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西尾維新「人類最強の求愛」『人類最強の純愛』その4 ステルスリアクション・エクストラ137

(ステルスリアクションとは、見えないリアクションである。表向き別の事を表現しているように見せながら、同時に、特定の何かに対するリアクションとしても意図された、そのような表現方法なのだ)

(ご注意・本稿では西尾維新「人類最強の求愛」『人類最強の純愛』のネタバレを含みます。閲覧の際にはあらかじめご了承ください。表紙画像と本文は一切関係ありません。また、登場人物や組織の実名は伏せられている場合があります。そして、明かしづらい内容は不明瞭な表現となっている場合があります)

前回はこちら(関連リンクは末尾を参照)。

また本稿においては「西尾・忍殺」を重要な関連資料として参考して頂きたい。


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・星が回らないよう、押さえこんでる

どんだけ強いんだよこの人は。延命措置の割に派手過ぎる。僕の将来性が高く見込まれてるにしても雲上の彼方でしょうよこれ。


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・「人が死んだらお星様になるって言うだろう?」

歴史寓話。死後=星(「日」本に「生」きる)→戦後日本(「星」条旗の国アメリカとの接近も含む)。反復や重合化で戦中・戦後は混交する。


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・最強
・請負人
・哀川潤というラベルを剥がれて、それでも残る何か

そういうのあんまり考えた事ないなぁ。正確にはそういう「区別を」かもしれないけど。大体目の前の事で必死な毎日だと考える余裕がないね。

まぁ、言う程必死でもないか。

内実なんて中々分かんないもんだし。


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・いずれ誰かに愛されるようになる(?)

せめてそういう希望を抱くぐらいしないと寂しくてやってられないね(って言いながら寂しくってもどうせやめられないんだけど)。


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・成果の大きさ

評価の大きさと比例するもんなのかなーこれって。

まぁ出してみないと分からんか……。


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・人生の見せ場は現役を退いてから

それどういう人生観!? ていうか退くにしたってまずデビューしなきゃだし……。

僕は別に生涯現役って決めてる訳じゃないけど、引退してからが見せ所、なんて考えた事ないぞ。


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・やっぱ格好いいって思われてーよな?

思われたいと実際に思われてるの間にある壁を知らない訳じゃないだろうにこういう事を言う。

そりゃ無邪気にそう思わないでもないけどさぁ。


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・最終的に自分が愛されてるって確信できる臨終が待ってる

それをこのぐらい確信出来りゃあ色々思ったりやったりしないでもないんだけどさー、普通そういうのないじゃん?

普段から大体やるべき事があるから不安ながらも手を止めないってのが実際の現状でさ。

……楽観的なのか不安はあんまりないけど、失敗の可能性がゼロだとは思ってないんだよなー……。


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・『心の天才』

歴史寓話。「心」は日本列島の主要な4島の抽象化と再配置。

ところでまた天才か。自認したら面白いのか、それ。


・・・

・あなたと戦うことを楽しみに身体を仕上げてるから、早く会ってあげて

そんな人がいるんならそれも驚きだけどさー、何処の誰とも分かんないってのにそんな事言われてもー。順調に行けば巡り会えるような相手ならいいけど……。

ていうか、戦うの? それとも違う事するの?


・・・

・軸本みより
・身寄りがいない十九歳
・天才

頼りになる人が居なくて困ってるのは確かだけど、同業の外にそれなりに受けがいいっぽいんだよね。それで逆に困ったりもするけど。

ほら、同業ならそれなりに何がネックか予想がついたりするじゃん。異業種だとそこが伝わんなかったりするのよ、やっぱり(僕が素っ頓狂なんでなければ)。


・・・

・色んな考えかたをする奴がいて、するときがあっていい

でも出来ればうまくいく方がいいよねー。どうにもなんなかったり時間かかり過ぎたりするよりはさー。オプションが増えるのは歓迎するとしても、やっぱり下手の考え休むに似たりってのはあるし。

考え抜いた末の愚策なんて目も当てられないからね。




(続く)

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関連リンク

西尾維新を読むことのホラーとサスペンス、ニンジャスレイヤー、そして批評家の立場と姿勢の話

西尾維新篇

第1話「ゼロ年代の終わりに」(約1,600文字)

第2話「西尾維新からの応答」(約3,200文字)

ニンジャスレイヤー篇

第5話「『ニンジャスレイヤー』をオマージュする西尾維新」(約2,600文字)

策謀篇

第6話「過渡期の人」(約1,900文字)

第7話「茶番の始まり」(約1,800文字)

第8話「違和感の塊のような」(約2,100文字)

第9話「地雷と第二次性徴」(約2,200文字)

第10話「アメリカンなジェスチャー」(約3,500文字)

第11話「俺に合わせろ」(約2,900文字)

第12話「物語の終わり」(約1,800文字)

第13話「閉じろ、その地獄の釜の蓋を」(約3,200文字)

昇華篇

第14話「『天狗の国へ連れてゆく』」(約1,700文字)

批評篇

第15話「『どうだ ピンク色の光が見えてきたか?』」(約2,300文字)

第16話「『やめろ!俺の頭から出て行きやがれ!狂気め!』」(約2,800文字)

第17話「『消えろ』‘彼を呼ぶのだ!’『消えてくれ』」(約2,400文字)

第19話「『俺は向こう側に、天狗の国に行かなきゃならねえ』」(約3,400文字)

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#批評 #コラム #ステルスリアクション #小説 #西尾維新

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