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お茶代

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僕が文学サークル「お茶代」の課題として作成した記事および、「お茶代」に関する批評のまとめです。
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#お茶代

脱輪氏の「叫びとささやき」について

脱輪氏の「叫びとささやき」について

※この記事は文学サークル「お茶代」の課題として作成しました。全文無料でお読みいただけます。

閉ざされた〈島宇宙〉 脱輪氏による140字以内の発言がまとめられた「叫びとささやき」では、「消費」と「批評」が、繰り返し触れられる重要なテーマである。ここではまず、現代における消費のあり方を分析し、次いで氏なりの、これに対する処方箋について考える。

 アーバンギャルド15周年を記念した同人誌「大卒業交響

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わたしが映画として見たキリンジ『アルカディア』(脳内で)

※この記事は文学サークル「お茶代」の課題として作成しました。全文無料でお読みいただけます。

本文 女はオブジェのように、寒空の下、立ち尽くしていた。右手には「海へ」と書かれた紙、左手はサルトル。どのくらいの時間が経っただろう、そこに一台の車が止まり、二人組の男たちが降りてきた。珍しいことに日本人だ。
「乗りますか?」と運転席に座っていた男が尋ねてきた。
「ええ。海までいいですか?」
「僕らもそっ

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新年やりたいことリスト

新年やりたいことリスト

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YouTubeのチャンネル登録者数300人達成 まずはこちら「火野佑亮の文化人チャンネル」の登録者数を300人にしたい。どのぐらい増やせるのか、その加減はさっぱり分からないが、とりあえずこの数字を目標としておく。
 書評系の動画を中心に投稿していこうと考えている。近いうちに坂口安吾「堕落論」を紹介する予定

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クリスマスになると聴きたくなる曲——amazarashi「クリスマス」

クリスマスになると聴きたくなる曲——amazarashi「クリスマス」

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虚偽りの社会で会話は可能か クリスマス Christmas という英語は、キリスト Christ のミサ Mass を意味するのだという。この祭りが日本において広く受け入れられるのは昭和初期、大正天皇祭として25日が休日とされてからである。
 評論家の佐藤健志は、このイエスの降誕祭の戦後における変化につい

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