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ドリップスケール、1年間使ってみることにした(2023.06.13追記)

○ドリップスケールに乗せてドリップするのが最近のトレンド

ちなみにJHDC(ジャパン・ハンドドリップ・チャンピオンシップ)では参加者全員使用しています。

JHDC2019の予選で初めて使ったドリップスケール。
使うつもりはさらさらなかったのですが、予選で使用するサーバーにはなんと目盛りがないということを現地で知りました。
これはドリップスケールを使わないことには如何ともしがたい状況と悟り、かなり焦りました。

とりあえず抽出量が分からないと困る、と思いつきで私がしたこと。
まず、ドリップスケールにサーバーだけ乗せて風袋引き(ゼロ合わせ)。
そして、ドリップ中時々ドリッパーを持ち上げて、ドリップした珈琲の量を確認ながらフィニッシュ。
なんともかっこ悪い。

JHDC2023に出場のための練習をするに当たり、新たにドリップスケールを購入するのも癪なので、店で珈琲豆の量をはかるのに使っているタニタのスケールを使って練習しました。タニタのスケールは液晶の文字がとても大きくて老眼ジジババに優しい仕様。

タニタのクッキングスケールとキッチンタイマー デカい液晶が嬉しい


対してJHDCで使用したハリオのドリップスケールは液晶文字が小さく老眼に優しくない仕様。その差は歴然。

とても見にくい。いやほとんど見えない。

ハリオの開発陣には老眼さんはいないのだろうか・・・・?

○ドリップスケールを購入することに


JHDC2023が終わり、今回も予選落ちでモヤモヤがとれず、来年も
チャレンジしたいという気持ちが日増しに高まってきました。

これほどまでに普及してきたドリップスケール。

もはや無視するわけにはいかないだろう。

新しいものを頭ごなしに否定するのは嫌われるジジイの典型。

それはイヤじゃ

とりあえず1年間使ってみよう

ということでドリップスケールを購入することにしました。

購入にあたり決めた条件は
①ディスプレイが大きいこと(バックライトがあればなお良し)
②専有面積が小さいこと
③高さができるだけ低いこと
④ストップウォッチはあってもなくてもよい。
※ドリップスケールという商品名のものは、調べる限り、すべてストップウォッチがついている。
⑤定評と実績のあるメーカー製品

いろいろと探してみましたが、⑤定評と実績のあるメーカー製品という条件で絞り込むとほんの数点しかないことを知りました。

ハリオのドリップスケールは買わないと決めていましたが、よく調べてみるとハリオのドリップスケールには2種類あって、ディスプレイの液晶が通常の文字が黒いものと、反転液晶(文字が白抜き)のものがあることがわかりました。

ハリオのドリップスケール(反転液晶タイプ)

「反転液晶」なら見やすいかもと思い、「ハリオは買わない」を撤回してハリオのドリップスケールを2台購入しました。

○さっそく使ってみての感想


①思ったほど見やすくない。
写真で見るほど白と黒のコントラストが強くないし、照明の当たり方によっては反射光で全く見えなくなる。文字そのものを大きくしなければ根本的な老眼対策にはならないということを実感。
②コンパクトで大変良い。
③高さ3㎝ですが、使ってみるとこの3㎝が結構な違和感。しかし、すぐ慣れるとはいえ、もう少し薄くできるといいですね。
④操作感が悪い
タッチパネルだから仕方がないのかも知れませんが、スイッチに触れても何のフィードバック(ピッ音とかカチッという感触とか振動とか)もないので、ちゃんと押せたか不安になります。はい、あきらめます。

☆★2023.06.13追記★☆
実はバックライトが点灯していることに今頃気がつきました。

実はバックライトが・・暗い場所だと数字が実によく見えます。

イベントに出店した際に暗い場所でスイッチを入れてみてはじめてバックライトが点灯していることに気がつきました。日中や明るい室内では白黒のコントラストの甘い反転液晶にしか見えません。
暗い場所だと数字が実に良く見えます。(嫌味です)

○そもそもドリップスケールを使う目的は

そもそもドリップスケールを使う目的はといいますと、湯温、抽出時間だけでなく、注湯量もきちんと計りながらドリップすることで、味の再現性を高めるためです。同時に、パラメータを数値で示すことで、ドリップのレシピをスタッフと共有しやすくする狙いもあります。

ここで知っておいて頂きたいのは、熟練の店主はスケールを使わずとも驚くほど正確に、また臨機応変に注湯量をコントロールしているということです。

○初心者は初めから使わないほうが良いかも

これからハンドドリップを始める方はご注意下さい。最初からドリップスケールに頼ってしまうと、ドリップスケールを使わないとドリップできない体質になってしまいますよ。

それに、ハンドドリップには注湯量の計量よりも優先しなければならないことがたくさんあります。

ドリップスケールは諸刃の剣です。

○カフェ、喫茶店への導入は

どちらでも良いと思います。ドリップスケールを使っているからレベルが高いとか一切関係ないですし。
ただし、アルバイトスタッフさんを抱えていて、ドリップのレシピを短期間で共有する必要がある場合には使った方が良いと思いますが、ちゃんと育てる気なら使わない方が良いと思います。

私はいまのところドリップスケールを肯定も否定もしません。
とりあえず四の五の言わず1年間使い倒してから答えを出してみようと思います。

追記:来年もJHDC出場する気満々です。

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