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「小1の壁」とは?/ワ―ママ(筆者)が直面した「壁」の具体例や対策を紹介/筆者が出した結論は?

「保育園から小学校に上がったら少し手が離れて、もっと仕事に打ち込めるかも」。長男(小1)がまだまだ赤ちゃんだった頃、小学生の「お兄さん」「お姉さん」を見て、私(筆者)はそんなことを考えていました。しかし、いざ長男が小学校入学を迎えた春、「現実は厳しい!」と思い知らされることになったのです。
筆者が直面した「小1の壁」の具体例やそれを乗り越える対策を紹介します。仕事と子育ての両立について、悩みを抱えている方は多いはず。ぜひ最後まで記事をお読みください。解決方法やヒントが見つかるかもしれません。



●「小1の壁」とは?

子どもが保育園から小学校にあがると、親も子どもも生活状況が大きく変わります。その変化に伴い、親が仕事と育児の両立に悩みを抱え、行き詰ってしまうことを「小1の壁」といいます。

●「小1の壁」、その理由はさまざま

①子ども自身の学校生活への戸惑い

小学校に入学したからといって、急に子どもがしっかりしてなんでもできるようになるわけではありません。遊びをメーンに基本的に自由に過ごせていた保育園時代とは打って変わり、小学校は毎日5時間程度机に座って勉強する・・・というスタイルに変わります。子どもたちも急に求められるものや制限されることが増え、疲労困憊のはず。保育園時代に仲良くしていた友だちと小学校が別々になってしまった場合、人間関係にも不安がいっぱいかもしれません。こうした環境の変化から、「学校に行きたくない」と登校を渋ることがあります。筆者の場合も、4月当初、不安からか泣きじゃくる長男をなんとか説得し、学校に行かせたことが数回あります(幸いすぐにおさまりましたが・・・)。
また学童保育を利用する場合、体の大きな高学年の子がいたり、狭い教室で大勢が過ごすことになったりし、うまく馴染めず学童に行きたがらなくなるということもあるようです。

②親の出勤時間が、子どもの登校時間より早くなる

「保育園時代は朝7時代から預かってくれたのに、小学校は8時過ぎまで校門をあけてくれない」というケースもよくあります。子供の出発を待っていると仕事に間に合わないこともあり悩ましい状況です。出勤時間に関連し、小学校によっては朝の通学路で親たちが子供たちを見守る「立哨当番」を担う場合もあり、仕事との調整が必要になってきます。

③学童の預かり時間が保育園より短い

筆者の子どもの保育園は最長午後8時まで預かってくれましたが、地元の公立学童は基本的に午後6時までの預かりです。「時短勤務を取っていても、会社から家まで1時間以上かかる」「フルタイムでそもそも定時が午後6時」という保護者は、親が帰宅するまでの時間を安全にどう過ごさせるか考えなくてはいけません。

④親の関わりが必要!宿題のマル付け音読、持ち物確認

親が言わなくても学童や家で自発的に完璧に宿題ができる・・・なんて子はなかなかいないでしょう。筆者の子どもの場合、学童で宿題プリントはやってきていましたが、よくよく見ると文字の書き順が違ったり、問題を飛ばして空欄のままだったりとやはりチェックは欠かせません。名前を書いていないなんてこともしばしばです。音読を聞いたうえで、保護者がサインするのも毎日必要なことです。
また、次の日の用意も子ども一人に任せっぱなしというのも不安で、傍で見守る必要があります。
このように一つ一つの作業は5分、10分程度のものですが、それが積み重なって30分、1時間と時間を取られることになっていきます。

⑤時短勤務制度が使えなくなる

子どもが小学生になると「時短勤務制度の適用外」としている企業があります(それでも法律よりは幅広い適用対象なのですが・・・)。保育園時代より子どもを見てくれる時間が短くなるのに、就労時間は長くなる、という反比例な状況に戸惑う親は多いでしょう。

⑥平日の行事数が多い

特に4月は行事ラッシュ。入学式、家庭訪問、PTA総会、参観日・・・と目白押しです。前年度から有給を計画的に残しておかなければ、対応できない場合もあるでしょう。新型コロナやインフルエンザによる学級閉鎖で急に子どもが長期間休むことになり、仕事も休まざるおえないなんてこともあるでしょう。

●小1の壁を乗り切る対策

小1の壁に直面した時、どのような対策がとれるでしょうか?うまく乗り切るポイントをお伝えします。

① 家族で協力する

まずはこれが一番です。夫婦で出勤時間や退勤時間をずらしてやりくりができないか考えてみましょう。祖父母が近くに住んでいる場合、頼るのも一つの手です。

② 学童以外にもファミリーサポートやシッターを利用

有料にはなりますが、育児を支えるさまざまなサービスがあります。地域のファミリー・サポート・センター事業は、子供の送迎や預かりなど、子育ての「援助を受けたい人(依頼会員)」と「援助を行いたい人(提供会員)」が、相互援助を行う仕組みです。 比較的安価で依頼することができますので、地元で展開されている事業について調べてみるといいでしょう。シッターは一般的に少し高額ですが、民間の手厚いサービスを受けることができます。

③ママ友同士助け合う

近所に住むママ同士で協力し、お互いの子どもを見守りあうというのも一手です。一方が残業の場合、1時間だけもう一方の家にお邪魔させてもらう・・・といった助け合いで乗り切れることもあるでしょう。ただし、どちらか一方だけが負担を強いられることがないよう、しっかりと節度やルールを守ることが肝心です。

④ 会社に働き方の変更を相談する

例えばリモートワークや出勤時間の前倒し・後ろ倒しなど柔軟な働き方ができるよう会社に交渉します。実際にそうした働き方が叶えばぐんと両立がしやすくなります。
また、「時短勤務制度は未就学児の親が対象」となっている会社では、対象年齢の引き上げを求める活動をした事例もあるようです。
企業としても、小学生を育てる30~40代の社員は貴重な戦力ととらえているはずです。うまく折り合いがつけば双方にとって有益なことでしょう。

⑤ 離職、転職を考える

実際にこの選択をする親は多いようです。コンサルティング会社が2018年に行ったアンケートによると、小1の壁を感じて働き方を考え直した経験のある人は35.4%にも上りました。
離職して専業主婦になる人、フルリモートの会社に転職する人、昼過ぎまでのパート勤務に変更する人・・・さまざまな選択肢があるでしょう。

●筆者の選択は・・・

実際、私は仕事と育児との両立に限界を感じ、新卒から15年勤めた会社を退職する道を選びました。幸い15年のうち13年を新聞記者として働いていたので、退職後は在宅でライターとして働くことに決めました
今後は育児・教育・法律・人事労務・地方活性化を主軸にさまざまなテーマの記事を手掛けていきたいと思います。
よろしければ、ポートフォリオをご確認ください。

https://note.com/hip_worm7999/n/n072a0b0def11



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