ファンとパートナーの期待値を超えるコラボレーションを
こんにちは。株式会社RiceWineの古賀です。
HINEMOSブランド立ち上げのタイミングでジョインして、CBOとしてブランディングの責任者をやっています。
※詳しくはこちらのnoteを参照ください。
古賀
CBO/ クリエイティブディレクター / デザイナー
・東京藝術大学デザイン科卒業、東京藝術大学大学院修士課程修了後、2009年 リクルート新卒入社
・マーケティング局クリエイティブセンターにて「じゃらん」「ホットペッパー」「SUUMO」「リクナビNEXT」のプロモーションや、「Indeed」 の垂直立ち上げなどの商品サービスのブランディング。新規事業提案制度の「Ring」「FORUM」 などのインナー向け施策のAD、CD業務に従事。
・2020年2月より現職
私がRiceWineにJOINした理由
１つ目の動機は同期であり友人の酒井さんが自分の人生の勝負のタイミングで自分に声をかけてくれたのが嬉しかったこと。
２つ目は、美術予備校時代に憧れた松永真さん、河北秀也さん、佐藤可士和さん、DRAFTさん、佐藤卓さんといったようなプロダクトデザインの力で人を動かせる人になりたい。 自分でブランドを作ってみたいという夢の実現。
リクルートは、良い意味で情報が網羅的でカスタマーの年齢、所得の幅も広いので、求められるクリエイティブは「高級過ぎない」「オシャレにし過ぎない」ある意味大衆的なクリエイティブ。いつか自分が自信を持って良いとお勧めできる、かっこいいと思える、ともすれば人を選んでしまうようなブランドを作ってみたかった。
商品を通して人々の日常を豊かにしたい。喜んでる姿を見たい。それを日本の国酒である「日本酒」で実現できるかもしれないなんてこんなに幸せなことはないなと感じています。
私の仕事について
主な仕事は、HINEMOSのコンセプト開発から世界観を表現するビジュアル制作、新商品の企画開発、ボトルやパッケージ、配送箱のデザイン、WEBサイトをはじめとして
ポップアップや店舗のVMD、WEBサイト、HINEMOSを導入いただいているレストランさんやホテルさん用のメニュー作成などのあらゆるタッチポイントでのビジュアルコミュニケーションを通してのHINEMOSのブランドの世界観の醸成です。
アートカードや絵画パッケージの絵を描いたりハラカドのスタッフユニフォームをペイントし自作するなど泥臭い仕事もやっています。（楽しいです）
大切にしてること
ブランドを立ち上げてから自分の役割として意識してることは、
「入り口はまかせろ」です。
杜氏（とうじ）の湯浅や蔵人の日々の研究努力の甲斐もあって、お酒の味わいは心から美味しいと思える素晴らしいものですので、HINEMOSと偶然出会った人に、プロダクトのデザインはもちろん、ポップアップのVMD 、WEBサイト、ユニフォーム、広告、パンフなどのあらゆるタッチポイントでまず良い印象、興味を持ってもらいたい。「かっこいいな」「素敵だな」「話は聞いてやろうかな？」と、ファーストアクションの壁を取り除きたい。
そのことで販売メンバーの負担を減らしたいですし、ポップアップや店舗開発の加速の後押しをしたい。そしてなによりカスタマーの体験をよりスムーズに良いものにしたいと思いながら日々取り組んでいます。
そろそろクリイエティブ業務の手が足りなくなってきておりますので、一緒にHINEMOSの国内国外でのさらなる進化を一緒に挑戦してくれるデザイナーさん大募集中です。
本日はHINEMOSのブランディングに触れながら、コラボレーションに絞って共有させていただきたいと思います。
HINEMOSのブランディング
HINEMOSとは「時間」をコンセプトにした日本酒ブランドです。
お酒の銘柄名をROKUJI（PM6時）、SHICHIJI（PM7時）といったように
時間帯そのものの名前にしていて、その時間帯をイメージした味わいのお酒を造っています。
時間に合わせて日本酒を選ぶという日常の具体的なアクションへの動機づけや、誕生日や記念日、クリスマスやバレンタインなどの特別なシーンにも「時間」というコンセプトは親和性が高いと感じています。
ブランディング観点で特に大切にしていることは、
既存の日本酒の伝統的なデザイン・世界観にとらわれず、日本酒離れが加速している若年層(特に女性)からも支持されるような「時間」というコンセプトに向き合ったデザイン・世界観の醸成です。
HINEMOSに出会い、スタッフと対話し、試飲し、世界観を感じ、選び、配送され、パッケージを開け、お酒を注ぎ、その時間を楽しむその一連の体験を特別なものにするために日々試行錯誤しています。
しっかりとブランディングの成果は出始めています。
まずは購入層。一般的な日本酒とHINEMOSの購入層は大きく異なります。
一般的な日本酒の購入層は男女比は半々で 40代以上が7割に対して、HINEMOSの購入層は女性7割、年齢層も20~39才(40才未満)が61.3%と真逆の構造となっています。
ギフト・自宅ニーズに限らず、デザイン・ブランドの世界観が購入の決め手に大きく貢献しています。
カスタマーレビューはHINEMOS全商品平均4.85で、88%の方が★5をつけてくださっており、ブランド体験としても多くの方に良い体験を提供できている実感があります。
コラボレーションで見えた新たな視界
この度「ペルソナ３ リロード」という大人気ゲームとのコラボレーションが実現しました。
想定を遥かに超えた大きな反響をいただき、事前に準備していた在庫が販売開始半日を待たずに完売するという事態になりました。
上記SNSの反応でも分かるように、今回のコラボレーションをきっかけにHINEMOSを知った、HINEMOSを体験したという方が多く誕生しています。日々様々なタッチポイントでコミュニケーションを行っていてもなかなか届かなかった人に届けることができました。
コラボレーションにより生まれる効能
新たな市場開拓：コラボレーションにより、両ブランドのファン層が交流し、新たな市場を開拓することができます。特に、異なる業界や分野からのファンを結びつけることで、新しい顧客層へのアプローチのきっかけになります。
ブランドイメージの向上：人気のあるアニメやゲームとのコラボレーションは、ブランドのイメージや知名度を向上させる効果があります。特に、ブランドのファン層に対する認知度や好意度を高めることができます。
ファンのエンゲージメントの強化：コラボレーションは、ファンとのエンゲージメントを強化させる効果があります。ファンが好きなブランドやアニメ、ゲームとのコラボレーションに熱を生み出し、体験の密度が高まりブランドとの絆を深めることができます。
新たな製品の開発：コラボレーションにより、新たな製品やサービスを開発する機会が生まれます。両ブランドの特徴や要素を組み合わせることで、今までの既存商品にないユニークなアイテムや体験を提供することができます。
このような両ブランドのファンを結びつけ、お互いのプラスになり新たな市場を開拓できるような素晴らしいコラボレーション事例を今後も作っていければ、より多くの人々に効率よくHINEMOSを体験していただくことができるのではないかと考えています。
コンセプトマッチとリスペクトがコラボ成功の鍵
今回のコラボレーションで一番の成功の鍵となったのは、
両ブランドの共通のコアコンセプトである「時間」にフォーカスして商品開発をしたところです。
『ペルソナ３ リロード』では、物語の中で「時間」が印象的に描かれています。その代表的なものは、午前零時に人知れず存在する空白の時間「影時間」。通常の人間には知覚できないこの1日の狭間の時間に主人公たちは謎の怪物「シャドウ」と戦いを繰り広げます。
時間に寄り添う日本酒ブランド「HINEMOS」が、『ペルソナ３ リロード』にとって重要な「影時間」という特別な時間帯をテーマに日本酒を造るならどのような日本酒を作ることができるのかを考えました。
日常を一変させ主人公たちを非日常へと誘う不思議な時間に想いを馳せながら飲める。0:00に開けたくなるように瓶の先端には「0:00」の時計の刻印や物語のキーアイテムである「契約者の鍵」のデザインを取り入れるなど
ペルソナ３ リロードの魅力を最大限詰め込んだデザインに。
瓶のデザインや色使いなどは弊社のペルソナファンの意見も取り入れながら磨き込んでいきました。
妥協のない愛のある商品作り
瓶の質感や透明感も今回のデザインの重要な要素だったので、プリントに直接印刷するスクリーン印刷を採用したのですが、瓶の曲面に細かいキャラクターのデザインに使用する複数の版を綺麗にピッタリ合わせるのは職人仕事の部分も大きく、非常に難しい作業でした。
キャラクターはアイコンなどと異なり、版が多少ずれてしまっただけでもクオリティが大きく左右されてしまうことが大きな課題でした。
印刷会社様とも改めて印刷について密に打ち合わせをし、再度色校正を行い、印刷ズレのない、納得の高品質の商品が完成しました。
結果多くのペルソナファンの皆様に私達のこだわりがしっかりと届き、喜んでいただくことができました。
今後もお互いに相乗効果を生むコラボレーションを
これからもブランドの幹であり中心軸である「時間」というテーマに合致したコラボレーションを実現していきたいなと考えています。
「時間」というのは「今何時？」という単純な時間の話もありますが、そのイベントの時間に寄り添い盛り上げるためのコラボレーションもあります。
バレンタイン限定で薔薇のデザインボトルと薔薇の形のチョコレートのコラボセット商品（ベルローズ・ボヌール様）を発売したところ完売。
現在発売中の母の日限定花束デザインのボトルとプリザーブドカーネーションのコラボセット商品（AND PLANTS様）も大変好調です。
また、大きな時間軸である「四季」だったり、「時代」だったり。
時間を表す時計だったり、音楽や映画やドラマなんかもあるかもしれません。
アウトドアやフェスなどその特別な時間にぴったりなお酒造りなんかも面白そうです。考えるだけでワクワクします。
全てにお応えできるか分かりませんが、コラボレーションのお声がけお待ちしております！
エリア × イベント とのコラボレーションも
これはブランドとのコラボレーションではないのですが、
季節や風物詩、その土地やエリアとのコラボレーションも新たな市場の開拓の鍵になるのではないかと考えております。
HINEMOSはブランド12銘柄の他に、
バレンタイン、母の日、父の日、クリスマスといったような季節限定銘柄を展開しています。今春には春限定の「Sakura YOJI」が誕生しました。
こちらの商品は特にお花見の名所である中目黒店でご好評いただき、桜の開花を待たずして完売いたしました。
このように中目黒や上野、吉祥寺などの桜の名所のエリアでは桜商品がしっかり心を動かすように、「エリア×イベントの時間」に特化した商品開発にも可能性を感じています。
先日オープンいたしましたハラカド限定商品や、夏に向けた商品開発も鋭意開発進行中です！
感謝
このような長文にお付き合いいただきありがとうございました！
HINEMOSのクリエイティブのコラボレーションのお話いかがでしたでしょうか？少しでも何か感じていただけましたら❤️をいただけますと励みになります。
皆様の大切な時間をより特別で素敵な時間にできるよう、今後も商品とお客様に向き合い、しっかりとブランド作りをしていければと思っております。応援していただけますととても嬉しいです。
※HINEMOSに興味を持ってくれた方はぜひこちらへ。
仲間を募集しています！
ポジション①：ToBセールス
法人（高級飲食店・ホテル・旅館 等）への営業、さらにはイベントの企画立案、実行などを担ってくれるメンバーを募集しています。
ポジション②：SV候補/ストアマネージャー
SV候補として、複数のポップアップストアを管理していただくとともに、各ストアの売上最大化に向けた施策・VMDの提案・実行、また、ポップアップの会期中にはストアマネージャーとして現場に入り、売り場の改善・スタッフの育成・チームビルディングを担ってくれるメンバーを募集しています。
ポジション③：ストアマネージャー候補
2024年4月17日にオープンするハラカドの店舗などをお任せするストアマネージャー候補として、ご活躍いただけるメンバーを募集しています。
ポジション④：店舗開発／リテールマネジメント
商業施設へのポップアップストア出店業務全般、新規直営店出店にかかる業務全般をお任せできるメンバーを募集しています。
ポジション⑤：マーケティングアシスタント（アルバイト・業務委託）
弊社が運営するECサイトの運営をサポートしていただくメンバーを募集しています。
ポジション⑥：デザインアシスタント（アルバイト・業務委託）
HINEMOSの各種デザインのサポートをしていただけるメンバーを募集しています。
ポジション⑦：ポップアップストアの販売スタッフ（アルバイト）
ポップアップストアにて、時間に寄り添う日本酒「HINEMOS(ひねもす)」を販売するお仕事を担うメンバーを募集しています。
ポジション⑧：オープンポジション
上記募集中の職種の募集要件に当てはまるかが分からない方、株式会社RiceWineで働くことに興味があるという方、日本の伝統的な産業で世界に誇るブランドを創り出す会社で活躍したいという方、または新卒での採用を希望される方はこちらからご応募ください
特に、ポジション⑥のデザインアシスタントさん是非ご応募くださいませ。
Illustrator、Photoshopが使える方、グラフィックデザインが得意な方お待ちしております！
閲覧いただきありがとうございました！