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もしも現実が嫌になったら“ホラー映画を観る儀式”をしてみないか

現実がしんどくてたまらない…そんな時にちょっと試してみてほしい、私が去年編み出した独自のストレスコントロール術がある。

それはホラー映画を観ること。

私はもともとビビりな性格で、怖いものが苦手。ホラー映画が観られるようになったのもつい昨年のことで、血が出たり悲惨なシーンなどはいまだに苦手。

昔からちょっと怖いシーンがあると両手で顔を覆い、指の隙間から見ようとするも我慢できず徐々に全閉じしてしまうぐらいの怖がりだ。

怖がりだったからこそ、恐怖を乗り越えられた時の達成感に味をしめてしまったのかもしれない。

それ以来、ここぞというときにホラー映画を観る“儀式”が私の定番のストレスコントロール術として新たに追加された。


こういう時におすすめ

ホラー映画の醍醐味は現実を忘れさせてくれること。そのため現実逃避したい気分の時に効果的なのではないか。例えば下記のような時。


たいていホラーなんぞ全体的に陰鬱な雰囲気だし、悲惨・胸糞展開のオンパレード。

ハッピーな気分のときにわざわざ観たいとは思えないというのもあるが…。


昔読んだ心理学の本に「落ち込んでいる時に明るい曲を聴くのは逆効果」だと書いていた。

まずは気分に合わせた暗めの曲に寄り添ってもらうことで、ようやく回復への準備が整うのだ。それと同じく、気分が暗い時には暗い映画が相応しい。


ただし、ホラー映画はグロテスクだったり暴力的なシーンも多く、過激なものばかりなので気分が向かない場合にはくれぐれも無理をしないようにしてほしい。

体調が優れない時や疲れている時には悪影響があるかもしれない。また、深く感情移入してしまう繊細な人にも安易にはおすすめできないので、大丈夫そうな人だけに(自己責任で)試してもらいたい。


意外なスッキリ効果

まず安心してほしいのは、映画の中で何が起ころうと鑑賞者の身は安全だということ。

どれだけ悲惨な物語であろうが、たいていフィクション、作り物。見るに耐えない場面は目を塞いだり音を消したりしてしまえば過ぎ去っていく。


鑑賞中はいつ恐怖が訪れるかと常に緊張し、不気味な演出に背筋が寒くなり、主人公が必死で逃げるシーンなどはハラハラしすぎて思わず声が出たり、体温が上がり汗をかいたりもする。

観た後にはどっと疲れが出るが、ほどよい疲れはリフレッシュにも繋がる。それだけ没入できたということで、少なくとも映画を観ている間は現実から遠い所にいられた。

そして、恐怖を乗り越えた達成感。危険な場所からなんとか無事に生還できた…そんな安堵に包まれ、自分が一皮むけたような気分にもなれる。


現実のすべてを持っていってくれる儀式

ホラー映画によるストレス解消の関連性については、調べてもこれといったものが出てこない。

しかし私個人の体感として、このスッキリ感にはなにかがある。

一種の自傷行為なのかもしれないし、辛い食べ物を求める心理とも近いのかもしれない。

アドレナリンだかなんだかの脳内物質の仕業かもしれないが、専門家ではないのでそこまで掘り下げるのは勘弁してほしい。


向き合いたくない現実から離脱させ、すべてをごっそり持っていってくれるお祓いのようなもの。強引に感情まるごと洗い流す荒療治のようにも思える。


怖がりのあなたもここぞという時に一度、ホラー映画に挑戦してみてほしい。

ちゃんと最後まで観終えて少し強くなって、ホッと胸を撫で下ろしながら「あ〜現実ぜんぜんマシだわ」そんなふうに感じてくれたら嬉しい。



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