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【風呂酒日和29-1】 五色湯(ごしきゆ)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


椎名町の駅から歩いて数分。
大きな名前が書いてあるような看板はない。
そしてのれん、の上にのれん。元々付いていたと思われるのれんはちょっとホラーなくらい年季が入っている。

や、やっているのだろうか。
おどおどしながらも足を進める。
靴箱、なかなかの数がある。傘用のロッカーまでいっぱいある。
自動ドアの引き戸が開くと左手に番台があった。


番台でお金を払うとその日は「銭湯の日」だったらしく、手ぬぐいをもらえた。ラッキー。
愉快なお風呂ちゃん(名前を知らないが、よく見る公式キャラクター的なやつ)が描かれたカラフルな手ぬぐいをゲットした私。
※後から調べたところ、こいつはゆっポくんというらしい。銭湯には区や都によってオリジナルキャラクターがよくいる。


脱衣室、かなり広い。
今まで訪れた銭湯の中で1,2を争うのではないかというロッカーの数。
かなり昔ながら感がそのままの姿で溢れている内装だ。
椅子型のドライヤーと揉み玉が丸出しになっている往年のマッサージチェアがなんと2台ずつ並んでいる。その台数からも規模感や繁盛していた様子が伺える。

着いた時間が遅めだったせいか、その日の人入りはまばらだった。
選び放題くらいの数があるロッカーに荷物を収め身支度を整える。
トイレは和式。ここにも時代がそのまま残っている。

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