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お金との向き合い方:店を始めたい人へのメッセージその19

「三つ揃いのダブルのスーツを着て、肘掛け付きのチェアに足を組んでふんぞり返り、葉巻をくゆらせているふてぶてしいデブ」
漫画にすると定型的にこんな感じに描かれていたのが昔のお金持ちでした。
決して良いイメージではないですよね。
私が小中高大学時代を過ごした高度成長期から安定成長期では、お金儲けをすることに対してネガティブなイメージがつきまとう、なんとなくそんな社会風潮だった気がします。
ブルジョアとプロレタリア、搾取する側される側のような社会共産主義的思想も今よりも盛んで、その一方で「終身雇用」「年功序列」が約束されていた時代でもあったから、それはそれでなんとなく均衡が取れていた時代だったのかと思います。

付記:それがなんということでしょう! 今、中高ではキャリヤ教育は言うに及ばず、資産運用についての教育まで始まっているそうです。
えらい変わりようです。それだけ日本が貧しくなったから、そして企業が社員を守れなくなったからともいえるでしょう。

もしもあなたの心の片隅に「お金儲けすること」=「搾取すること」のようなネガティブなイメージあるのなら、サラリーマンから個人事業主に転身するにあたり、まずはその考えを捨て去ることです。

提供する商品やサービスが世間から求められているからこそ、お客が集まりお金が集まるのです。お金は社会に貢献したことの対価でありバロメータです。

「三方よし」の商売である限り、お金儲けは「正義」です。


私の心の片隅にあった「お金儲けすること」に対するネガティブなイメージを正してくれた言葉があります。
それは

「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」


地元小田原の偉人、二宮尊徳(金次郎)の言葉です。
私の座右の銘です。

商売はボランティアではありません。
自らが提供する商品やサービスの価値に見合った正当な価格を掲示することは正義であり、安易に安売りすることこそ不義、と自らを戒めながら日々お商売させて頂いております。

追記:私は25年間、自動車整備士や自動車メーカーで働く技術者を養成する学校の教員をしていました。
「手に職をつける」というお金儲けのための技術や技能を教えることは出来ましたが、「お金儲けの仕組み」を教えることは全く出来ませんでした。そもそもその知識が無かった。
おそらく「教員」という職業は今でもお金儲けから最も遠いところにある職業のひとつなのではないでしょうか。





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