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HSK18 - 子供だけのお留守番はネグレクト案件


小学生くらいまでのお子様を連れて海外旅行に行く場合、現地ではどのくらい子供と行動を共にすべきなのでしょうか。


これは私ではなく、別の清掃スタッフが遭遇した事例です。


午前中、オキィ(連泊使用中)の部屋の掃除をするためドアをノックしたところ、中から小学生くらいのアジア系のお子さんが出てきたそうです。部屋に大人は見当たらず、その子には英語が通じなかったので、とりあえず後回しにしました。

お昼頃、もう一度その部屋をノックしたのですが、朝と同じように子供だけが出てきました。

「あれ? ちょっとおかしいな」

と思いましたが、その部屋を気にして見ていたわけではなかったのでもう少し待つことにしたそうです。

その後、午後になってもその部屋に大人が戻ってくる気配がなく、部屋をノックしたらやはり子供だけ。

小学生くらいの子供一人だけで、何時間もホテルの部屋に一人きりという状況がさすがに不自然なため、同僚は上司に報告しました。

その子は英語が通じないので状況がつかめなかったのですが、幸いなことに勤務中のフロントスタッフに同国出身者がいたので、話を聞いてもらうことができました。

すると、一緒に旅行に来ていた大人たちは、子供不可のアクティビティに参加するため、子供をひとりホテルの部屋にお留守番させていたということでした。

状況がわかった後、このお子さんはフロント預かりとなって保護者の帰りを待つことになったそうです。

今回はホテルに言葉のわかるスタッフがいたので状況を掴めましたが、そうでない場合で、旅行代理店経由のゲストの場合は、代理店に問い合わせがいくようです。

また、今回は気付いたスタッフが日本人で、言葉のわかるスタッフもアジア人。

オーストラリアよりも子供だけのお留守番に寛容な国の出身者だったので、通報を免れたのではないかと思います。
これが子供の虐待に関する感覚が厳しい国のスタッフであれば、警察まで巻き込む話になっていた可能性があります。

これは日本人旅行者においても気をつけるべき案件で、欧米に比べたら小学生までの子供の一人歩きに寛容で、お留守番もよくある光景でしょうから(現代も多分そうですよね?)、日本での生活と同じように行動をしてしまうとネグレクトと判断されるかもしれません。

以前の記事でも子供のお留守番についてチラッと書きましたが、12歳までは保護者と一緒が基本のようです。

ガソリンスタンドで支払いをする際に、子供を車に残すのも咎められる国です(といいつつ、これは私はよくやっていましたが…)。

違う国の文化や習慣に対して、何でもかんでも心配する必要はないかもしれませんが、これは押さえておくべきポイントだと思ったので、今回は情報をシェアさせていただきました。

現在はコロナで逆に「車から出るのは最小限の人で」とか、意識が変わっている可能性がありますが、基本的な「子供から目を離さない」という姿勢が変わることはないでしょう。



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