読みたい」「役に立った」と思える記事を書き続けます!これからも一緒に目標高く、ゆるゆると頑張っていただける方は、ぜひサポートをお願いします!