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豪雨とホタルとじゃがいも掘りと【檜原村こよみだより・6月】

6月といえば梅雨の季節。全国的に大雨となった6月2日(金)、檜原村でも強い雨が降りました。私も今回初めて知ったのですが、連続雨量が東京都の規定値を超えると、都道は通行止めとなるようです!

檜原村に出入りする道は、奥多摩町・あきる野市・上野原市につながる3つの道があります。今回は、そのうちあきる野市から檜原村に続く都道と、檜原村から奥多摩町に抜ける奥多摩周遊道路の2つが大雨の影響で通行止めになりました。

通行止めが解除されるのは、雨が止んでから約2時間後。雨が止んだあと、建設局の方々が車でパトロールをして、道路の安全確認をしてから道路開通となるようです。今回は翌日の午前10時頃には雨が止み、午前中いっぱいで通行止めは解除となりました。

私が檜原村で暮らし始めて約10か月。奥多摩周遊道路は、冬に雪の影響で通行止めになったことが何度かありましたが、あきる野市に抜ける都道が通行止めになったのは初めての体験でした。ちょっとドキドキでしたが、今回は夜~翌日午前中の約半日で道路が開通したので一安心。ただ、今後はもう少し自宅に食糧を蓄えておくようにしようと思いました。

大雨の翌日は、暑いほどの晴天でした!

また、梅雨といえばアジサイとホタルの季節でもあります。ホタルは街灯の届かない静かできれいな水辺を好むそうですが、檜原村はそのすべてが揃った環境。村内にはホタルを見られる場所がいくつもあります。

アジサイについても、村内のいたるところで村民の方々が植えた美しいアジサイを見ることができます。中には、ホタルとアジサイを一緒に楽しめる場所をつくるために、ボランティアで自宅近くの川周辺にたくさんのアジサイを植え、お世話をしている方も。

前に、移住者の先輩が「都会の人にとっては『公共の場所=自分と関係ない場所』だけど、田舎の人にとっては『公共の場所=自分を含むみんなの場所』なんじゃないか」と言っていました。本当にその通りで、檜原村の村民の方々には、公共の場所を自分ごととして捉え、美しく保とうという意識を持つ方がとても多い印象があります。

ホタルとアジサイを一緒に楽しむことができる、人里地域の「ホタルアジサイの里」の様子

そして6月は、協力隊としてじゃがいも掘りのお手伝いを頼まれることも何度かありました。じゃがいもは梅雨の時期にそのままにしておくと腐ったり病気になったりしやすいため、檜原村では梅雨が本格化する前に収穫するケースが多いようです。

じゃがいもといえば、檜原村を代表する特産品!約93%を山林が占める檜原村ではほとんどの畑が山の斜面に作られますが、斜面畑は水はけが良いため、じゃがいもと相性抜群なのです。

たくさん収穫できました!

お手伝いのあとはじゃがいものお裾分けをいただき、じゃがバターにして協力隊一同で美味しくいただきました^^

じゃがいも掘り後の打ち上げの様子

6月は、天候の影響による通行止めやホタル&アジサイ鑑賞、じゃがいも掘りなどなど、檜原村らしさがたくさん詰まった1か月でした。

これから夏に向けて、檜原村ではお祭りの準備も始まっていきます。これからも全身で、檜原村暮らしを味わい、楽しんでいきたいと思います!

text by 高野優海(檜原村地域おこし協力隊)