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ワタナベダルマガムシ

2023年7月22日。
水生昆虫の研究者の岩田さん、昆虫ハカセの加藤さん、そして北杜市オオムラサキセンターの冨樫さんに誘っていただいて、山梨県に水生昆虫採集に行きました。

色々な採集地を回ったけど、今回は、ワタナベダルマガムシの採集をまとめます。


大きなため池に着いたと思ったら、その脇の水たまりに、全員しゃがみ込みました。

冷たい水たまりで採集中

ここには、ワタナベダルマガムシという水生昆虫がすんでいました。

ワタナベダルマガムシ $${Hydraena  watanabei}$$
コウチュウ目 ダルマガムシ科

大きさは2.3〜2.4mm。

まず、水たまりに手を入れて、どろをかき混ぜます。
びっくりして、浮いてきたワタナベダルマガムシを、ピンセットでつかんだり、ふでですくい取って採集すると教えてもらいました。

小さくてなかなか見つからない

「これで一日、終わることもある」と、みんなが言っていました。

僕も頑張って何匹か捕まえました

下は、捕まえたワタナベダルマガムシです。

ワタナベダルマガムシ

大きな池の横の水たまりは、湧き水で出来ていたっぽくて、とても水が冷たかったです。

ワタナベダルマガムシ

家に持ち帰って顕微鏡で観察。
歩くのが早くて撮影しづらかったです。

ワタナベダルマガムシ

上は持ち帰ったときに、死んでしまっていた個体。
あしかたくなってばせなかったけど、深度合成しんどごうせい写真を撮ってみました。

生きた個体は、低い水温の環境で飼育することにしました。
せっかくなので、動画を撮りました。
※水中を歩いてるだけです。



別の場所に移動する前に、大きな池の方でも水生昆虫を探してみました。

ついでに大物を狙う
ゲンゴロウ

普通にナミゲンゴロウがいた。

ナミゲンゴロウ $${Cybister  chinensis}$$
コウチュウ目 ゲンゴロウ科

クビボソコガシラミズムシ

同じ場所で、クビボソコガシラミズムシもたくさんいました。

クビボソコガシラミズムシ $${Haliplus  japonicus}$$
コウチュウ目 コガシラミズムシ科

大きさは2.5mmくらい。


プロに混ざって昆虫採集ができて、ここに書ききれないくらい色々教えてもらえたので、何回かに分けて記事を投稿したいと思います。

つづく


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