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HSK11 - ベランダに閉め出される



お部屋の掃除中、ベランダに出て掃き出し窓のサッシの土埃を掃除していた時のこと。

掃き出し窓を開けた下の部分のサッシをきれいにして、隠れているサッシ部分も掃除するために一旦窓を閉めます。

ある時、窓を閉める時に勢いがついてしまって、

ドン

って閉めちゃったんですね。
掃除をして、再び窓を開けようと思ったら


開かない…。


窓をガタガタゆらしてみたり、ドンドン叩いてみたけど開く気配はなし。

こちらの窓の鍵は、日本のようなくるっと回すタイプではなくて、取手の部分に小さな突起があって、それを上下スライドさせるシンプルなものです。

突起が上にあればオープンで、下にあればクローズ。

窓を閉めた衝撃で、鍵がかかってしまったようでした。

掃除は一人で行いますので、すぐに誰かが気づくというわけではありません。
ベランダの下では、スタッフやゲストの方が歩いていたりするわけですが、当然ながら異変に気づくわけでもなく… 
大声で助けを求めるのも恥ずかしいし、旅行気分を壊したくもないし。

こんな時、携帯を持っていたらよかったのですが、仕事中の携帯保持は禁止でしたから、連絡手段はなく。

ひたすら窓を叩き、音を出すことで、同じフロアで働いていた別のスタッフが気づいてくれて室内に戻ることができました…

5分くらいは経っていたでしょうか。

貴重な時間は無駄に過ぎてしまうし、怖いし、恥ずかしいしで散々でした。


「もう2度と同じ過ちは繰り返さない」


そう決心したものの、あと二回、再び閉め出されてしまいました。

窓は全部閉めないように気をつけていたのですが、やっぱり勢い余って「窓をドン」しちゃって。
その時は、別のフロアから探し物をしにやってきたスタッフに偶然気づいてもらえて開けていただきました。

もうほんと、この偶然が神。


最後の一回は、自分のフロアを持った後のだいぶ後半の時期。

その頃になると、先に窓をロックした状態にしてから閉めるという技で乗り切っていたのですが、そのロックが甘かったらしく、窓を閉めたらかかってしまいました。
しかも、部屋の掃除の後はボスのチェック不要、そのままフロントに部屋の準備ができたことを伝えれば良いポジションの日だったので、誰かが来てくれる予定もない。

ベテランになってきたのに、またこれ?

と泣きそうになりました。

ベランダでアワアワしていたら、斜め下の部屋を別のスタッフがベッドメイクしているのが見えたので、その子の名を呼び
無事に「助けて」もらいました。

助けに来る途中、他のスタッフに「なんであなたがこのフロアにいるのよ」って、怪訝な顔をされたそうです。ごめんね。


もうホント、助けてくれた人、ありがとう。
ベランダ閉じ込めに関しては、誰かを助けてあげた記憶は圧倒的にないな…
あっても一回くらいだろうけど、記憶にない。
みんな閉め出されずにうまく掃除してるってことか。


私を助けてくれた人の顔を思い出したら、4人いた。
これは、もう一回やらかしてるな。





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