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ファッショントレンドってどうやってできるの?

こんにちは!
東京で靴下を作る仕事をしている 出沼妃那と申します。
このnoteでは、

’’デザイン+職人技=日本の美、文化。これを後世に受け継いでいく’’

をテーマに、これまでわたしが経験してきた、美大生、デザイナー、製造現場の職人として、それぞれ違う立場から見えてきた課題に向き合い、得た解決策やもの作りに役立つ情報を、これからの日本繊維業界を盛り上げていくひと達への一助となる発信をしていきたいと思っています。

残暑厳しい日々ですが、靴下業界は秋冬物の製造真っ只中です💦
靴下のトレンドってあまり無いようにも感じますが、少し意識して糸の種類を観察してみると、レディースは去年に引き続きラメ糸が目立つので、今年の冬もキラキラしている靴下が店頭に並ぶのかな、と予想しています。

ラメ糸

そもそもファッショントレンドってどうやって生まれるの?

「プルミエール・ヴィジョン・パリ」https://www.premierevision.com/en/
という見本市をご存知でしょうか。年に2回パリで開催される、生地、繊維、服飾商材が集まる、世界で最も影響力のあるファッション素材の見本市です。

このプルミエール・ヴィジョンが発信する情報は、各国のトレンドリサーチャーが集まり国際会議で決定した、シーズンカラー、テーマ、キーワードをもとに、
素材を提案しています。

世界情勢、政治、経済、それに伴う人間の心理、などを考慮して、シーズンテーマを決めているそうで、最近では、やはり環境に配慮した素材や製造方法を意識した取り組みが注目されているそうです。

PVの様子

日本のメーカーさんやテキスタイル商社さんも多く出展していて、
最新の高機能素材だけでなく、伝統的な技法や繊細な色使いも注目されているそうです。

わたしはデザイナー時代に出展者として参加した経験と、美大生時代に同時開催しているINDIGOというデザイン見本市に大学の研修として参加した経験があります。出展者として参加した時は、世界の名だたるブランドのデザイナーさんとお話ができ、とても興奮した記憶があります。それと同時に、毎シーズン購入して下さるトップメゾンの方の反応に、日本素材の品質の良さを再確認する貴重な機会でもありました。


素材のトレンドがまず初めに決められ、ファッションデザインに落とし込まれ、
そして、実際に消費者に届く時には、その国その国の特色や文化が混じり、オリジナルのトレンドになっていくのかな、と思っています。

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