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有川浩「塩の街」読了

およそ4年ぶりの再読でした。
初読のときは、世界観に慣れるまで
頭の中に景色を広げるのが難しかったですが
今回はするする読めました。

歳を重ねたからなのか、よりグッときた気がします。

塩害がなかったら出会わなかった人
塩害がなかったら離れ離れにならなかった人
塩害がなかったら傷つけ合うこともなかった人

いろんな人と人との交わりが、
少し、コロナ禍と重なって。

疑心暗鬼になっていたり、はたまた達観していたり、他にも色んな立場の人がいて、上手くいったりいかなかったり。
たった一つの何かが、沢山のものを一気に翻してしまうことってあるんだなあ。
不思議だし、とても怖い。

世界を救うとかじゃなくて、
好きな人を救ったらついでに世界も救ってる

という理論は、
思うほどロマンチックなことではなくて、
真理なんだろうなあ と。

有川ひろさんの作品、どれもとても好きです。

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