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同じ産地でもグレードによって味わいは全く違います。

ひな珈琲ラボ「テイスティング編」用に発注したグアテマラEPWが届きました。

「EPW」は「エクストラ・プライム・ウォッシュ」の略で、グレードを表します。

ちなみにグアテマラをはじめ中米の産地の珈琲は、農園の存在する標高でグレーディングが行われ、原則として標高の高い場所ほど品質の良い豆という評価をします。この基本的なグレーディングの他、SCA方式のカップテストで80点以上のスコアを獲得すると「スペシャルティグレード」に認定されます。

トップグレードは「SHB(ストリクトリ・ハード・ビーン 1,350m以上)」

続いて「HB(ハードビーン 1,200~1,350m)」、「SH(セミ・ハード・ビーン 1,050~1,200m)」

そして4番手がEPWです。標高900~1,050mの場所で生産された豆で、グレードはハイコマーシャルグレード(一般流通品)です。

早速ハンドソーティングを実施しました。ディフェクトの混入率は約8%でした。

グアテマラEPW カップの中の生豆がディフェクト

また、当店で通常使用しているSHBスペシャルティグレード(アンティグア)と並べると緑色が薄く、ひしゃげたものが多い印象です。

同じグアテマラ産の珈琲であってもグレードによって、またスペシャルティコーヒーの認定を受けているか否かによって、味わいや味わいのクオリティは全く異なります。

ここが落とし穴です。


巷では「ブルーマウンテン豆使用」とか「ハワイコナをブレンド」という麗しいキャッチが飛び交いますが、グレードまで示されていることはまれです。(真面目な自家焙煎店はきちんと表示してありますし、トップグレードを用いていることがほとんどです)
同じブルーマウンテンでもNo.1とセレクトでは全く味わいが異なります。
同じハワイコナでもエクストラ・ファンシーとプライムでは以下同文。

中には「アラビカ豆100%使用」なんてキャッチもあります。
ということは今まではロブスタも混ぜてたんだ、ということです。
「語るに落ちる」とはこのことですね。

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