見出し画像

西尾維新「かれんオウガ」『業物語』その1 ステルスリアクション・エクストラ091

(ステルスリアクションとは、見えないリアクションである。表向き別の事を表現しているように見せながら、同時に、特定の何かに対するリアクションとしても意図された、そのような表現方法なのだ)

(ご注意・本稿では西尾維新「かれんオウガ」『業物語』のネタバレを含みます。閲覧の際にはあらかじめご了承ください。表紙画像と本文は一切関係ありません。また、登場人物や組織の実名は伏せられている場合があります。そして、明かしづらい内容は不明瞭な表現となっている場合があります)

前回はこちら(関連リンクは末尾を参照)。

また本稿においては「西尾・忍殺」を重要な関連資料として参考して頂きたい。


・・・

・教えることは何もない
・免許皆伝
・強すぎるくらい

僕は教わるつもりじゃなかったし、西尾さんはなぜかべた褒め気味に誇張してくるから、そのあたりの色々が混ざってこうなってるんじゃないかなぁ(ベータロンがこんな風に言うとも思えないし)。


・・・

・負けを強硬に主張

これもねー、「手に負えないから放り出したままにしておきたい」とかならまだありそうなんだけどね。


・・・

・どんなジャンルの何でも、一定のレベルを超えると勝ち負けはそんなに重要じゃない
・そろそろ次のステージに進んでもいい頃
・自分自身を知ること
・山籠り

そりゃ僕だってくだらない勝負事より追求するテーマに絞って取り組みたいけどね。使い捨てじゃなくて長く取り組み続ける奴を。でも段階を踏むっていうのは自分ひとりの態度や気持ちだけで出来るものじゃないし、あれこれ邪魔が入って手間もかけさせられるしで、一緒にやってく相手もいないのに自分を見つめ直す暇もないようなもんだよ実際(メリットも何もないなこれは)。


・・・

・遠回しや遠回りが得意な人じゃあない
・竹を割ったような性格

分かり易さや率直さを作品にフィットするように作り変えたってところかなぁ。僕もベータロンもそこまで分かりにくい事はしてない、って点で共通かなぁ。

知られたくない相手に伝わっちゃうよりは黙ってる方を選んでるしなぁ、僕は。


・・・

・一人登山は危険

セオリーで言えばそう。勿論実際の登山なら僕もやらない。


・・・

・鬼会山(おにあい お似合い?)
・千針岳(せんしんだけ はり千本=ウソついたら?)
・カチカチ山(復讐?)

分相応。つけ上がった人物が適正な位置に落ち着く、という感じだけど、やっぱりプライドの問題を持ち出してるのかね?

どうやら嘘はついていない、と思ってもらえているらしい。あるいは嘘だらけの中を突破したと。

復讐なんかのためにやってるんじゃねえけど、やってる間になんでかあれこれ因縁が出来ちゃったんでねー。


・・・

・せっかくだから一年くらいはこもっていたい

1年どころじゃ済まないよー。そりゃこもらないで済むならそれに越したことはないけど、そうはいかなかったのが僕にかけられた制限。


・・・

・地図
・暗号みたい

歴史寓話論(案内)や特殊な読解を必要とする表現上の特徴を示すものか。


・・・

・現代アート

不自然にストレートなのが差し込まれてるので分かり易いという意味では助かる。


・・・

・忍者

ニンジャナンデ!?


・・・

・準備不足

向こうも舐めてたと思うけど僕も不用意だった。


・・・

・小動物を食え
・自給自足ではなく弱肉強食
・食物連鎖
(がテーマなの?)

弱い奴は食い物にされるのが当然、俺はヒエラルキーが上だから食う側に決まってる、という態度か発言でもあったのかベータロンに(それとも僕に食う側に回れと?)。

えー……。


・・・

・正気の沙汰とは思えない

どういうシーンだったか覚えてないけど、僕も含めて色んな意味でまともじゃない事が目白押しだったからねぇあれ……。


・・・

・災難っぷり

これ以上ろくでもない事は怒らないでほしいもんです。はい。


・・・

・日本刀(もモチーフ?)

覚えてないんだけど、メモ取った時には何か象徴的な意味があると思ってたんじゃないかな……。




(続く)

☆ ☆ ☆ ☆

関連リンク

西尾維新を読むことのホラーとサスペンス、ニンジャスレイヤー、そして批評家の立場と姿勢の話

西尾維新篇

第1話「ゼロ年代の終わりに」(約1,600文字)

第2話「西尾維新からの応答」(約3,200文字)

ニンジャスレイヤー篇

第5話「『ニンジャスレイヤー』をオマージュする西尾維新」(約2,600文字)

策謀篇

第6話「過渡期の人」(約1,900文字)

第7話「茶番の始まり」(約1,800文字)

第8話「違和感の塊のような」(約2,100文字)

第9話「地雷と第二次性徴」(約2,200文字)

第10話「アメリカンなジェスチャー」(約3,500文字)

第11話「俺に合わせろ」(約2,900文字)

第12話「物語の終わり」(約1,800文字)

第13話「閉じろ、その地獄の釜の蓋を」(約3,200文字)

昇華篇

第14話「『天狗の国へ連れてゆく』」(約1,700文字)

批評篇

第15話「『どうだ ピンク色の光が見えてきたか?』」(約2,300文字)

第16話「『やめろ!俺の頭から出て行きやがれ!狂気め!』」(約2,800文字)

第17話「『消えろ』‘彼を呼ぶのだ!’『消えてくれ』」(約2,400文字)

第19話「『俺は向こう側に、天狗の国に行かなきゃならねえ』」(約3,400文字)

☆ ☆ ☆ ☆





#批評 #コラム #ステルスリアクション #小説 #西尾維新

この記事がお気に召しましたら(いくらでも構いません)サポートをお願いします。サポートして頂けた分は資料購入などに充てさせて頂きます。増えれば増えるほど、活動内容・記事のグレードがアップするはずです。是非。