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パラレル教室運営日記14 ー子どもの「好き」「得意」「興味」を知っているからこそ、作れるきっかけがある!

知っているからこそできる支援がある

・〇〇くんはあれが好き。だから〇〇をやって遊びを発展させよう!
・〇〇くんはあれが得意。だから〇〇をやって遊びにつなげよう!

学校の授業でも、子どもたちのわかり方は一人一人全然違います。一斉指導をしても、個別でフォローが必要な子もいますし。その個別でフォローが必要な子についても、どんなフォローが適切かは、子どもによって全く異なります。

このフォローが適切にできるのは、子どものことを知っているからこそ、です。

学童クラブなどの運営の場では、直接的な指導は少し縁遠いかもしれません。

でも、教室に置くものを工夫したり、置く場所を変えたり、あるいはその子に接する人が一人一人の興味関心について、少し知識を得てみたり。

そうすることで、子どもたち一人一人の支援に生かすことができるのです。

あたり前のようですが、

学童クラブの場面でも
単純に子どもたちを時間内預かるというだけではなく、
預かり時間の中で子どもたちの育ちを保障する
ことを大事に考えたいのです!


さて、それはどうしたらかなうのでしょうか?

学童クラブなど放課後の場面で、子どもたちの育ちを意図的に促すために必要なことについて次の点からまとめます。

・子どもの些細な変化をキャッチする
・子どもの様子をストーリーで捉える
・子どもの様子を捉えるために、スタッフで共有する時間を作る
・子どもたちの育ちを中長期的に見通した計画を立てる

・子どもの些細な変化をキャッチする

すでに使い古された言葉かもしれませんが、「子どもは日々成長・変化」します。そんな子どもたちにとっては、些細な変化も「成長」ですし、些細な変化も「成長のきっかけ」になります。

このことからも

「あれ?なんか昨日と違うな!」
「ん?なんか変わった気がする」
「お?そういえば気になっていたことが気にならなくなったな」

のような本当に些細な変化について、ある意味では主観的に捉えていてほしいと思うのです。

このあと書きますが、こういった「主観的な事実」をすり合わせていくことで、子ども一人一人の見取り・解釈が生まれてくると考ええます。

・子どもの様子をストーリーで捉える

これまで、変化を捉える観点から、主観的な事実をため込むという話をしました。ここからが僕の1番好きなところです!

そのような事実を、自分で積み重ねながら、その子の課題が生まれたストーリーを作っていきます。あるいは、子どもがそのストーリーを積み重ねた先にあるものを描いていきます。

・子どもの様子を捉えるために、スタッフで共有する時間を作る

いろいろな人の見方で、子どものことを捉えると、子どもへの解釈が立体的になってきます。価値観をすり合わせたりもできるので、この共有時間は意外と大事です。

ついつい熱くなって喋りすぎることもありますが、間に入る人が上手にファシリテートします。

・子どもたちの育ちを中長期的に見通す

この働きが実はかなり専門職的です。

例えば

・A君が片付けができない

という事実に対して、

・片付けができた時のシチュエーション
・できなかった時のシチュエーション

などを整理して、片付けをさせる方法を編み出す

ことまではまあまあできます。

しかし、「片付けさせる」ことがゴールか、と言われたら、なんだか違う気がしませんか?

子どもの育ちとしてのゴール・教育に関わる人が大事にしたいところは

片付けができない・あるいはしないことを発端にしたその子の成長の課題の真髄を捉える

ことではないでしょうか?

片付けができない、ということに関して、どれくらい多くの側面から考えられるかが、専門職的な腕前だなと感じています。

そのことについては、またもう少し詳しく書きたいです。


さて、今回は人の動きについて書きましたが、ものの整備も大事な視点の一つです。そちらは過去ログから



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