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Leave No Trace の舞台裏

 ひのりす君が所属するひの社会教育センターで行われている子ども会「ぽけっと」では、様々なアウトドア活動も取り入れています。最近ではLeave No Trace(LNT)といった環境倫理も導入し、自然環境にも配慮をおいた活動を心がけているところです。
 これまでの取り組みが評価され、この度LNTJapanさまより取材を受け、活動の様子がYoutubeに配信されましたー!パチパチ。まずはこちらをご覧ください。

そして担当職員もインタビューしていただきその様子も掲載されています。

 こんな感じで外の団体の方に活動の様子を見てもらえることは嬉しい事です。今日はこの収録イベントにあたった「日帰りハイキング」から当日の様子を少し。

キカッケは、「捨てられたゴミの寿命」を考えて…。

 最近ぽけっとでは、活動の環境配慮の重要コンセプトとしてゴミに焦点を当てています。自分たちが出すゴミの行方はもちろん、周辺に落ちているゴミはどれくらい長生きなのだろう…。
 こんな問いを投げかけ、「ゴミの寿命」を知るワークショップを開催してから子どもたちの視点も徐々に変化してきました。そこに防水で防臭のガベッジバックというゴミ袋やトングを用意してみたところ、数人の子は使命感を持って拾い始め、とんでもない量の「町や山のゴミ」を拾い集めるようになりました。例えばこんなに↓

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 今回の日帰りハイキングでも同様にゴミを一生懸命見つけ、拾っています。その様子に取材に来たクルーもびっくり。子どもたちがオトナが出したごみを拾っている…。なんともコメントしにくい光景でもあります。一方、当の本人たちは、目に見える収穫が面白いらしく、むしろ宝探し感覚でどんどん集めていくのでした。

 …と、ここまではとっても良くできた美談のように聞こえます。

環境配慮VS活動の「ねらい」

 環境配慮としての行動には、とっても素晴らしく最適です。ただ、収録当日は、ゴミ拾いに夢中で、歩くペースがグループでもまちまちになり、あまり会話を楽しむ余裕もなかったようだと反省会で話題になりました。(そらそうですよね、ゴミを拾えば足は止まり、探せばそこに集中してしまうものです…)

 子どもの集団活動には「ねらい」というものが存在しますが、今回の活動のねらいでもあった「グループ感でコミュニケーションを楽しむ、グループで協力をしながら登山を進める」を達成したい活動としては、少し物足りないものになってしまったワケです。

 LNTを普及推進する過程で必ず通る道でもありますが、LNTはプログラムを進めるための「前提条件」であり、LNTを実践すととが目的ではない、ことを私たちオトナやスタッフが再度認識する機会になりました。
 プログラムのねらいを達成する運営をしながら、環境配慮に心がける。なににしてもバランスが大事ってことですね!

 そんなわけで、ビデオの裏側をお届けしました。
みなさんの活動やアウトドアライフにも、上手にLNTを活用しながら自然に優しい、楽しいアウトドア活動を送りましょうね~♪

こちらもぜひごらんください。

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