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【アーユルヴェーディックな暮らしのすゝめ】自然な循環に戻す~ディナチャリアのすゝめ~

”循環”を促して自然な状態へまずは元に戻す

アーユルヴェーダの根本の考えは、”自然”に基づいて生活していくことにあります。
現代の生活を振り返ると、どうしても社会生活に重きを置き、本来の”自然な流れ”は完全に無視して生活していることが多い気がします。
皆さんの生活の軸は、一体なんでしょうか?

仕事のために〇時に起き、休憩時間が来たのでお昼を食べ、帰宅時間に合わせて夜ごはんを食べ、翌日のスケジューリングを夜に行う…
果たしてこれが自然の流れか?と考えると、イエスと言えることは少なくないでしょうか。
もちろんこのような生活を否定しているわけではありません。人それぞれ今の生活に必要な役割は違いますので、その役割を全うすることはとても重要です。

但し、もしかすると慢性的に悩んでいる不調や、気になる体調不良は自然の流れから外れていることが原因かもしれません。
ちょっとしたリズムをできるところから自然な流れに合わせることで、身体も心地さを思い出しうまく循環の流れが戻ってきます。
”新しく作る”のではなく、”戻ってくる”という表現が一番しっくりしますね。なぜなら私たちは既に”自然の一部”であり”循環”が備わっている存在ですので。

それではどんなことを行うと良いのか、紹介していきたいと思います。

ディナチャリアで”循環”を促す

自然な流れを思い出す方法として、アーユルヴェーダが推奨する生活の指標”ディナチャリア”が大変お勧めです。
この生活の指標は、私たちの身体の自然な流れを基盤として考えられており、特に薬や科学的な外的要因を利用することなく、”本来の循環”を促す内容となっています。
元々私たちに備わっている”免疫力”だったり”消化・代謝活動”を活性化させる内容なんですね。

大抵のちょっとした不調は、こうした元々備わっている循環活動が滞っている結果であることがとても多いです。
渋滞が起きると車がスムーズに進まなくなるように、身体の流れが滞ると不調が起きることはイメージがつきますよね。
身体の循環も、渋滞が起きないようにスムーズな流れを作ってあげるのです。

そこで特に「朝」の過ごし方に特化したディナチャリア、4つのモーニングルーティンを紹介します。

①舌磨き+歯磨き

まず寝起き直ぐに行ってもらいたいのが、洗面台に直行してからの”舌磨き”です。
舌磨きはタングクレーパーという舌磨き専用の道具を利用します。私はiHerbで購入したステンレス製のものを利用しているのでシェアしますね。
(ちなみにインドでは銅製が身体に良いといわれています。個人的に銅はすぐサビて手入れが大変だったので、利便性を考慮してステンレス製のタングクレーパーを利用しています。)

https://jp.iherb.com/pr/dr-tung-s-tongue-cleaner-1-cleaner/9167

寝起きの舌を見てもらうと、色は様々ですが”苔”がついていることが多いです。この苔は未消化物であるアーマです。前日の消化の状態を示してくれています。
苔の量が多ければ、前日の消化力が弱い or 食べすぎ を表し
苔の量が少なければ、前日の消化力が良く、正しく身体の消化活動が行われている印

となります。自分の消化力をチェックするとても良い指標ですので、是非取り組んでもらいたいです。
簡単な足り方と効能は下記です。

◆効能効果
・アーマをそぎ落とせる
・味覚が良くなる
・口臭ケア
・消化器官のガン予防

◆やり方
①タンスクレーパーで舌を数回こすります(舌のひだを壊さない程度に、軽く撫でる感覚で。苔があまり取れなくなればおしまいです)

ついでに歯磨きもこのタイミングでしてみてください。
歯医者さんによると、寝起きの口内細菌が1日で1番多くとても汚い為、寝起きの歯磨きは必須だそうです。
歯磨きをせずに朝食をとることは、菌を食べていることと一緒だとか…
流れ的にも歯磨きしやすいですので、是非舌磨きとセットで行ってみてください。

②鼻うがい

舌磨きが終わったら今度は鼻の洗浄です。
「痛そう」というイメージが多いのですが、やり方さえ押さえれば意外と痛くないです。
鼻は細菌フィルターになっており、外からの菌から守ってくれるとても重要な役割を担っています。
その一方、このフィルター掃除をしないとどんどん菌が溜まるので、守りが弱くなってしまうんですね。
最近の情勢で注目を浴び始めているのも、この効果をからきていると思います。
特に鼻炎、花粉症の方は是非行ってみて欲しいですね。この秋の時期からできると、2月頃からの花粉に打ち勝てます。
鼻うがいの素晴らしさについて、今度別の記事で書こうと思っているので、今回は軽く紹介しますね。

◆効能効果
・鼻炎、花粉症の改善
・脳の働きを良くする(鼻は脳の扉)
・脳の近くにある神経を刺激することで、すっきりと視界がクリアになる

◆やり方
①ネティポットに塩と温水(人肌程度)を入れて塩を溶かす
②片方の鼻の穴から塩水をそそぎ、反対の鼻から出てくる状態をただただ見てく
③反対側も同じように行う
④両鼻とも終わったら、ティッシュで思いっきりまだ鼻に残っている水を抜く(頭を下に下げて左右交互に水抜きをするとかなり抜けます)

③白湯を飲む

白湯とは暖かいお湯を指します。①②の合間にポットややかんでお湯を沸かし、その白湯を頂きます。
美容系の観点でも、白湯は注目されており、日ごろから白湯を朝に頂いている方は既にいらっしゃると思います。
アーユルヴェーダの観点でも、白湯は非常に良い効果がありますので大変お勧めです。
これからの時期は1日の水分補給は白湯でも良いくらいです。

ちなみに正しい白湯の作り方は「20分程度沸騰させて、飲める暖かさに冷ましたもの」と定義されているし、これも銅製のやかんで沸かすことを推奨してます。
ただ、これも個人的に習慣にすることが大切だと思うので、まずはできることからという観点で考えると、電子ケトルやウォーターサーバーなどでも良いと思います。
続けなければ、何も意味がありませんから…

◆効能効果
排泄を促す
・消化力を高める
・便秘改善
・睡眠改善
・味覚改善(舌磨きにより相乗効果がみられる)

◆やり方
①沸騰したお湯を人肌程度にさまし、コップ一杯程度頂く

④瞑想・ヨガプラクティス

そして最後に身体を動かします。できる人は瞑想もこのタイミングで行う事をお勧めします。
朝の時間は身体が眠っており、1日で1番硬いです。この硬さ眠りの状態をほぐし起こすことで、1日の生活がとても循環し充実した状態にしてくれます。
出来れば朝食をとる前に動くことを推奨します。時間も、60分を目途にできるだけやってみて欲しいです。
但し、これも続けることが大事ですので、時間に関しては自分にとって丁度良い時間をお勧めします。5分でも、10分でも、取り組む姿勢がまず大切です。
短い時間しか取れない場合は、週に1回や2週間に1回でもいいので、60分くらいのヨガプラクティスの時間を設けるとさらに良いです。

続けていくうちにわかりますが、私たちの身体は面白いくらいに毎日違います。とってもかたい日があれば、柔らかい日もあります。重たい日もあれば、軽い日もあります。
身体をじっくり向き合う時間を作ると、今日の調子が分かるので、1日の過ごし方の姿勢も調整することができます。
例えば、「今日は身体が重くてあまり動かないから、無理はしないようにゆったりすごそう」という具合にです。
このサインを無視して動くので、胡椒がはじまるんですよね。自分で自分の調子を確認して、できる範囲で過ごすことがも”自然に沿った生き方”の第一歩だと思います。

◆効能効果
・身体と心の調子を合わせる、楽器の調律的立場
・身体にプラーナを取り込みエネルギーを充満させる
・柔軟性向上による、思考の柔軟性Up
・自己観察が出来るようになる
・外側へ意識が向かなくなる

◆やり方
ご自身のやりたいように

出来ることから取り入れてみる

いかがでしたでしょうか?案外簡単な内容ではないでしょうか。
ピンときたかたは、一つでもいいので明日の朝から実践して頂けると嬉しいです。
効能効果を見てもらうと分かりますが、どれも”本来持っている力を戻す”効果があるんです。少しづつ、自分の身体が自然の流れに戻り、循環を感じるようになります。
循環が適度にできると、身体の負担も減り、身体の機能がそこまで頑張ることなく動くことができるようになるのです。

何かお役に立てていれば幸いです。
皆さんのより良い暮らしになることを願っています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

Om
Hinako

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