『ニンジャスレイヤー』(2015年9月頃~12月頃) ステルスリアクション・エクストラ004

(ステルスリアクションとは、見えないリアクションである。表向き別の事を表現しているように見せながら、同時に、特定の何かに対するリアクションとしても意図された、そのような表現方法なのだ)

前回はこちら。

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スーパーログさんのツイートをRTした所、モヒカンが使われる。

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「イーザー」は所謂「エーテル」の事。

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マネー。

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名作映画への反応か。

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イデオンに熱中していた時期だった。

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信頼について。

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シークエンス・ブレイクビーツ技法の時にも触れた、反復。これは歴史寓話に措いての重要なモチーフでもある。

際限がない。増長。歪んだ動員(高橋源一郎か?)。

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「魔法の力」にて「ヴァリエーションの許容は厳密性の犠牲と同義」と指摘した部分への応答。物事の観点、特徴を精査する姿勢と攻略法・戦術・戦略への応用。

同じく「魔法の力」から、先を読む事と小さく積み上げていく方法の確かさ。

「遊びが少ない」「必然性」。「魔法の力」の感想だろうか。確かに今自分で見ても純度が高過ぎて読み難く扱い難い文章だなとは思うのだけれども。

「質量」。「魔法の力」の「質と量」への言及か。

「星の核」。手塚治虫『地底国の怪人』に関する論文への言及か。地下世界、地球の中心にまで行く同作。

「螺旋回転するドロップキック」。アニメ『天元突破グレンラガン』に登場する「ギガドリルブレイク」を捻って使用したものと思われる。当時ガイナックスに所属していた制作スタッフの今石洋之らが設立したTRIGGERが『ニンジャスレイヤー』のアニメを制作した事に由来するものか。『忍者スレイヤー』にも「『天元』風魔城」が登場する。

リフレイン。「魔法の力」の「再生産」か(「変化と修正は活動範囲を規定し、変更と再生産はジャンル構造の限界を規定する」)。

魔法。「冒険」は引用した『ジョジョの奇妙な冒険』からだろうか。


あるいはこっちか。

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ガンダムが企画段階でガンボーイだった事とかよりどう見ても「0%」に目が行くよね……(悲しみ)。

「新概念」については下記「魔法の力」の引用部を参照の事。

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『もしドラ』からの思考の連鎖がキャラクター名を球団名にしているようだ。

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ノーラン版バットマンのナローズ島と街を結ぶ橋が元ネタか。スガモは重犯罪刑務所なので元々クローズドサークル化するつもりだったとしてもおかしくはないが。

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特定周波数がポイントになるのはサム・ライミ版『スパイダーマン3』。先行して触れたのかどうか。

「音」と「おおいなるもの」に関するもの。伊藤計劃『ハーモニー』。

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過酷な道程。速水螺旋人『大砲とスタンプ 2巻』に過酷な雪中行軍と懐中汁粉がある。雪景色がサップーケイのようでもある。

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『ベクシル』は本当にモヒカンが「ヒャッハー!」って言うので皆さん観ましょうぜ。

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「非道 許せぬ」と「パクリを許すわけではない」。

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「シンクロナイズド・フラッター・システム」が「カワイイナイズド・ツママレ」に。「シンクロナイズド・フラッター・システム」は永野護『ファイブスター物語』に登場するもので、ここでは「スペックそのものが高いのではなく、関係領域との相性が良いので高スペックに見えているだけで、応用が効かないのでは」という意味の事を言っている。

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2015年10月27日 「魔法の力」

これは先行作・他作品やその要素を引用することによる「企て」を説明するための概念である。つまり先行作や既に使用された手法が文脈・前提となって(自作の作者ともなる)受け手の読解・解釈に影響を与え、また受け手がそのような影響を受けることを意識して作者が制作時の諸基準を予期的に立案することもありうるのである。


2015年12月13日 「ニンジャスレイヤー第1巻は『これまでのあらすじ』からスタートする」
ニンジャスレイヤー公式ファンサイト:ネオサイタマ電脳IRC空間

幸いなことに、このタイプの導入はニンジャスレイヤーが元祖ではない。他作品においても、実のところ昔からそれなりの数が存在している。それら先例があった事を念頭に置くことで、頭がばくはつしそうになった方も、心を落ち着かせて作品に臨むことが可能かもしれない。


先例、先行作、他作品、作品に臨む姿勢。




(続く)




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